今日の裏読み、表読み

昨晩は、月末・半期末のフローの動きで、相場が右往左往したが、本日は月初となり、この動きも一旦静かになりそう。ただ、例年半期を終了すると相場に転換が見えることもあって、次のドルの方向感が見えた場合、逆張りは避けておいた方が良さそうだ。
 本日の経済指標としては、NZ5月住宅建設許可件数、日本の6月東京都区部消費者物価指数と5月失業率・有効求人倍率、4-6月日銀短観、中国の6月財新製造業PMI、ユーロ圏英米の6月製造業PMI・改定値、ユーロ圏6月消費者物価指数・速報値、米国の6月ISM製造業景況指数などが発表される。
 注目としては、昨晩米国の景況感の悪化が意識されて、米株価や長期金利に影響を与えたが、その面では、本日のISM製造業景況指数は、大きな焦点となりそう。想定通りの弱い結果となった場合、FRBのタカ派的利上げ姿勢に、批判的な側面が出る可能性に留意しておきたい。
 また、日本の短観は弱い結果が見えても影響は少なそうだが、一方6月東京都区部消費者物価指数などが強い結果となった場合、日銀の緩和姿勢に疑問が高まりそう。皮肉にもFRBや日銀のスタンスに、反比例する指標結果が、強い円買いの要因となるか注目したい。
 その他、来週月曜日は、米国が独立記念日の祭日となることで、NY市場ではポジション調整が出易く、一巡後は様子見ムードが高まり易いことは留意しておきたい。

本日の為替の戦略としては、ドル円は、137円が高値付きとなるか注目されるが、少なくとも昨晩の下げで、戻りではやれやれの売りが出易そう。136円前後からミドルは、137円をバックに売りを狙ってみたい。下値は日足の転換線の135円ミドルが守ると利食いも、割れるとなら135円前後では利食って、ここからの買い下がりは、134.27割れなどがストップとなる。 
ユーロドルやポンドドルは、一旦下値付きとなるか注目となるが、戻ってもやれやれの売りが出易く、慎重に売り場探しから、昨日の安値を前に、下げ渋るなら利食い優先のスタンス。クロス円は、ドル円同様に突っ込み売りは出来ないが、大きめ戻りがあれば、売り場を探したい。