昨晩の海外(2024/03/21)

昨晩の海外市場は、注目のFOMCにおいて、政策金利は据え置かれ、FOMCメンバーのFF金利見通しで、年内3回としていた利下げ予想を維持したことで、ドル売りが優勢となった。パウエルFRB議長は、「インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる」、「今年のある時点で緩和を開始するのが適切」、「政策金利はおそらくサイクルのピークにあると考えている」と以前からの発言を繰り返したが、今年の利下げ見通しに変化がなかったことに関して、「インフレ率が2%に向かって徐々に低下しており、全体的なストーリーは変わっていないと思う」と話している。ただ、2025年と2026年のFF金利見通しが上方修正、2024-26年のGDP見通しが引き上げられており、米10年物国債利回りは、4.253%まで低下後4.324%まで一時上昇したが、ドル買いは限られた。
 ドル円は、151.82まで上昇後、日経新聞の「日銀の追加利上げは、7月と10月との観測」と報じたこともあって、150.73まで一時下落、ユーロドルは、ラガルドECB総裁が「今後数カ月以内に、最初の政策変更に十分な信頼度を高めることができる2つの重要な証拠が得られると期待している」述べたことで、1.0872から1.0836まで下落、ユーロ圏3月消費者信頼感・速報値が予想より強かったこともあって1.0923まで反発、ポンドドルは、1.2730から1.2685まで下落後1.2787まで反発した。
 一方クロス円は、NY株価3指数が高値を更新する流れで堅調に推移、ユーロ円が165.36、ポンド円は193.54、オージー円は99.66、NZD円は92.02、カナダ円は112.27まで値を上げた。