非農業部門雇用者数
6月7日(金)に発表された5月の非農業部門雇用者数は予想18.5万人に対し結果27.2万人でした。
(出典:労働省労働統計局)
民間部門雇用者数は予想16.8万人に対し結果22.9万人でした。政府部門の雇用者数は4.3万人でした。
ヘルスケア産業での雇用は8.35万人の増加でした。小売業は1.26万人の増加でした。製造業は8千人の増加でした。
3月と4月の雇用者数は合計で1.5万人下方修正されました。
平均時給
平均時給は14¢の上昇でした。
(出典:労働省労働統計局)
4月の上昇が小さかっただけに今回の数字は(インフレ終息が遠のいた)という印象を投資家に抱かせ、落胆を誘う内容でした。
失業率
失業率は予想3.9%に対し結果4.0%でした。
(出典:労働省労働統計局)
市場の反応
今回の雇用統計の結果9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの確率は69%→51%と後退しました。
既にカナダ中銀、欧州中央銀行は利下げに踏み切っており、ここへきて先進国の中央銀行の金利政策の足並みは乱れ始めていると言えます。そのことはいずれボラティリティーの増加を招くかもしれません。