FXの練習におすすめの方法は?メリット・デメリットや勉強の流れを解説

いきなりFX取引をするのは怖いので、練習してから始めたい。そのような人のためにデモトレード、検証ソフト・アプリ、少額取引といった練習方法があります。ただしどの練習方法もメリット・デメリットがあるため、特徴を理解しておかなければなりません。この記事では、FXの練習方法や効果的にFX を勉強する方法、FXの勉強に必要な時間について解説しています。FXをこれから始めたい人、勉強中の人はぜひ最後までお読みください。

FXの練習方法

FXの練習方法は主にデモトレード、検証ソフト・アプリ、少額取引の3通りがあります。

練習方法メリットデメリット
デモトレードを活用する・無料でできる
・トレードで失敗しても自己資金が減らない
・市場が休みのときは使えない
・利用期間が決まっていることがある
検証ソフト・アプリを活用する・過去のチャートで取引の検証や練習ができる
・土日・年末年始も使える
・費用がかかるものがある
少額で取引を行う・初心者でも気軽に始められる
・実際のトレード経験が積める
・実際の損失が出る可能性がある
・ロスカットされやすい

以下、各練習方法の概要、メリット・デメリットを紹介していきます。

デモトレードを活用する

FXのデモトレードとは、仮想の資金を使って本番と同様の取引ができるサービスです。なお、デモトレードはすべてのFX会社で用意しているわけではありません。

デモトレードでは本番トレードでミスをしないよう、注文方法(指値・逆指値・OCOなど)、通貨ペアの選び方、通貨量の選択方法、テクニカル指標の見方や表示方法などあらゆる機能を試しておくと良いでしょう。

また取引量も、実際にトレードした場合はどれくらいの損益が出るのか想定しやすくなるため、本番と同様の金額でデモトレードをすることが大切です。損切りラインや利益確定ポイントの見極め方もデモトレードのうちに決めておくと、本番で大きな損失を被るリスクが抑えられます。

FXが初めての人は、自身が取り扱う通貨の値動きの特徴や、重要な経済指標が発表すると、どれくらい為替レートが動くのかも確認しておきましょう。

デイトレードやスイングトレードなど、自分に合ったトレードスタイルもデモトレードで見つけておくと、本番トレードを始めたときに迷うことがありません。

メリット

デモトレードは、デモトレードを提供しているFX会社のツールと同じものを使って、無料で体験トレードができます。

またデモトレードで失敗しても、実際の元本を失うことがありません。そのため、ノーリスクでFXトレードの練習ができます。

デメリット

デモトレードは損失が出ても、実際に資産が減るわけではないため、トレードが雑になってしまいがちです。しかしこれでは練習になりません。デモトレードであっても本番さながらの取引を心がけることが大切です。

また、デモトレードは実際の相場で疑似的にトレードをするものなので、市場がお休みの土日や年末年始などは使えません。

利用期間が決まっているFX会社もあります。その場合デモトレードを永久に利用できるわけではないため、事前に利用期間を確認しておきましょう。

検証ソフト・アプリを活用する

検証ソフト・アプリとは、過去のチャートを使って取引の検証や練習ができるツールを指します。

検証ソフト・アプリは、過去のチャートの早送り・巻き戻しができるものが便利です。早送り機能があれば、短時間で数年分の経験を積むことができます。また巻き戻し機能は、問題点や分析をする際に役立ちます。

無料で利用できるものもあるため、まずは無料のものから始めてみましょう。

メリット

デモトレードはリアルなチャートを使って取引をするのに対し、検証ソフト・アプリは過去のデータを使ってトレードの練習ができるため、土日や年末年始などでもトレードの練習ができます。

また仮に損切りをしないかった場合、どこまで資金が目減りするかシミュレーションするといった活用方法もあります。損切りラインを見つけるのが苦手な人は活用してみると良いでしょう。

