非農業部門雇用者数
11月1日(金)、10月の非農業部門雇用者数が発表され予想+11.3万人に対し結果+1.2万人と極めて低い数字でした。
ただし今回のデータはボーイングのストライキで−4.4万人の影響を受けたことに加え多数の死者を出した2つの大型ハリケーンが相次いで米国南部を襲ったという一時的な事情を含んでいます。その意味で余り深読みすることは意味が無いです。
失業率
一方失業率は予想に一致する4.1%でした。
労働力率
労働力率は62.6%でした。
平均時給増減
平均時給は13¢の上昇でした。
連邦公開市場委員会の予想
11月7日(木)はいよいよ連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されます。大方の市場参加者は今回0.25%の利下げが発表され米国の政策金利であるフェデラルファンズレートは4.5%〜4.75%のレンジになると予想しています。
このFOMCの直前の11月5日に大統領選挙の投票日が来るのですが連邦準備制度理事会(FRB)は選挙に対しては超然とした立場を堅持し、「やるべきことを粛々とやる」と思われます。
まとめ
今回の雇用統計は災害やストライキで異常値となりました。データを深読みしようとすることは徒労です。むしろ大統領選挙に絡めてマーケットのボラティリティが増加するリスクがあります。ムリにトレードしようとせず静観するに越したことはないでしょう。