RCIとはどのようなテクニカル指標?見方や計算式をわかりやすく説明

RCIとは相場の「売られすぎ」「買われすぎ」が判断できるオシレーター系の指標です。この記事ではRCIの概要と、活用方法、RSIとの違いについて解説しています。またRCIを3本表示させて、売買ポイントを見つける活用方法についても紹介します。テクニカル指標を使ったFXトレードを勉強している方や、トレードの選択肢を増やしたい方はぜひ最後までお読みください。

RCIとは

RCIとは売られすぎ、買われすぎを見極めるオシレーター系のテクニカル指標です。+100%~-100%の間を推移し、一般的に+80%以上で買われすぎ、-80%以下で売られすぎと判断します。なおRCIとは、Rank Correlation Indexの頭文字をとったもので、日本語に訳すと「順位相関係数」のことを言います。

RCIのパラメーター値は数週間で設定する場合もありますが、9日間で設定するのが一般的です。パラメーターとは変数のことで、さまざまなテクニカル指標における期間など、ユーザーが調整可能な項目のことを指します。

RSIの違い

RCIとRSIいずれも「買われすぎ」「売られすぎ」を見極めるオシレーター系の指標で、逆張りに用いられます。しかしRCIはトレンド系の性質も持っており、順張りトレードに活用できる点が異なります。
またRCIが±80を基準としているのに対し、RSIは30を下回ると「売られすぎ」と判断され買いシグナル、70を上回ると「買われすぎ」と判断され売りシグナルを示します。

RCIの見方

RCIは、線の向きと場所からシグナルを判断できます。主な売買シグナル判断基準を紹介します。

買いシグナル

RCIの買いシグナルは以下のようなときです。

  • 0ラインを超えてマイナス圏からプラス圏に上抜けしたとき
  • 底値圏から-80%ラインを上抜けしたとき
  • マイナス圏で反発したとき

売りシグナル

RCIの売りシグナルは以下のようなときです。

  • 0ラインを超えプラス圏からマイナス圏に下抜けしたとき
  • 高値圏から+80%ラインを下抜けしたとき
  • プラス圏で反発したとき

RCIを3本使用する手法

RCIを上手に使うことで、よりトレードの精度が高まる可能性があります。ここでは期間設定が異なる3つのRCIを活用したトレード手法を紹介します。

期間設定

RCIを3本使用する場合、各RCIの期間設定に決まりはありませんが、主に短期・中期・長期のRCIを3本表示します。また短期・中期・長期でよく使用される日数は以下のとおりです。一般的には短期9、中期26、長期52が用いられます。

  • 短期: 7 ~9日
  • 中期:21~26日
  • 長期:42~52日

見方

短期のRCIはエントリータイミング、中期のRCIはトレンド、長期のRCIは長期的なトレンドを見るために活用しますが、これらを3本使用することで、売買ポイントを見つけることも可能です。

短期のRCIは最も動きが大きく、長期になるに連れて動きは緩やかになる傾向があるため、短期のRCIと中期あるいは長期のRCIでゴールデンクロスやデッドクロスを形成することがあります。RCIを3本使用するトレード手法では、このときに形成するゴールデンクロスやデッドクロスを売買ポイントと捉えます。

具体的には、中期のRCIが長期のRCIを下から上抜けするとゴールデンクロスを形成し、買いポイント。中期のRCIが長期のRCIを上から下抜けするとデッドクロスを形成し、売りポイントとなります。

その他、3本のRCIが同じ方向(トレンド)を示した時点を売買ポイントとする方法もあります。短期・中期・長期いずれも±80%から反発している場合、大きなトレンド相場になる可能性があります。

RCIの計算式

RCIの計算方法も知識として知っておきましょう。RCIを計算する際の計算式は以下のとおりです。
▷RCI=(1-(6×d)÷(nの3乗-n))×100
d:「日付の順位」と「価格の順位」の差を2乗して合計した数値
n:期間

日付は当日(最新の日付)を1として、さかのぼりながら2、3,4と順位付けします。
価格の順位は、期間中の終値が高い順に1から番号を付け、次に高い価格が2、その次が3という順番で付けていきます。

まとめ

RCIとは日本語で順位相関指数のことで、「売られすぎ」「買われすぎ」を見極める指標です。基本的にRCIは±80%ラインと0ラインをベースに売買ポイントを見極めますが、期間設定の異なる3本のRCIを組み合わせた手法もあります。

また同じオシレーター軽指標であるRSIと名前も見た目も似ていますが、RCIはトレンド系の性質も持っているという違いがあります。

RCIの活用が難しいと感じた方は、FXの自動売買システム の活用を検討してみましょう。インヴァスト証券の「トライオートFX」は、あらかじめ設定したトレードルールに基づいて自動的に売買が繰り返されます。トレードルール設定は必ずしも自分でする必要はなく、すでに用意されているものから選ぶことも可能です。

またAIを活用した自動売買もあります。「マイメイト」はエージェントと呼ばれるキャラクターが過去のトレードを学習し、学習内容を活かしてトレードを自動的に行います。学習はトレード開始以降も継続されるためエージェントが成長し、より相場に適応したトレードが期待できます。