今日の裏読み、表読み(2024/03/21)

昨晩は、ハト派が続いたFOMCを受けてドル売りが優勢となった。ただ、2025年と2026年のFF金利見通しやGDP見通しが引き上げられていて、米10年物国債利回りの下落も限定されている。ドル売りも追いかけるのは避けておきたい。
 本日は金融政策決定会合の結果が発表が目白押しで、荒れた展開も想定されそうだ。
 スイス国立銀行、ノルゲバンク、トルコ中銀、英中銀、メキシコ中銀などが政策金利を公表する。総じて据え置きが想定されているが、英中銀に関しては、今年の利下げタイミングを睨んで、利下げ投票が前回の1票から増加するか大きな焦点。また、メキシコ中銀は、0.25%の利下げが想定されている。ただ、利下げがない場合、または、利下げ後更に追加利下げが示唆されると相場の混乱要因となることは、注意しておきたい。
 経済指標としては、日本の2月通関ベース貿易統計、豪2月雇用統計、英2月公共部門純借入額・所要額、仏3月企業・製造業景況感指数、ユーロ圏各国の3月製造業・サービス業PMIの速報値と1月経常収支、英3月製造業・サービス業PMIの速報値、加2月新築住宅価格指数、米国では、第4四半期経常収支、3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数、3月製造業・サービス業・総合PMIの速報値、2月景気先行指標総合指数と中古住宅販売件数、NZ2月貿易収支などが発表される。
 注目としては、日本の2月通関ベース貿易統計は、大幅に赤字改善が見えない限り影響は限られる。豪2月雇用統計は、強弱次第。各国のPMIは、強弱の格差で一定の動きが見えそう。また、米国では、週間新規失業保険申請件数、3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や景気先行指標総合指数などの景況感指数となるが、既にFOMCでハト派的なスタンスが示されており、結果の強弱の影響は限定される見通し。

 戦略としては、ドル円は、159.82までまで上値を再拡大も更なる展開とならず、、上値は、151.82-96を前に上げ渋りでは利食いやこれをストップに売り狙い。下値は、150.73を前に、下げ渋りでは売りは利食いや買い狙いも、割れるなら止めて、150円方向への調整での買い下がりで、このストップは、149.94割れ、更には148.91割れをストップに買い下がりとなる。割れても148円ミドル、148円前後まで買い下がって、ストップは147.93割れ、割れても147.60-80での買い狙いで、これは147.43割れをストップ、更には146.49をストップに買い直しとなる。
 ユーロドルは、1.0932まで再反発も、上値追いは避けた。上値は、1.0964や1.0981をストップに売り狙い。更には1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り場探しとなる。下値は、1.0870-80、1.08ミドルと下げ渋りでは売りは利食い、買い下がってもストップは1.0835割れ。割れるなら止めて、1.0790-97、1.0762や1.0732割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。 
 ポンドドルは、下値を1.2518で維持して、1.2895まで反発も更なる展開とならず、上値は、1.2823や1.2895を前に、上げ渋りでは買いは利食い、売り狙い。超えるなら止めて、1.2996越えをストップに、売り直しとなる。下値は、1.2720-40を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても1.2668割れをストップ、割れるなら止めて1.2579-97、1.2518-36、1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、下値を160.22で維持して、165.36まで反発も、上値を追いも厳しく、165.36を前に上げ渋りでは、利食いやこれをストップに売り狙い。超えても166円をストップに売り直しとなる。下値は、164円前後の維持では売りは利食いで、買いは163.78割れをストップ、割れても162.95をストップに買い下がり。割れるなら止めて160.88-06、160.22や158.90割れをストップに買い直しとなる。
 ポンド円は、下値を187.97で維持して、193.64まで上値を拡大。上値追いは避けて、上値は193.64を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えても194円や195円越えをストップに売り直しとなる。下値は、192円前後の維持では、売りは利食いで買いは、191.75割れをストップ、割れても190.44-58をストップに買い下がり、更には188.58、187.97、186.85をストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を99.67まで上値拡大。上値は、99.67が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、99円前後の維持では、売りは利食いや買い狙いで、このストップは98.77割れ。割れても97.85を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買っても、割れるなら止めて、97.25-27をストップ、更には96.90、96円、95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、93.46からの調整を90.37で維持して、92.02まで再反発。上値追いは厳しく、上値は、92.02を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えても91.83、92.95-15、93.36や94.03をストップに、順次売り直しとなる。下値は、91.12が維持されると売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、90.37-52をストップに買い狙い。割れて89.77、89.26をストップに順次買い直しとなる。