今日の裏読み、表読み(2023/06/15)

昨日は、米FOMCの結果が、想定よりタカ派を強めたことで、ドル売りが優勢となったが、ただ総じて大きな動きは限られた。
 本日は、ECB理事会が開催されるが、0.25%の利上げが予想されているが、これも想定通りであり、あまり大きな動きにつながらない可能性に留意しておきたい。
 経済指標としては、NZ第1四半期GDP、日本の4月機械受注、5月通関ベース貿易統計、豪5月雇用統計、中国では、5月住宅価格指数、5月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資と失業率、日本の4月第三次産業活動指数、独5月卸売物価指数、スイス5月生産者輸入価格、仏5月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏4月貿易収支、加5月住宅着工件数と4月製造業出荷、米国では、週間新規失業保険申請件数、5月輸入・輸出物価指数、5月小売売上高、6月NY連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀製造業景気指数、5月鉱工業生産・設備稼働率、5月製造業生産と4月企業在庫などが発表される。
 材料は多いが、注目はNZ第1四半期GDPや豪5月雇用統計は結果次第で相場一定の反応を示しそう。また、中国の指標は、直近の中国経済の減速感を再確認するとリスクオフの動きにつながり易い。一方米国では、週間新規失業保険申請件数、5月小売売上高、6月NY連銀製造業景気指数とフィラデルフィア連銀製造業景気指数など、雇用や景況感を示す指標の強弱が見えた場合、相場に一定の影響はありそう。特にタカ派のFOMC後で、弱い指標の方が、サプライズ的な動きにつながり易いことは留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、5-10日要因はあるが、一方で米国債の償還日で、フローは、まちまちとなりそう。またタカ派のFOMCにも、直近138.38から140.93のレンジ・レンジ・ブレイクは示現しておらず、本日は揉み合いが継続しそうだ。上値は、140.30-45が押さえると弱い可能性があり、140.93をストップに、慎重に戻り売り。ターゲットは、押しが甘ければ買い戻しながらとなるが、下値は139.01-28が維持されると買い戻しや買い狙いで、このストップは138.76割れ、この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
 ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0635まで下値を拡大も、これを維持して1.0864まで反発。ただ、本日のECB理事会は一定の織り込みであり、理事会後の利食いに注意して対応したい。上値は、1.0864をストップに売り狙い。このターゲットは、1.0773が維持されると利食い優先、割れるケースでは、1.0733-43が維持されると利食いで、この位置からの買い下がりは、1.0667割れをストップに検討するが、このターゲットは、それまでの高値がCapされると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2308を安値に1.2700まで反発。上値はこの1.2700が押さえると売場探しから、ターゲットは、1.2600を前に下げ渋りでは利食いで、またこの位置から1.2550、1.2500まで買い下がって、ストップは1.2487割れ。この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、強い展開が続いている。ただ、引き続き上値追いは避けて、押し目があれば買い狙いとなるが、下げる時は幅が大きくなることは留意しておきたい。早期は昨晩の高値が押さえると売り狙いも、超えるなら止める形。ターゲットは、昨日の安値を前に、押しが甘ければ買い戻しながら、また買いも検討されるが、このストップは、ペアによって異なるが、総じて8-12日の安値割れでの対応となるが、この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。