ETF人気銘柄月刊ランキングレポート10月号

1.月刊総合ランキングTOP10

201791日~2017929日(建玉代金は2017929日取引終了時点)

9月は、8月の北朝鮮のミサイル発射、9月初めの水爆実験等により地政学リスクが高まり一時リスクオフの雰囲気となりかけましたが、脅威が和らぐとみるや為替、株価は反転しました。その後は米税制改革案への期待感やFOMC(米連邦公開市場委員会)で12月利上げ観測が高まり米長期金利や緩やかに上昇。米株では金融株、エネルギー株等が大きく上昇しS&P500も最高値を更新する強い動きとなりました。為替についても、米ドル円が9月8日につけた107.31前後を底値にその後113円台へと円安ドル高が進行したこと等を受けて日経平均株価は2万円台を回復しました。8月に比べ大きく動きを見せた9月のマーケットでしたが、総合ランキングトップ3の銘柄に大きな変動はなく、依然、自動売買で高い収益力を見せている銘柄が上位を占めることとなりました。

 

総合1位、自動売買での収益力抜群!

総合1位は5月から5ヶ月連続1位の「プロシェアーズウルトラプロQQQETF」、通称ナスダックトリプルです。9月の値動きは初旬に8月29日の安値104.94ドルから9月1日高値116.40ドルと約11%上昇したものの、その後は9月25日に106.41ドルまで約9%下落するなど変動の大きな月となりました。この下落局面に評価損を耐える場面となった方も多いかもしれませんが、9月後半から再度上昇の動きを見せており、今後も自動売買中心に人気銘柄としての地位を維持していきそうです。

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総合2位、高値更新を続ける米国を代表するETF!

総合2位も引き続き「SPDS&P500ETF」です。ナスダック100トリプルが「往って来い」の動きだったのに対して、S&P500は8月末終値247.12ドルから9月末終値250.79ドルと堅調に上昇し高値更新する動きとなりました。堅調な米景気動向に加え緩やかな長期金利の上昇に伴い金融株が上昇したこと等に牽引され、引き続き長期上昇トレンドを形成しています。

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総合3位、8月とは一変し価格上昇!

総合3位は「Direxion デイリー米国金融株ブル3 ETF 」、通称、金融株トリプル。中旬以降、FOMCを受けた12月利上げ観測の高まり、米税制改正案への期待を背景に、8月とは打って変わり9月7日に付けた安値46.99ドルから月末には高値55.82ドルまで月中に約19%もの上昇となりました。レバレッジドETFとしてはナスダック100トリプルよりもエキサイティングな動きとなる銘柄ですが、その分下がると時にも底が深い可能性もありますので、自動売買、裁量売買どちらであってもお取引には注意してください。

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同率3位、マネーハッチでの積立利用急増中!

同率総合3位は「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」、通称、MSCIワールド。広く分散投資している分値動きもマイルド。もともと長期の安定運用を目的にポートフォリオに組み込まれることが多い銘柄ですが、マネーハッチの積立投資スタイルでも人気の銘柄となっています。投資初心者の方が長期運用を考えた際に押さえておきたい銘柄です。

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2.月間騰落率

米税制改革案への期待感、利上げ期待感そして原油価格の上昇により関連銘柄の上昇が顕著なりました。一方で、ゴールドは8月末から9月初めの北朝鮮リスクの高まりとともに上昇し、警戒感が薄れるとともに下落するというコモディティとしての性格がはっきりと表れました。北朝鮮の脅威が去ったわけではないので安心はできませんが、米株のみならず日本株も回復、上昇してきており、年末に向けてさらなる上昇に繋がるのか注目したいところです。

トップ5

ワースト5

 

3.配当銘柄特集

9月は決算期で配当銘柄が数多くありましたが、10月および11月に配当が予定されている銘柄は、通常通り毎月分配の2銘柄となります。

10月配当実績

11月配当予定

 

4.9月リアルトレード実績

5.リアル運用レポート

みなさん、こんにちは。リアル運用を担当している松永です。

実は、先日お知らせさせていただきましたが、このETF人気銘柄月刊ランキングレポートも本10月号が最後のご提供となります。ご登録者向けのメルマガとして20167月よりレポートの提供を開始し、8月号よりINVAST NAVIでのブログ記事としてすべての方に公開しましたが、この度、レポート形式での情報提供は終了させていただきます。今後は、リアルトレード情報をINVAST NAVIのブログ記事で随時ご提供していきます。

