FX自動売買は危険・おすすめしない?大損する可能性や安定して稼ぐコツを解説

FXの自動売買システム(EA)は、危険というイメージを持っていませんか?自動売買は選び方や、活用するコツを知っておけば、リスクを抑えた運用ができます。この記事ではFX初心者やこれから自動売買を活用してFXのトレードをしたい方むけに、大損すると言われる原因や、活用して成功させるコツについて解説しています。

FX自動売買の危険性とは?おすすめしないと言われる理由

FX自動売買にネガティブな意見が見られる背景には、いくつかの要因があります。

まず挙げられるのが、詐欺まがいの高額な自動売買ツールの存在です。FX自動売買について検索していると、「必ず儲かる」「月利〇〇%保証」などといった甘い言葉で高額なソフトを販売し、実際にはほとんど機能しない悪質な商品に遭遇することがあります。

特にSNSなどを通じて個人が開発・販売しているツールには、サポート体制が不十分なケースも多く、安易に信用しないようにしましょう。

次に、自動売買といえども、レバレッジの仕組みやロスカットルールなど、FXの基本的な知識が求められる点です。また、十分な証拠金がない状態で運用を開始すると、わずかな相場変動でもロスカットを招き、予期せぬ大きな損失に繋がるおそれがあります。

「自動売買だからFXの知識は不要」「任せておけば稼げる」といった安易な考えや、「少ない証拠金でも大丈夫」と思い込んで始めた結果、失敗した人が「おすすめできない」と感じるのも無理はありません。

さらに、FX自動売買はその特性上、すべての人に適した投資手法とは言えません。短期的に大きな利益を追求したい人や、完全に放置して楽に稼ぎたいという考えの人には不向きな場合があります。自動売買は、あらかじめ設定されたルールに従って、コツコツと利益を積み重ねていくスタイルが基本です。短期的利益が狙えると考えている人にとっては、FX自動売買はおすすめしない可能性が高いでしょう。

「FX自動売買=危険な投資」という単純な風評被害的な側面も否定できません。こうした評価は、一部の失敗事例や不適切なツールの選定、誤った運用方法によって生じている場合があります。重要なのは、メリットとデメリットを冷静に比較検討することです。正しい知識を身につけ、信頼できるシステムを選び、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて適切に運用すれば、FX自動売買は有効な資産形成手段の一つとなり得ます。

FX自動売買で大損する典型的なケースと回避策

FX自動売買は、投資家にとって便利なツールですが、誤った認識や運用方法によっては大きな損失につながる可能性があります。ここでは、以下のようなFX自動売買で投資家が陥りやすい失敗パターンとその回避方法について解説します。

  • 十分な資金準備なしで始めてしまう
  • 相場状況を無視して自動売買プログラムを選択している
  • 完全放置で定期的なチェックを怠っている
  • 感情的な判断で急な運用中断をしてしまう

これらの失敗パターンを認識せずに運用を続けると、損失の規模はときに投資元本のほとんどを失うほどに膨らむこともあります。特に、国内FX業者が金融庁の規制の下で顧客資産の保全やリスク管理を徹底している一方、海外のFX業者ではこうした保護が手薄な場合もあります。そのため、選択する提供者によってリスク許容度が大きく異なる点も理解しておくべきでしょう。

十分な資金準備なしで始めてしまう

FX自動売買を始めるにあたり、必要な資金が不足したままスタートすることは大きなリスクを伴います。自動売買は、あらかじめ設定したトレードルールを満たすと自動的にポジションを保有する仕組みのため、より効果的に運用するのであれば、十分な資金確保が重要です。

複数ポジションを同時に保有している場合、わずかな値動きでも証拠金維持率が急減し、ロスカットが発生しやすくなります。ロスカットは、保有ポジションの含み損が拡大し「有効証拠金 ÷ 必要証拠金×100」で算出される証拠金維持率がFX業者の定める水準(ロスカットライン)を下回った際に、損失の拡大を防ぐ目的で全ポジションが強制決済される仕組みを指します。

