今日の裏読み、表読み(2024/04/10)

昨晩は、本日のCPIの発表を控えて、様子見ムードが続いた。
 金融政策としては、NZ準備銀行、カナダ銀行が政策金利を公表、3月19日-20日開催分のFOMCの議事録が公表される。
 NZ準備銀行、カナダ銀行とも据え置きが想定されている。変更があればサプライズとなるが、変更がない場合、声明での強弱感が焦点となるが、総じて警戒感を残す形は続きそう。その場合影響は限られる見通し。また、FOMC議事録では、この時今年のFF金利見通しが、据え置かれたことが安心感となっているが、直近の米経済指標やFRB要人発言を見る限り、早期の利下げの期待感は裏切られそうだ。
 経済指標としては、日3月国内企業物価指数、ノルウェー3月消費者物価指数、加2月住宅建設許可件数、米3月消費者物価指数、2月卸売売上高・卸売在庫などが発表される。
 注目は、米3月消費者物価指数となるが、総じて強めが想定され、想定通りならドルを支えそう。サプライズは弱い結果となるが、ただ、その場合もFOMC議事録が、ドルの下値を支えそうだ。
 要人発言としては、信託銀行大会での植田日銀総裁の発言に注意となるが、恐らく引き締めを急がない姿勢が示されると見られ、またぞろ総裁発言が、円安の起爆剤となる可能性に注目したい。また海外時間は、岸田首相とバイデン米大統領の会談があるが、為替市場に影響を与える可能性は低い。
 また、これは余談だが、岸田首相の訪米で、密かに米国に為替介入の許可を得る可能性もあるかもしれない。本日介入があるとは言えないが、もしドル円相場が、現状上値を押さえている152円を超えて、急上昇する局面では、一応考慮しておいた方が良いだろう。

 戦略としては、ドル円は、揉み合いが続いているが、本日は、植田日銀総裁の発言機会、日米首脳会談や米CPIの発表もあり、荒れた動きとなる可能性に留意しておきたい。上値は、151.97を前に上げ渋りでは、買いは利食いやこれをストップに売り狙い。超えても、財務省の円買い介入に対する警戒感もあって、153円や154円越えをストップに、慎重に売り場探しとなる。(2円程度の上昇が介入のリスク・レベル)。下値は、150.81を前に、下げ渋りでは売りは利食い、買いはこのレベルは慎重さが求められ、できれば割れる動きから151.03-18割れをストップに買い下がり。更に割れるケースでは、150.26や149.94、148.91をストップに買い直し。
 ユーロドルは、1.0932まで再反発も、更なる展開とならず、上値は、1.0885を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.0943-81や1.0996-98をストップに、売り直しとなる。下値は、1.0791を前に、下げ渋りでは売りは利食いで、買いは1.0760-80ゾーンまで買い下がって、ストップは1.0722-25割れ。割れても1.0695割れをストップに買い直しとなるが、この位置を割れると調整が深まるリスクは考慮しておきたい。 
 ポンドドルは、下値を1.2518で維持して、1.2895まで反発も更なる展開とならず、上値は、1.2710を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、1.2803-23を前に利食い優先から売り狙い。更に1.2895、1.2996をストップに、売り直しとなる。下値は、1.2575を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは1.2575を割れるなら止めて、1.2518-25割れをストップに再度買い直し。割れても1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、下値を160.22で維持して、165.36まで反発も、現状はこれが上値を抑える形。上値は、165.18-36を前に上げ渋りでは、買いは利食いで、売りは165.36越えをストップ、超えても166円をストップに売り直しとなる。下値は、163.49を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは163.49をストップ、または163円まで買い下がって、ストップは162.61割れ。割れても160.88-06、160.22や158.90割れをストップに順次買い直しとなる。
 ポンド円は、下値を187.97で維持して、193.54まで上値を拡大も、これが上値を抑える形。上値は192.86を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、193.54、194円や195円越えをストップに売り直しとなる。下値は、190.68を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、ストップは190.03割れとして買い直し。更に割れても188.58、187.97、186.85をストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を100.81まで上値を拡大。上値は、110.81を前に、上げ渋りでは買いは利食い、売りは越えるなら止めて、101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、99.20を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは割れるなら止めて、ストップを98.18-26や97.85割れとして買い直し。更に割れても97.25-27、96.90、96円、95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、93.46からの調整を90.37で維持して、92.19まで再反発。上値は、92.19-21を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えても92.95-15、93.36や94.03をストップに、順次売り直しとなる。下値は、90.82を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、90.08、89.77、89.26割れをストップに順次買い直しとなる。