消費者物価指数の結果

消費者物価指数

4月10日(水)に発表された3月の消費者物価指数は前年同月比予想+3.4%に対し結果+3.5%でした。

(出典:労働省労働統計局)

コア指数は予想+3.7%に対し結果+3.8%でした。

従って1月、2月のガッカリさせられる結果に続いて今回も物価統計は市場を落胆させる結果だったと言えます。

中身的には自動車保険や医療費など、FRBが注意深く見守ると指摘した項目での値上がりが目立ちました。

遠のく6月利下げ

今回の発表に先立ち連邦準備制度理事会(FRB)の高官は「年内3回の利下げというのが基本シナリオで問題ない」ということを繰り返し述べていました。

市場参加者もそういうFRBの楽観的な見方に勇気づけられていたわけですが、10日のデータは「明らかに利下げは無理!」と感じさせるものでした。

今回のデータを受けてこれまで「年内3回」と考えられてきた利下げシナリオは「年内2回」に後退しました。

マーケットへの影響

10日はこの発表を受け10年債利回りが4.5%の心理的に重要な水準を突破してしまいました。

(出典:セントルイスFRB)

長期金利の上昇は株式バリュエーションにとってマイナスです。折から米国は4月15日の確定申告の締め切りを控え、納税のためのキャッシュを温存する必要から個人投資家は動きにくいです。

このようなことから考えて目先米国株は横這いの展開を予想します。