消費者物価指数の結果

消費者物価指数

1月11日(木)に発表された12月の消費者物価指数は前年同月比予想+3.2%に対し結果+3.4%でした。

(出典:労働省労働統計局)

コア指数は予想+3.8%に対し結果+3.9%でした。

つまり両方の数字ともにやや落胆させられる数字ということです。

シェルター、つまり住居費が前月比+0.5%上昇し、全体の上昇の約半分を占めました。エネルギーの上昇は前月比+0.4%で11月の-2.3%、10月の-2.5%に比べると悪い数字でした。電力料金の上昇が影響しました。

コア指数は趨勢としては着実に改善していると言えます。

FRBの今後の采配

全体としては今日のデータが連邦準備制度理事会(FRB)の采配に変更をもたらす可能性は低いと思います。

それを断った上で、フェデラルファンズレートの先物市場のトレーダーたちが織り込んでいる今年の利下げシナリオは、やや楽観的すぎることが強く印象付けられました。市場参加者は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)までに3回の利下げを織り込んでいます。

一方、12月のFOMCの経済予想サマリーで示された2024年の利下げシナリオは1年かけて3回の利下げがあるというシナリオであり、トレーダーたちが織り込んでいるペースより半分の速度で利下げが行われてゆくことが示唆されています。

両者の考え方の違いは、マーケットにとってリスクだと思います。