ロスカットが執行されると大きな損失を被るおそれがあるため、維持率の管理は欠かせません。

安定運用を目指すなら、最低でも20万円程度の運用資金を用意するのが一般的な目安とされています。この額があれば、想定外の相場変動による含み損に耐え、急なロスカットを回避できる余力が生まれるでしょう。複数通貨ペアに分散する場合は、さらに余裕資金を上積みしておくほうが安全です。

レバレッジと必要証拠金の関係も理解しておきましょう。国内FXでは最大25倍のレバレッジが利用できますが、倍率を高く設定すると少ない証拠金で大きなポジションを保有できる一方、損失リスクも相対的に拡大します。ロスカットまでの値幅が狭まり、資金が少ないほど耐えられる含み損が限定されるため、無理な倍率設定は避けてください。

「まずは少額で試したい」という場合には、1,000通貨や100通貨単位など、より小さな取引単位で運用できるFX業者や自動売買システムを選ぶ方法があります。ただし、初期投資を抑えつつ経験を積める一方で、資金管理の重要性は変わらないため、運用ルールの定期的な見直しと追加証拠金の準備を怠らないことが肝心です。

資金不足はメンタル面にも悪影響を及ぼします。含み損が増えるたびにロスカットへの不安が高まり、冷静な判断を欠くリスクが大きくなるため、十分な資金準備は安定運用と心理的余裕の両面を支える基盤と言えます。

相場状況を無視して自動売買プログラムを選択している

自動売買プログラムには、トレンド相場で威力を発揮するタイプ、レンジ相場でコツコツ利益を積み上げるタイプなどさまざまなタイプがあり、それぞれ得意分野が異なります。その特性を無視して選ぶと、期待した成果を得られず大きな損失につながる可能性があるでしょう。

自動売買プログラムは収益率など過去の実績が確認できる場合もありますが、選定時はそれだけに頼らず、為替の基礎知識を押さえたうえで現在の相場状況の見極めも欠かせません。

また、重要指標の発表や要人発言、地政学リスク、さらにはコロナショック級の急変動が起きると、既存のトレードルールが機能しなくなる恐れがあるため、パフォーマンスを定期的に確認し、異変を感じたらプログラムを切り替える、あるいは一時停止するといった柔軟な対応が求められます。

完全放置で定期的なチェックを怠っている

FX自動売買は「トレードルール設定したら、あとは完全放置でOK」というわけではありません。取引サーバーの障害や想定外の急変動が起きると、損失が一気に拡大する恐れがあります。最低でも1日1回はログインし、システムが正常稼働しているか、口座残高や証拠金維持率に異常がないかを確認しましょう。

近年は証券口座が乗っ取られ、ログインIDやパスワードを盗まれて身に覚えのない取引が行われる被害も報告されています。頻繁にログインしていれば、この種のトラブルにも早期に気づきやすくなるでしょう。

さらに、相場がトレンド転換したり重要指標の発表が迫っていたりする場合は、ロットや損切り幅を調整し、必要ならトレードルールを見直すことが重要です。忙しいときでも週に一度は取引画面にログインをして、イベント前後で設定を再確認すれば、大損リスクを軽減できるでしょう。

感情的な判断で急な運用中断をしてしまう

FX自動売買では、含み損を抱えた場面で不安に駆られ、取引継続をためらうこともあります。しかし、多くのシステムは長期運用を前提に設計されており、短期的な評価損益で一喜一憂する想定ではありません。

含み損が出ても、その水準がプログラムの許容範囲内かどうかを過去の最大ドローダウン(最もタイミングの悪い売買をしたときに投資家が被る損失)や運用実績と照らし合わせてみるなど、冷静な対処が必要です。値動きに翻弄されてプログラムの稼働を止めれば、後の反発局面で得られたはずの利益を自ら逃してしまう恐れがあります。

