2016年に入り人民元安にはじまる中国リスクを震源として、世界的な株安、ドル売り圧力の高まりでマーケットの動きは相当なものとなっています。
ドル円も、官邸主導ではないかと言われる日銀によるマイナス金利政策で一旦は上昇したものの115円を下抜ければ110円、105円と、まだまだ、相場の大きな動きが続きそうな気配があります。
このようなタイミングでは、相場のトレンドを上手く捉えることが出来るストラテジーが活躍する訳ですが、最近1ヶ月の成績が好調で直近6ヶ月実現損益ランキング1位、2位にトレンド追随型のストラテジーがランクインしています。
6ヶ月実現損益ランキング
夫々のストラテジーを見ますと
ランキング1位のMultiAgentポンド円は、5分足を使用したスイングトレードでトレンドの発生を狙うロジックで、EMA及び平均足と現在の価格の位置関係を元にトレードを行います。
MultiAgentポンド円 12ヶ月実績
売りと買い両方に強いストラテジーのブルベアマスターのアイコンが点いている通り、レートの上下どちらでもトレンドが出て動けば勝っているストラテジーです。
具体的には、上の画のポンド円レートが膠着状態になっているA、C、Eのタイミングでは、連続して比較的小さく負けて、損益曲線は下落しています。
Bのタイミングは、週足のポンド円ロウソク足の動きが3円前後と小さいながら、175円から196円まで3ヶ月程上昇相場を持続しています。
このような相場では1回のトレードは小さい勝ちでありながら勝率高く損益曲線は徐々に上昇を描きました。
8/24日以降のチャイナショック後のDの期間、そして2016年年明けのFの大きな値動きをしているタイミングは、1回の勝ちトレードでの利益が大きく、且つ勝率も上向くことで利益が積み上がって来ています。
このように非常に相場状況によって勝ち負けがハッキリ分かれるストラテジーですので、トレンドが出てきたら稼働開始、レンジ相場となってきたら停止と実に使い易いストラテジーと言えます。
次に、ランキング2位のEndeavour EXオーストラリアドル円の方は、一目均衡表の雲抜けとADX、MACD、シグナルで順張り判定しエントリーを行ないます。
決済は、2つの単純移動平均が交差した時点、または、エントリーした直後に設定する50Pipsの損切設定値で行なうスイング、トレンドフォロー型のロジックです。
Endeavour EXオーストラリアドル円 12ヶ月実績
トレンドに追随しますので、AやBの期間のように週足のロウソク足が凡そ2円程度しか動かず、しかも継続してレンジ相場が発生すると、エントリーした後に決済ロジックの移動平均線の交差や50pipsの損切への到達が頻繁に生じて成績は下降します。
また、Cのタイミングのように大きなひげが出てレートが一気に売り方向に落ちるような相場は不得意としていて、負けトレードを連発します。
しかし、Dの当初のタイミングのように週足で4円以上動く時、あるいは、Dの後半の最近の相場のように数日間上下いずれかにトレンドが発生し大きな値動きとなる場面では、エントリー方向も間違わず、移動平均線の交差による決済も順調に機能しているために大きな勝ちトレードを発生させることで損益曲線が上昇します。
MultiAgentポンド円同様に、マーケットが動いてトレンドが出れば稼働、レンジに入れば停止と、使い易いストラテジーです。
冒頭に書きましたように、ドル全面安も囁かれはじめ、まだまだ主要国の株式、そして為替レートは動くのではないかと予想されます。
したがいまして、ポンド円、オージードル円相場に値動きが継続することでMultiAgentポンド円、Endeavour EXオーストラリアドル円ともに、当面、好調を維持できるのではないかと思っております。