新年、明けましておめでとうございます。
平素は、格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
2016年は、「想定外の事が起きた1年」であったと思います。6月には、英国がEUの離脱を決めるという、想定外の事が起き、11月には、序盤戦で泡沫候補と呼ばれたトランプ氏が、それこそ全世界の予想を覆して、米大統領に選ばれました。
「ポリティカルコレクトネス(政治的な観点から見て正しい表現)」が重視されていた私達の社会は、一転、保護主義やナショナリズムなどが台頭し、自国利益優先というホンネを堂々と主張するリーダーが、各地で支持を集めました。
そのような激動の2016年は、私達インヴァスト証券にとって、まさに「転換の1年」でありました。
2月には最高財務責任者(CFO)、8月には最高データサイエンス責任者(CDSO)が新たに執行役員として参画し、経営体制を大幅に強化致しました。また、全役員が毎朝1時間程集まり、これからのインヴァストが目指すべき姿や、目標とすべき会社の姿を徹底的に議論し、7月1日に新しいミッションとビジョンを掲げました。
新しいミッション、「世界をもっと、良い場所にする」という言葉には、既存のFX事業を出発点として、より広く、様々な事業領域に成長拡大して行きたいという想いが込められています。それは、「様々な人の人生における、お金に関する課題を解決する金融ソリューションを生み出す会社」を目指そうという想いであり、これを受けて、「2025年までに全世界で1,000万人の利用者を持つ金融ソリューションを生み出す」という新しいビジョンを打ち出しました。
国内金融事業におきましては、4月から、世界で最も流動性のあるETFに投資する新サービス『トライオートETF』、9月にはストラテジーの入れ替え自体も自動化する新機能、『シストレ24フルオート』をリリースし、事業基盤の拡大を図ってまいりました。
海外金融事業におきましても、新会社の設立登記から始めて約3年半が経過し、2016年12月期は月次での安定黒字化を成し遂げ、利益成長ペースの拡大に伴い、更なる利益成長をしっかりと目指していける体制も整ってまいりました。
私達インヴァスト証券にとって2017年は、私達の新しいビジョンである、「2025年までに全世界で1,000万人の利用者を持つ金融ソリューションを生み出す」為に、実際に挑戦を始める年だと考えております。既存の国内金融事業における成長戦略を立案実行する事に加え、新規事業開発を目的とした新たな商品・サービスの提供を開始していく年だと思います。その為に、シリコンバレーと東南アジアにそれぞれ注力したベンチャーキャピタルファンドに対する出資を決定し、組織的な新規事業開発の取組みを開始致しました。
更に、シドニーを拠点とする海外金融事業に置きましても、地理的な拡大や、個別株・株価指数CFD取引の強化などを通じて、より一層、事業基盤をグローバルに拡大していく1年だと思っております。
2017年も、「様々な人々の、お金に関する課題を解決するソリューションを生み出す会社」を目指し、「自分が使いたくなる、家族に勧めたくなるサービス」と言って頂けるような商品・サービス品質を目指し、全役職員一同、不断の研鑽を続けて参る所存でございます。
是非、本年も、よろしくご指導ご鞭撻を頂けますよう、謹んでお願い申し上げます。
代表取締役社長 川路 猛