また、稀に発生するフラッシュクラッシュ(相場の瞬間的な急落)などの相場の急変は、大きな損失につながるリスクがあります。

こうした事態に備え、あらかじめ取引ロット数を調整したり、許容できる損失の範囲を明確に定めたりするなど、突発的なリスクへの対策を講じておくことが求められるでしょう。運用開始前に「1回の取引で損失が〇〇円に達したら停止する」といった具体的なルールを設定しておくと、感情に左右されることなく、計画に基づいた判断をしやすくなります。

FX自動売買の適性診断|成功する人と失敗する人の違い

FX自動売買は、感情に左右されない取引を実現する便利なツールですが、その運用には投資家の性格や投資スタイルが大きく影響します。

全ての人がFX自動売買に適しているわけではなく、適性がある人とそうでない人の間には、思考パターンや行動様式に明確な違いが見られます。FX自動売買で成功するためには、自身の特性を理解し、投資目標に合致しているかをもとに判断することが大切です。

ここでは、FX自動売買で成果を上げる投資家と、残念ながら失敗しやすい投資家の特徴を比較しながら、自己診断のための具体的なチェックポイントを解説します。

FX自動売買に向いている投資家

FX自動売買に向いているのは、次のような投資家です。

  • 客観的な視点を維持できる人
  • 事前にルールを決めて守れる人
  • 長期的な視点で運用できる人
  • 資金管理ができる人
  • 相場観を持ちながらシステムを信頼できる人

まず、相場の一時的な変動や含み損益の増減に対して感情的にならず、客観的にデータや仕組みを分析できる冷静さを持てることが挙げられます。運用を開始する前に資金管理や損切り基準などのルールを細かく設定し、そのルールを一貫して守る姿勢も欠かせません。

また、短期的な大きな利益を追求するのではなく、長期的にコツコツと利益を積み上げていくスタンスで取り組むことが、FX自動売買での安定運用につながります。例えば、証拠金維持率やロット数の設定など、FXならではのリスクを考慮しながら資金管理を徹底し、大きな損失を回避できる体制を整えることも重要です。そして、最低限の相場観や経済指標に関する知識を身につけたうえで、最終的な売買判断はトレードルールに委ねるといった、システムを信頼する姿勢も必要になります。

これらの点から、FX自動売買に向いているのは、感情に左右されずルールを順守できる冷静さを備え、長期的な視点でリスクを管理しながらコツコツと利益を追求できる投資家です。

FX自動売買で失敗しやすい投資家

一方、次のような投資家は、FX自動売買で失敗しやすいため、方針の見直しを余儀なくされるかもしれません。

  • 直感で取引を行う人
  • 少額資金で大金を稼ごうとする人
  • 完全放置で簡単に稼げると思っている人
  • 短期間で成果を求める人
  • FX取引の基本知識を軽視する人

直感で取引を行う人は、自身で定めたあるいは選んだトレードルールを信用しきれず、途中で設定を変えてしまいがちです。過去の経験や勘に頼った裁量トレードを得意とするものの、ルールに則った取引に馴染めない人は、FX自動売買のメリットを活かせない可能性があります。

また、少額資金で大金を稼ごうとする人も注意が必要です。FX自動売買を過信してレバレッジを大きくする、身の丈に合わない証拠金で取引をするなど過度なリスクを取ろうとすると、早期に資金を失う可能性があります。

さらに、完全放置で簡単に稼げると考えている人も、予期せぬ損失を被るリスクがあります。自動売買はあくまで「売買の手間を省くツール」であり、相場の状況を適宜チェックし、メンテナンスを怠らないことが必須と言えるでしょう。

短期間で成果を求める傾向も、失敗につながりやすい要因です。一時的に含み損が出ても運用を続ける必要があるにもかかわらず、わずかな期間で結果を求めてしまうと、期待外れに終わりやすく、長期的な利益を得る機会を逃してしまいます。

加えて、FX取引の基本知識を軽視する人も失敗のリスクが高いでしょう。自動売買だからといって、レバレッジ、スプレッド、ロスカットルールなど、FXの基本的な仕組みやリスク、経済指標の影響などを全く理解しようとしない人は、適切なシステム選択やリスク管理ができない傾向があります。

