利上げ見送りを受け金の卵・トレンドフォロータイプ投入を準備。「Cloud NINE」「Omni-R」など

先週は、ビックイベントのFOMCがありました。利上げ見送りで大きな方向感は見られず、引き続き慎重な値動きが続いています。大きなトレンド発生のターニングポイントとはならず、現状のレンジから抜け出せない相場が継続しそうです。

逆張り仕掛けの「piranha USDJPY」が利益を伸ばし、8月3日稼動開始からの累積損益がプラス1,000Pipsを超えてきており、依然として好調さを維持しています。

さらに好調ストラテジー投入で、勢い付けたいところですが、先週まで利益更新を継続してきたテラスユニットの稼ぎ頭「Vshft EURGBP」「Genius_Eta NZDUSD」が現在、決済待ちと言う状況なので、ストラテジー新規投入は来週以降とします。

そこで今週は、注目のストラテジーを3つチェックしていき、来週以降のストラテジー投入の判断材料としたいと思います。


稼動開始から2年2ヶ月投資収益率「+237%」!金の卵のトレンドフォロータイプ「Cloud NINE EURJPY」

2014年の夏ごろにもトレンドフォローストラテジーとしてコラムで紹介しましたが、まさに、EURJPYのトレンド発生で大きく利益を更新してきています。

「Cloud NINE EURJPY」はトレンド相場で利益を伸ばし、凪の相場で横ばいを狙った攻略です。

最大ポジションが2と少なめで、それでいながらトレード回数が月間平均17回ということで、こまめにトレードを仕掛け、勝敗を決めていき、一発ドカン(勝ちも負けも)は比較的少ないストラテジーです。

最大損失も1ポジションあたり-125Pips程度と浅いです。
勝率が47%にもかかわらず通算損益が大幅にプラスなのは、トレンド時に大きな利益をあげているからです。

ストラテジーの設計としては
・損切りラインが-125Pips前後
・利食いラインが+250Pips前後
・そして相場反転判断で手仕舞い
といった3タイプの決済ロジックにより、トレンド相場で力を発揮し、凪相場では耐える、といったことを実現しています。


FOMCの利上げが12月以降となりそうな現状ではレンジ相場が継続する可能性があります。そうなると多くのストラテジーにとって利益を生みにくくなるので、この「Cloud NINE EURJPY」のように金の卵ステータスが付き、長期にわたり利益を出してきているストラテジーをユニットに組み込むことが重要となってきます。

来週以降、現状稼働中のストラテジーの入れ替えストラテジーの最有力としてウォッチを続けていきます。

買い売りバランス◎。どちらの動きにも対応できる金の卵ストラテジー「Omni-R AUDUSD」

AUDUSD相場は、直近1年~2年)は大きな下落トレンドを形成しており、「売り」仕掛けのみで十分に勝てる相場でした。

そのような相場環境にもかかわらず、「買い」仕掛けと「売り」仕掛けを同比率で仕掛ける「Omni-R AUDUSD」は、上昇トレンドにも下落トレンドにも対応できる全相場対応可能なストラテジーといえます。

これは、比較的”短期の相場判断”を元に仕掛けるスタイルが、”長期にわたり機能”しており、金の卵ステータス点灯も納得できます。

テラスユニットの稼ぎ頭の「Genius_Eta NZDUSD」は最近の相場においては「売り」だけを仕掛けており、「買い」への展開では痛手を伴う可能性があります。

どちらのタイプがよいかと言えば相場次第なので、どちらのストラテジーにも優位性はありますが、今のような不安定な相場状況では、ユニット内で両タイプを持たせることがリスクヘッジとなるでしょう。

「Omni-R AUDUSD」も来週以降、稼動開始を念頭に置きウォッチを続けていきます。

トレンドフォローの王道ストラテジー。復活の兆しを見せるか。「Genius_Theta EURUSD」

「ストラテジーアワード2014」にもノミネートされた人気のストラテジー。

最大ポジション4かつ最大損失が-300pipsがゆえに、負けるときは大きく負けるので運用判断に注意が必要ではありますが、そのハイパフォーマンスは国内ストラテジーの中でも上位クラスです。

「このストラテジーの長所と短所は何でしょうか?」という質問に対して、開発者は「長所はトレンドだと判断すれば大きく取りに行く特徴です。短所は、レンジ相場やトレンドになるまでの相場、指標発表による急激な変化です。」とコメントしており、その設計からトレンドフォローを強く意識したものになっています。

「Geni us_Eta NZDUSD」よりもトレンド判断を「短期」に取っているので、8月24日の大きな上昇時にも「買い」判断をしており、今回のFOMC発表時にもじわじわと上昇する状況から「買い」判断をしており、相場の状況にうまく合わせてきています。

中国発世界同時株安となった8月24日以降の急激な戻しでは損切りを連続してしまい、ドローダウンしてしまいましたが、トレンド発生には機敏に反応しておりロジックとしては依然として機能していると考えられます。

長期で成果をあげてきている「Genius_Theta EURUSD」も引き続き注目して、来週以降のストラテジー入れ替えの候補としていきたいと思います。

≪今週ユニットから外すストラテジー≫
・Spiral_FX_Gamma EURUSD

先週、「Genius_Eta NZDUSD」とのポートフォリオ効果を狙い、FOMC発表対策として投入しましたが、FOMC発表を受けたトレンド発生は特になかった為、目的終了ということで停止します。


今週のユニット最新表は以下になります。