デメリット

検証ソフト・アプリは有料のものが多く、ツールによっては数万円程度の費用がかかることがあります。また多くのツールが存在するため、自分に合わないものを購入してしまい再度購入するということのないよう、ツールは慎重に選ばなければなりません。

少額で取引を行う

少額取引とは、取引通貨量が少ない取引のことを指します。

例えば1ドル130円のときに米ドル/円で1,000通貨の取引をする場合、5,200円の証拠金があれば取引ができる計算です(証拠金率4%の場合)。

上記内容と同じ条件で1万通貨の取引をしようとすると、52,000円の証拠金が必要です。

メリット

少額取引なら、初心者でも気軽に始められます。

またいきなり大きな金額で取引を始めると、大きな損失を被ったときに自己資金がなくなりトレードができなくなってしまうかもしれません。これではトレード経験を積むことができないでしょう。

しかし少額取引なら、仮に損失が出ても大きな通貨量で取引をしたときと比べて、損失額が相対的に少なくなります。そのためより多くのトレード経験を積むことができます。

デメリット

少額取引は利益が出た場合の利益額も、大きな通貨量で取引をしたときと比べて、相対的に少なくなります。また少額取引だからといって、多くのポジションを保有したり高レバレッジの取引をしたりすると、ロスカットされやすくなる点もデメリットといえます。

少額取引であっても、自身の証拠金に見合った取引をするよう心がけましょう。

実践的な知識を身につけるならFXの少額取引がおすすめ

より実践的な知識を身に付けるなら、実際のトレード経験を積み重ねるのが一番です。デモトレードや検証ソフト・アプリを使う方法もありますが、自己資金を使ってトレードをするわけではないため、緊張感を持ったトレードにならない可能性があります。

少額でも実際の資金を使った本番トレードのほうが、緊張感のあるトレードができるでしょう。仮に損失が出たとしても、大きな通貨量で取引をしたときに比べると損失額が抑えられるので、精神的な負担も少なく実践トレードができます。

効果的にFXを勉強する流れ

効果的にFXの勉強をしたいときは、次の流れで進めていくのがおすすめです。

  1. 基礎知識を習得する
  2. トレード手法について学ぶ
  3. 相場の分析方法について学ぶ
  4. 高度な注文方法について学ぶ

これからFXを始める人は、まずFXの仕組みや専門用語といった基礎知識を習得し、自分に合ったトレードスタイルを見つけましょう。自分のトレードスタイルがあれば、多くの相場分析方法から必要なものを選びやすくなります。基本的な分析方法を身に付けて、エントリーポイントや決済ポイントを自分で決められるようになったら、高度な注文方法を身に付けていきます。

関連記事:FX初心者は何から勉強する?4ステップに分けてわかりやすく解説

FXの勉強に必要な時間

大前提としてFXの勉強は、トレードを始めてからもずっと続けなければなりません。

しかしFX初心者を脱却するまでの期間ということであれば、1年~1年半くらいが目安と考えましょう。時間の内訳は以下の通りです。

  • 書籍やインターネットなどでFXに関する基礎知識を習得…1ヶ月
  • テクニカル指標やチャート分析の習得…1ヶ月
  • 少額取引とファンダメンタルズ分析・・・1年超※

※必要に応じてデモトレードや検証ソフト・アプリも活用

FXはテクニカル分析の他、ファンダメンタルズ(各国の景気や経済状態などを表す指標)をもとに将来の為替やトレンド転換を予想する「ファンダメンタルズ分析」という手法があります。

重要な指標については発表予定が年間で決まっているものもあります。そのため約1年間かけてこれらの重要な指標と為替レートの関係を理解する必要があることから、FX 初心者脱却までの期間を1年~1年半としています。

まとめ

いきなりFXトレードをするのが不安な人は、デモトレードや検証ソフト・アプリ、少額取引などの方法で練習ができます。ただし実践的な知識を身に付けるなら、実際に自己資金を使ってトレードをする少額取引がおすすめです。また少しでもトレードの勝率を高めるために、絶えず勉強を続けてください。

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