昨晩の海外(2024/04/17)

昨晩の海外市場は、米3月鉱工業生産・設備稼働率は、予想とあまり変化がなかったが、3月住宅着工・建設許可件数が弱い結果となり、一時ドル売りが出るも、ジェファーソンFRB副議長が「物価上昇圧力が根強く続いた場合は、より長期間の高金利維持が正当化される」と発言、パウエルFRB議長が「金融当局が利下げに必要な確信を得るのにはより長い時間がかかる可能性が高いとの認識を示したこともあって、米10年物国債利回りが4.692%まで上昇、ドル相場を支えた。また、中東情勢を懸念してNY株価3指数が軟調な展開を続けたことも、リスク回避の動きにつながった。
 ドル円は、1990年6月以来の154.77まで上昇後、大量のノックアウトオプションが観測されている155円を前に、154.04まで一時値を下げるも、その後154.79まで若干上値を切り上げた。ユーロドルは、独・ユーロ圏4月ZEW景況感指数が、前月から大幅上昇したことで1.0635まで反発後、1.0602まで下落、ラガルドECB総裁が、「大きなサプライズがない限り、ECBは近く利下げするだろう」、「利下げの道をあらかじめ約束しているわけではない」、レーン・フィンランド中銀総裁は、「インフレが目標の2%に向かって収束していることが確認されれば6月に利下げを踏み切る可能性がある」と述べている。また、ポンドドルも1.2408から1.2472まで反発後、1.2405まで若干下値を拡大した。
 一方クロス円では、ユーロ円は164.68、ポンド円は192.82、オージー円は99.38、NZD円は91.17、カナダ円は112.27まで一時上昇した。