このような人は、自動売買を活用しても失敗しやすいため、まずFX取引の基礎を学び、ご自身の投資目標やリスク許容度を明確にすることから始めることをおすすめします。また、FX自動売買に対して過度な期待を抱かず、現実的な目標設定を心がけることが大切です。

正しく活用すれば得られるFX自動売買のメリット

FX自動売買は、時間的制約から解放され、感情に左右されない一貫した取引を可能にします。また、専門知識がない人でも手軽に始められるため、幅広い投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。ここでは、正しい知識と運用方法で活用した場合に得られるFX自動売買のメリットを解説します。

時間的制約からの解放

FX自動売買には、24時間の取引機会を逃さずに済むことや、重要な経済指標に自動で対応できるなどのメリットがあります。また、複数の通貨ペアで取引を行う場合、裁量トレードでは通貨ペアごとにチャート画面を開いて確認する必要がありますが、FX自動売買なら同時に監視できるため効率的です。

さらに、手動取引ではチャートを常に監視しなければならない一方で、自動売買なら仕事や睡眠中でもシステムが取引を実行してくれます。そのため、家事や仕事などで忙しい投資家でも、安定したトレードを行いやすくなるでしょう。

感情に左右されない一貫した売買判断が可能

FX自動売買は、あらかじめ設定したルールに基づいてシステムが自動的に取引を行うため、「損切りに対するおそれ」や「もっと利益を狙いたいという欲望」といった感情に左右されることなく一貫した売買判断を実現します。

人間は含み損が膨らむと恐怖心から損切りを先延ばしにし、含み益が出ると欲をかいて利益確定のタイミングを逃しがちです。しかし、自動売買ならこれらの感情を排除し、機械的に損切りや利確を実行します。特に多くの投資家が苦手とする損切りにおいて、設定した水準でルール通りに処理されるため、想定外の損失が拡大するリスクを抑えやすくなるでしょう。

また、人間は直近の相場状況や過去の体験にとらわれやすい心理的バイアス(偏りや先入観のこと)を抱えていることが多いのに対し、自動売買はこうした偏りを取り除いた取引を行うため、余計なミスを減らす効果が期待できます。

あらかじめ設定した利益目標に達した時点でシステムが淡々と利確を実行することで、「もっと利益を狙えるかもしれない」という思惑からくる失敗も防ぎやすくなるでしょう。さらに、感情に振り回されることなく同じトレードルールを長期的に継続できるため、安定した資産形成を目指すうえでも自動売買の一貫性は大きなメリットとなります。

専門知識がなくても始められる投資の間口の広さ

FX自動売買は、自身の判断で売買をする裁量トレードと比べて専門知識が少なくても始められます。もちろん、レバレッジやロスカットなどの基本ルールについてはあらかじめ理解しておく必要がありますが、これらは裁量トレードで要求される高度な分析能力に比べれば限定的です。

初心者のうちはFX業者が用意するシンプルな自動売買システムを使うことで、基礎を押さえながら実際の運用を始めることができるうえ、慣れてきたらMT4やMT5などを使って独自のプログラムを開発するなど、知識レベルに応じたステップアップができます。

このように、自動売買を運用しながら学習を重ねることで、段階的にFX取引のスキルを身につけられます。これは、将来的に裁量トレードの知識を習得する上でも役立つでしょう。専門知識が十分でない段階からでも比較的容易にFX取引を始められるという点は、自動売買のメリットの一つと言えます。

FX自動売買で安定して利益を出すための実践的な戦略

FX自動売買で安定した収益を目指すためには、信頼できるシステムの選定から、変化する相場環境への適切なプログラムの調整、さらには計画的な資金配分と運用期間の設定といった実践的な戦略とノウハウが欠かせません。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

