昨晩の海外(2023/06/01)

昨晩の海外市場は、米5月米シカゴ購買部協会景気指数が、昨年11月以来の低水準を記録したことで、一時ドル売りが強まるも、4月雇用動態調査の求人件数が、予想を大幅に上回ったことで、ドル買いが優勢。ただ、これもジェファーソンFRB理事が「次回会合で、利上げを見送ることでデータを精査する時間を確保できる」、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁も「6月会合では利上げを見合わせるべき」と発言、ドル買いも限定された。尚、米10年物国債利回りは、3.641%から3.689%まで上昇後3.631%まで低下幅を拡大した。尚米債務上限問題では、米下院規則委員会が、米債務上限の原則合意に関する法案「財政責任法」を7対6で辛くも可決し、米東部時間31日20時半(日本時間6月1日午前9時半)に、下院本会議で採決される。またベージュブックでは、「経済活動は、全体としてほとんど変化なし」と示されたが影響は見えなかった。
 ドル円は、139.32まで下落後、一時140.38まで反発したが、再度139.24まで売り込まれた。またユーロドルは、独5月消費者物価指数・速報値が予想を大幅に下回ったことで、ECBの利上げ終了が近いとの見方から1.0635まで一時下落、ポンドドルは、1.2348まで下落後1.2428まで買い戻された。
 一方クロス円では、NY株3指数が軟調となり、利食いが優勢。ユーロ円は、149.76まで反発後148.59まで下落、ポンド円は172.53から173.63まで反発、オージー円は90.27まで値を下げ、NZD円は83.64から84.09で上下、カナダ円は、102.16まで下落後、予想より強い1-3月加GDPを受けて103.01まで一時反発した。