今日の裏読み、表読み(2023/06/06)

昨日は直近の動きに利食いが優勢となったが、総じて動意に薄い状況。本日も大きな材料はなく、同様な展開に留まりそうだ。
 金融政策としては、豪準備銀行とポーランド中銀が政策金利を公表する。一応据え置きが想定されており、予想通りなら影響は少ないが、一部にRBAは利上げするのではないかとの憶測が出ている。その場合サプライズとなる。またそうでない場合も、声明などで、今後の利上げの可能性が強く示唆されると、豪ドル相場を支えそうだ。
 経済指標としては、英5月BRC小売売上高調査、日本の4月全世帯家計調査・消費支出と毎月勤労統計調査、豪第1四半期経常収支、独4月製造業新規受注、英5月建設業PMI、ユーロ圏4月小売売上高、南ア第1四半期GDP、加4月住宅建設許可件数と5月Ivey購買部協会指数などが発表される。
 米経済指標の発表はなく、影響は限られそうだが、 日本の4月全世帯家計調査・消費支出と毎月勤労統計調査では、日本の景況感を見る上で、強い結果となるなら、一時的な円買いのリスクもありそう。また、ユーロ圏4月小売売上高、南ア第1四半期GDPや加5月Ivey購買部協会指数などは強弱の結果次第。ただ、総じて影響は限定される見通し。
 その他本日は、あまり要人発言はなく、引き続き株価や長期金利の動向を睨んでの対応となりそうだ。

戦略としては、ドル円は、下値を137.43で維持して140.93まで上値を拡大も更なる展開となっていない。上値は140.93が当面の高値として意識されるか注目となるが、ただ、突っ込み売りは避けたい。下値はまず、昨日の安値139.25を睨んで、この維持では買っても、割れるなら止めて、再度138.45をストップに買い下がりや売りの利食いとなる。一方上値は、140.45をストップに戻り売りや買った場合も、これ抑えると利食い優先となる。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0635まで下値を拡大も、これを維持する形。ただ、戻りも重く上値追いは出来ないが、総じて動意に薄いことで、次のブレイクまではレンジ的な逆張りが検討される。上値は1.0779や1.0801越えをストップに売り狙いで、下値は1.0635割れをストップに買って、売りも買いも、それまでの高値・安値が押さえると利食い優先となる。 
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2545まで反発も、これが上値を抑える形。反発ではこれをストップに売り狙い。ターゲットは、1.2368が維持されると利食いで、割れても1.2308-48ゾーンが維持されると買い戻しやこれをストップに買い狙いも、この買いのターゲットはそれまでの高値が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、29日の高値から調整が1日の安値で維持される形。このレンジをブレイクするまでは、これを上下のストップに逆張りで臨んで、しっかりと利食いを優先しながらの対応が良さそうだ。