今日の裏読み、表読み(2024/04/26)

昨晩も円安は変わらないが、若干のドル買いも、総じて揉み合いの動きは続いている。本日は週末もあって、ポジション調整の動きも出易く、引き続き追いかけるのは避けたい。
 ただ、本日は、日銀金融政策決定会合の結果が公表される。荒れた動きに注意となるが、一応政策金利は据え置かれる見通し。ただ、国債買い入れの縮小を示唆すると指摘されており、これ自体は事実上の量的引き締めとなる。ただ、日銀は引き続き及び腰で、同時に必要とあれば、増額する可能性を示唆すると円の買い戻しも限定される見通し。また、 植田日銀総裁も、利上げを急がない姿勢を継続する見通しで、こういった面で更なる円売りの投機的な切っ掛けとなる可能性には、注意しておきたい。一方財務省の市場介入だが、「やるやる詐欺」が続いており、本日も不透明だが、既に円買い介入以外で、円安を止める方策はなく、日銀後円安が進んだ場合の介入の可能性は、一応考慮して対応したい。 
 経済指標としては、英4月GFK消費者信頼感調査、日本の4月東京都区部消費者物価指数、豪第1四半期卸売物価指数と輸入・輸出物価指数、仏4月消費者信頼感指数、メキシコ3月失業率と貿易収支、米国では、3月個人所得・消費支出、4月ダラス連銀・PCE価格指数、4月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
 まず、4月東京都区部消費者物価指数は、東京都の学費免除で一時的に大きな下振れが示唆されている。ただ、こういった面は織り込みの範囲となりそう。また昨晩弱い米国の四半期のGDPや個人消費がサプライズとなっているが、月間の個人所得・消費支出が、強含むと昨日相場の反動の動きにつながり易い。
 その他、引き続き米長期金利や不安定な株価にも、注意を払って対応したい。

 戦略としては、ドル円は、上値を155.75まで拡大。引き続き介入警戒感も残り上値追いは厳しく、上値は、156円や156.50越えをストップに慎重に売り場を探したい。下値は介入がない前提なら、154.50-75が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、153.85-96をストップに買い直し。割れるなら153.00-50ゾーンでの買い直し。このストップは152.59割れ。割れても152円前後までは買い下がりで、このストップは151.58割れ。割れても150.80、150.26や149.94、148.91をストップに買い直しを検討したい。尚、もし円買い介入が入った場合、過去の例からは4-5円動くケースが多く、買いは注意が必要だが、現状では下げても150円前後は維持されてしまいそうだ。ただ、こういった下落があれば、積極的な買い場探しとなる。 
 ユーロドルは、1.0932まで再反発後、1.0602まで下値を拡大も、現状はこれを維持する形。下値は1.0678が維持されると強く、売りは買い戻しとなるが、割れるなら1.0624-39前に、下げ止まりでは利食いで、買いは買い下がって、ストップは1.06000割れ。割れても1.0563や1.0448をストップに買い場探しとなる。上値は、1.0715を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.0757、1.0885をストップに売り直し。超えても1.0943-81、1.0996-98をストップに、売り場探しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2300まで拡大。ただ、突っ込み売りは出来ず、下値は、1.2423を維持すると売りは買い戻しで、買っても割れるなら止めて、1.2300-32をストップに買い場探し。割れての1.2265、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、1.2579を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、これをストップに売り狙い。超えるなら止めて1.2710、1.2803-23、1.2895、1.2996をストップに、順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、167.09まで上値を拡大も、上値追いは避けたい。上値は、167.50や168.00を前に上げ渋りでは、買いは利食いで、売りはこういった位置まで超えると、169.95までポイントが薄くなるので、越えるなら一旦止める形。下値は、165.94が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、165.39をストップに利食いや買い直し。割れても164.40-63、163.02、162.28、160.88-06、160.22や158.90割れをストップに順次買い直しとなる。
 ポンド円は、下値を187.97で維持して、194.96まで上値を拡大も、やはり上値追いは避けたい。上値は194.96を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、195.15円や196.15越えをストップに売り直しとなる。下値は、193.61を前に下げ渋りでは、売りは利食い、買いは192.42割れをストップに買い場探し。割れても190.83-10。190.00-30、188.58、187.97、186.85をストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を101.66まで上値を拡大も上値追いは避けたい。上値は、101.66や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、100.00-50ゾーンが維持されると売りは利食いや買い狙い。このストップは99.71割れ。割れても99.37-42を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、97.78をストップに買い直し。更に割れても97.25-27、96.90、96円割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、93.46からの調整を90.37で維持して、92.85まで再反発。上値は、92.85-95を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。売りのストップは、93.15-36越え。超えても94.03をストップに、売り直しとなる。下値は、91.75が維持されると売りは利食い、割れても90.92-96を前に下げ渋りでは、利食いや買い狙い。割れるなら止めて、90.20-60での買い直しで、このストップは89.77-96割れ。割れても89.26割れをストップに買い直し場を探す形となる。