昨晩の海外(2023/06/15)

昨晩の海外市場は、早期はFOMCを控えたポジション調整でドル売りが優勢となるも、注目の米FOMCで、政策金利の据え置きが発表されたが、FOMCメンバーの2023年末のFF金利見通しが、5.6%に引き上げられたことで、サプライズ的にドルの買い戻しが優勢となった。ただ、これもパウエルFRB議長の記者会見を受けて、更なる展開となっていない。パウエルFRB議長は、「ほぼすべてのメンバーが、年内のさらなる利上げは適切と判断」、「6月の据え置きをスキップ(1回の見送り)と呼ぶべきでない」、「時間をかけることで、更に政策金利を引き上げるリスクを避けることが出来る」、「7月についてはまだ決めていないが、7月の会合では活発な議論がなされるだろう」などと述べ、市場は想定以上のタカ派的な発言と見ているが、恐らく今後の2回の追加利上げに関しては、FOMC1会合おきに実施とペース・ダウンを示唆したと見られた。尚米10年物国債利回りは、3.833%から3.771%まで低下後、3.849%まで反発、NY株価3指数はまちまちの展開で終わった。
 ドル円は、139.29まで下落後、140.17まで反発、ユーロドルは1.0864から1.0801、ポンドドルは、1.2700から1.2627まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は151.56、ポンド円は177.25、NZD円は87.00まで反発、オージー円は95.29から94.60で上下したが、カナダ円は105.40から104.78まで売りに押された。