今日の裏読み、表読み

 昨晩は、久々に円高が見えたが、総じてリスクオフの動きであって、本日も株価や米長期金利の動向を睨んで対応したい。
金融政策としては、NZ準備銀行の政策金利公表、5月3日-4日開催分のFOMC議事録が公表される。NZ中銀は、0.50%の利上げが想定されている。これは一定の織り込みとなるが、ただ、更なる利上げに関しては、様子見ムードも出易い。発表後の利食い売りに注意しておきたい。また、FOMC議事録に関しては、タカ派姿勢が引き続き示されると見るが、既に6月と7月の0.50%の利上げが想定の範囲となっており、この点に関しても、事前にドルに買い戻しが入っても、その後の利食いには留意しておきたい。
 経済指標としては、豪第1四半期建設工事完了額、日本の3月景気先行指数・改定値、独第1四半期GDP・改定値、米4月耐久財受注などが発表される。総じて注目度は低く、相場に対する影響は限られそうだ。
 また本日も要人発言の機会が多く、昨日はECB要人のタカ派発言が、ユーロ相場を押し上げたが、本日もラガルドECB総裁が発言する予定で、同氏も既に7月の利上げに容認姿勢を示しているが、慎重な発言が見えた場合、ユーロに売りが出るリスクは勘案しておきたい。また、黒田日銀総裁の発言機会があるが、コンファレンスのあいさつということで、金融政策に言及があるか不透明も、引き続き低金利政策の維持を表明する見通しで、一時的な円売りの機会となるか注意しておきたい。
 その他米財務省の5年物国債の入札が実施される。一旦上値をつけた感となる米長期金利の下押し要因となる可能性に注目したい。
 本日の為替の戦略としては、ドル円は、一応5-10日であり、昨日円高が進んでいるだけに、早期は値ごろ感から買いが入り易そう。押し目は買いから入っても、直近東京時間に売りが出るケースが多く、しっかりと反発では利食いながら対応したい。ただ、もし上値が、。それまで下値を支えていた127円が、逆に抑えると下落が深刻となることは留意しておいた方が良いかもしれない。その場合近々125円台までのリスクはありそうだ。 
 ユーロドルは、買い戻しを強めているが、7月の利上げはまだ先で、そろそろ値ごろ感からは売り場探しから入りたい。ただ下値は、1.06がサポートされると堅調が続き、利食いや買いも検討したい。一方ポンドドルは、対ユーロの売りに圧迫されているが、こちらは巻き戻しもありそう。1.2472の安値と1.2601の高値を睨んで、逆張り的な戦略で臨む形。一方クロス円は、まちまちの動きとなっており、個別に対応するのが良さそうだが、ドル円の下落リスクを考えると、大きめの戻りがあれば、売り場を探したい。