非農業部門雇用者数
11月の非農業部門雇用者数は予想20万人に対し結果22.7万人でした。
思い出して頂ければ10月の非農業部門雇用者数は2つのハリケーンとボーイングのストライキという一時要因で不自然に小さい数字でした。
それらの影響を受けた労働者が復職した関係で、今回の新規雇用者は22.7万人と強い数字になっているのですが、第4四半期のこれまでの非農業部門雇用者数の平均増加率は13.2万人に過ぎず、第3四半期の15.9万人からさらに減速しています。
言い換えれば雇用増加のペースはだんだんスローダウンしているのです。 また今回の非農業部門雇用者数はヘルスケアや政府部門などの伸びに助けられています。これらのセクターは景気に関係ないセクターです。景気敏感なセクターの雇用は低調でした。
失業率
11月の失業率は4.2%でした。これは10月の4.1%から少し増加しています。
平均時給の増減
11月の平均時給は13¢の伸びでした。
賃金インフレはまだくすぶっていると考えることが出来ます。
連邦準備制度理事会の次の一手
米国の政策金利を決定する会合、連邦公開市場委員会(FOMC)は12月18日です。市場参加者は86%の確率で連邦準備制度理事会(FRB)が米国の政策金利であるフェデラルファンズレートを0.25%引き下げ、4.25〜4.50%にすると予想しています。
そして来年1月29日のFOMCでも4.25〜4.50%が維持され、次の利下げは3月19日になると見ています。 言い直せば、来年以降は利下げのペースが半減すると考えられているわけです。