リアル口座の運用自体は引き続き順調に利益を積み重ねており、投資元金に対して1年4か月で60%を超える収益となっています。

2017年上半期の成績

4月より稼働している自動売買も気付けば早半年経過しました。この間評価損失が膨らんだタイミングもありますが、基本的に特に何もせず自動売買に任せきりでした。結果はというと、下の表の通り毎月コンスタントに利益を積み重ね、半年間で45万円を超える利益を獲得することができました。もちろん、背景には米株価の上昇トレンドが継続していることがありますが、だからといって自分で売買していてこのように毎月コンスタントに利益を上げることができただろうかと考えると、その自信はまったくありません。自社が提供するサービスながら、正直、自動売買の収益力に改めて驚いています。

ただ、米株価がもし下降トレンドに入ってしまえば、結果はまったく変わって評価損を抱え込み、場合によってはロスカット等になる可能性もあるので過信はできません。今後のマーケット動向には引き続き期待感を持ってはいますが、トレンドが変わるような大きな事象が起こらないとも限りません。注意は怠らないようにしたいと思います。

MSCIワールドはこの半年間上昇トレンドを続けてはいますが、3月末終値63.14ドルが9月末終値68.62ドル、+5.48ドル(8.68%)と決してそれほど大きな上昇ではありません。また、直近1ヶ月の一日の平均変動幅が+0.256ドルと上下の変動も小さい銘柄です。

これに対してナスダック100トリプルは、3月末終値88.26ドルが9月末終値114.23ドル、+25.97ドル(29.42%)と大きく上昇しています。また、一日の平均変動幅も+2.662ドルと、MSCIワールドに比べると10倍の値動きがあります。

この銘柄毎の値動きの特徴が自動売買の成績に当然反映しています。リスクをとって収益を追求したい方には、「ナスダック100トリプル_スリーカード」や「ナスダック100トリプル_追尾」はもってこいの自動売買です。一方、エキサイティングな値動きは求めないので、じっくりほどほどの利益を追求したいという方には、この「MSCIワールド_スリーカード」のような自動売買が合っているでしょう。ただ、リスクが高いと言ってもレバレッジは5倍ですので、レバレッジ25倍のFX取引と比較するとリスクリターンは自ずと小さくなります。

スタート以来の実績推移は以下のようになります。

 

マネーハッチ積立運用

8月から開始したマネーハッチ積立運用では、トライオートETF口座から毎週2,500円振り替えて「日経225ETF自動売買」を運用しています。積立金額はこれまで17,500円。これに対して実現損益は+257円、およそ1.5%弱となっています。積立投資なので、1、2ヶ月で運用成績を見ても意味はありませんが、とはいえ手堅く、順調に利益を積み重ねています。

 

このまま「日経225ETF自動売買」による積立運用を継続するのもよいですが、実は積立資金が1万円を超えたので選べる「投資スタイル」が増えました!

同じ日経225ETFですが、多少レバレッジをかけた「日経225ETF自動売買1.2倍」で運用できるようになりました。

自動売買の設定値はまったく同じですが、レバレッジをかける、つまり必要証拠金が少なくなります。とはいえ、何倍ものレバレッジをかけるとその分リスクも大きくなるので、マネーハッチの積立投資ではあくまでやや資金効率を高める程度のレバレッジに抑えています。

 

この僅かなレバレッジの違いで、同じ日経225ETFに月3,000円の積み立てで収益率が30%以上違ってきます。「日経225ETF自動売買1.2倍」は必要証拠金が少ないことで同じ金額でも購入口数が多くなり、この収益率の違いを生み出しているのです。

 

ということで、今回、投資スタイルを「日経225ETF自動売買」から「日経225ETF自動売買1.2倍」に変更するとともに、トライオートETFからの毎週の口座振替金額を3,500円に変更しました。必要証拠金が0.1口あたり10月5日現在1,750円なので、0.2口購入できる想定です。日経225ETFの価格が上昇していくとこの必要証拠金も増えてしまい0.1口しか購入できない場面もあるでしょうが、そこは今の時点では気にせずいきたいと思います。

 

これによって、新たな積み立て分は「日経225ETF自動売買1.2倍」での運用となり、これまで積み立てた0.8口分は引き続き「日経225ETF自動売買」での運用となります。

 

自動売買セレクトの運用では9月も4万円、8月も5万円の利益が出ていますので、毎週3,500円、1ヶ月で14,000円程度をマネーハッチ積立に回すことは今のところ特に問題ないでしょう。

9月後半から日経平均株価も2万円台を回復し、値動きも大きくなり始めています。国内では衆議院選挙も控えどのような動きになるかは分かりませんが、自動売買にとっては右肩上がりよりは上下の振れが大きくなることはウェルカムです。年後半の株式相場に期待したいところです。