トルコ危機=欧州危機でも稼働続行

 8月第2週はトルコリラ急落の余波を受けて、ユーロドル、ドル円で運用する当社のリアル口座はマイナス264.2pips、¥57,825と負けトレードとなっています。
とはいえ、そこは決められた損切設定値で決済を実行するシステムトレードですので、大きな損失には至っていません。
弊社リアル口座の実績

更新日時:2018/08/13 14:10

 週末持越しの保有中のポジションは、12() 08:37の時点のシストレ24のツール内の『建玉』ボタンを押した以下の画では、Beatrice 07ユーロドルが未だ決済されていない状態となっていましたが、8/13(月) 14:10の時点に確認したところ、811日(土)03:00に決済されていました。

弊社リアル口座の保有中ポジション

更新日時: 2018/08/12 08:37

 それでは、値動きの激しかった前週のマーケットでの2つのストラテジーの状況を見て参りましょう。

 前週のBeatrice 07ユーロドルは、いつもの通り月曜日86日午前に4つのポジションで相場に入りました。
 買いエントリーが、10:0010:3011:30にそれぞれ行われ、11:00のみ売りエントリーでした。
 相当上下にユーロドルの値動きがあったため、分散したエントリーとなっています。

Beatrice 07ユーロドル先週のトレード

更新日時: 2018/08/12 08:37
 エントリー後の顛末は、トルコ情勢を受けてドルが高く評価された結果、ユーロドルレートは直近のピークから200pips以上下げました。
 その下げの中で、810日(金)15:173つの買いポジションはマイナス130pips前後の損切設定値で損切決済を強いられています。
 唯一の売りの1ポジションは、上の画の通り811()3:00にプラス166.10pipsで決済されています。

 他方、sky_05_MA2_ドル円も、また、トルコリラの急落の影響から円に資金が逃避しドル円レートが次第に下落する中で、特に極端に上下する相場でエントリーの方向を見誤り、負けトレードを連発しました。
sky_05_MA2_ドル円先週のトレード

更新日時: 2018/08/12 08:37
  3回のトレードを行なっていますが、3連敗でトータルマイナス41.1pips、¥8,220という厳しい結果となっています。

 今後も予断は許しませんが、志摩力男氏も投資サロンの以下の分析レポートで、『トルコ危機=欧州危機となってきたので、ユーロ売りは続きそう』と指摘しており、危機の際の特殊な値動きでストラテジーが損失を頻発する可能性は否めません。

 志摩力男氏の分析 配信日:2018/08/11 01:08
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ステージが変わった、真正リスクオフへ
 これまで、新興国リスクは指摘されてきましたが、その一方で米国株、米国経済は絶好調という、「リスクオン」「リスクオフ」相反する2つの状況が続いて来ました。しかし、トルコの状況がついにコントロールを失い、トルコの銀行危機が欧州のいくつかの銀行を直撃、金融危機につながる芽が見えてきました。
 本日、エルドアン大統領は米国との「経済戦争」に備え、(自宅に備えてある)外貨を売ってトルコリラを買うように呼びかけています。アジア通貨危機の際、韓国が国民に対して自宅にある金品供出を求めたことを思い出させます。一方のトランプ大統領は、トルコの鉄鋼・アルミ関税を倍に引き上げました。
<中略>
 この状況を変えるにはどうしたらよいでしょうか? 一つは、トルコ中銀が資本流出に対抗して、大幅な金利引き上げに動くことですが、事ここに至っては、効果は限定的でしょう。もう一つはIMFの支援を受けること、最後は、キャピタルコントロールでしょうか。
 トルコ危機=欧州危機となってきたので、ユーロ売りは続きそうです。米金利も下がってきたので、ドル円には下げ圧力がかかります。ユーロドル、ユーロ円、ショート継続です。
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ただ、好調を続けた2ストラテジーですので、私はこのまま稼働続行をして行くと判断しています。