今日の裏読み、表読み(2024/04/11)

昨晩は、米CPIの上振れを受けて、ドルが全面高となった。ただ、直近相場は一過性の動きとなりづらく、追いかけるのは避けたい。
 本日は、欧州中央銀行が政策金利を公表する。据え置きが前提だが、焦点は6月の利下げにどれだけ、確証を得られるかとなる。恐らく警戒感を残しながらも、ラガルドECB総裁は、6月の利下げの可能性を否定しない見通しで、これ自体はユーロ売りの材料となるが、事前に売られ過ぎていると反動の動きも注意しておきたい。
 経済指標としては、英3月英王立公認不動産鑑定士協会・住宅価格指数、中3月消費者・生産者物価指数、南ア2月鉱業生産・製造業生産、米3月卸売物価指数と週間新規失業保険申請件数などが発表される。
 焦点は米3月卸売物価指数と週間新規失業保険申請件数となるが、卸売物価指数は、既に昨日のCPIが強かったことで、強い結果は想定の範囲、逆に弱いとサプライズとなる。また、週間新規失業保険申請件数は、前週が弱かったが、こちらは堅調が維持される見通しとなる。
 要人発言としては、FRB要人の発言が続くが、昨日のCPIの結果に、失望的な発言が出易そうだ。

 戦略としては、ドル円は、34年ぶりの高値となる153.24まで上昇。ただ、上値追いは厳しく、早期は戻り売場探し。ストップは153.50や154円越え。下値は、152.00-40ゾーンを前に、下げ渋りでは売りは利食い、買いはこのレベルは慎重さが求められ、できれば割れる動きから150.80割れをストップに買い下がり。更に割れるケースでは、円買い介入がなければ、150.26や149.94、148.91をストップに買い直しを検討したい。
 ユーロドルは、1.0932まで再反発も、更なる展開とならず、上値は、1.0885を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.0943-81や1.0996-98をストップに、売り直しとなる。下値は、1.0722-25や1.0695を前に、下げ渋りでは売りは利食いで、買ってもこの位置を割れると調整が深まるリスクがあることで、その場合慎重さが求められるが、1.0656、1.0563や1.0448を前に下げ渋りでは買い狙いとなる。  
 ポンドドルは、下値を1.2518で維持して、1.2895まで反発も更なる展開とならず、上値は、1.2710を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、1.2803-23を前に利食い優先から売り狙い。更に1.2895、1.2996をストップに、売り直しとなる。下値は、1.2518-20を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは割れるなら止めて、1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、下値を160.22で維持して、165.36まで反発も、現状はこれが上値を抑える形。上値は、165.18-36を前に上げ渋りでは、買いは利食いで、売りは165.36越えをストップ、超えても166円をストップに売り直しとなる。下値は、163.49を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは163.49をストップ、または163円まで買い下がって、ストップは162.61割れ。割れても160.88-06、160.22や158.90割れをストップに順次買い直しとなる。
 ポンド円は、下値を187.97で維持して、193.54まで上値を拡大も、これが上値を抑える形。上値は192.93を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、193.54、194円や195円越えをストップに売り直しとなる。下値は、190.68を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、ストップは190.03割れとして買い直し。更に割れても188.58、187.97、186.85をストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を100.81まで上値を拡大。上値は、110.81を前に、上げ渋りでは買いは利食い、売りは越えるなら止めて、101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、99.20を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは割れるなら止めて、ストップを98.18-26や97.85割れとして買い直し。更に割れても97.25-27、96.90、96円、95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、93.46からの調整を90.37で維持して、92.36まで再反発。上値は、92.36を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えても92.95-15、93.36や94.03をストップに、順次売り直しとなる。下値は、90.82を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、90.08、89.77、89.26割れをストップに順次買い直しとなる。