信頼できるFX自動売買システムの使用

市場には多種多様なシステムが存在しますが、特に初心者には、国内かつ金融庁に登録されたFX業者の自動売買プラットフォームを選ぶことがおすすめです。国内業者は法律や顧客保護の制度が整備されているため、万が一トラブルが生じた場合でもサポートが受けやすく、資金が守られる仕組みがある点で安心感が高いと言えるでしょう。

具体的な選定ポイントとしては提供元の信用力やシステムの透明性、過去実績、手数料体系などが挙げられますが、これらの詳細は後述する「安全なFX自動売買システム選びのポイント」で改めて解説します。安易に高収益をうたうだけのシステムや、情報開示が不十分なサービスには注意が必要です。

相場環境に合わせた自動売買プログラムの選定

FX自動売買は多様なプログラムが存在し、それぞれ得意な相場環境があります。そのため、まずは経済指標や中央銀行の金融政策、政治リスクなど、相場に影響を与えそうな要因を日頃からチェックし、相場環境の変化を察知して、適切なプログラムを選ぶことが大切です。

例えば、強いトレンドが続くのか、ある程度価格が一定の範囲で推移するレンジ相場なのか、またボラティリティが上昇しそうなのかなどを意識するだけでも、選択すべきプログラムの方向性を絞り込みやすくなります。

さらに、使用中のプログラムが顕著にパフォーマンスを落とし始めたり、相場状況と合わなくなったと感じたりしたときは、別のプログラムへ切り替えるタイミングかもしれません。

損失が増え続ける局面でいたずらに我慢するのではなく、一定期間の成績を評価しながら変更を検討する柔軟性さも求められます。

ただし、頻繁にプログラムを変えると取引コストが増大する可能性があるほか、短期的な相場の値動きに振り回されるリスクも高まるため、相場の実態に即した切り替え方を意識し、常にプログラムと相場環境の整合性を見直し続けることが大切です。

適切な資金配分と運用期間の設定

FX自動売買では、まず運用資金を集中せず、複数のプログラムや複数の通貨ペアに分散させることが重要です。こうした分散投資を行うことで、特定のプログラムが不調に陥った場合や特定の通貨ペアで急変が起きた場合でも、全資金を失うリスクを軽減できます。

また、過度に高いレバレッジを設定すると急激な相場変動時に大きな損失を被る可能性があるため、比較的低めのレバレッジで安定した運用を目指すのが望ましいでしょう。

さらに、運用期間についても短期的な結果にとらわれるのではなく、3か月から半年、あるいは数年といったスパンで継続してシステムを稼働させ、プログラムの有効性を判断することが大切です。

相場は常に変動するため、一時的に損失を被る時期もあれば、利益を積み上げられる時期もあります。長期的にコツコツと運用することで、プログラム本来の性能を引き出せる可能性が高まります。

なお、最適な資金配分や運用期間は投資家それぞれのリスク許容度や選択する自動売買システムの性質によって異なるため、専門家のアドバイスやFX業者の情報なども参考にしながら自分に合った運用計画を立てるようにしましょう。

安全なFX自動売買システム選びのポイント

FX自動売買を安心して始めるためには、システムの信頼性を判断する基準を知り、危険なものは避けることが重要です。具体的には、提供元の法的保護の有無、システムの透明性と理解しやすさを確認しましょう。

信頼できる提供元と法的保護の確認

FX自動売買システムを選ぶ際は、まず金融庁に登録された国内FX業者の公式サイトで登録番号を確認し、実際に金融庁のウェブサイトで照合することが欠かせません。なお、インヴァスト証券の登録番号は「関東財務局長(金商)第26号」です。海外業者の場合は日本の金融商品取引法の監督外となり、万一トラブルが生じたときに解決が難しいうえ、顧客保護制度が適用されにくいリスクがあります。

また、SNSなどで個人が開発・販売しているツールは、開発者の実績やサポート体制が不透明であることが多く、「絶対に儲かる」「元本保証」といった過度に魅力的な勧誘を行うケースでは詐欺の可能性もあるため注意が必要です。

さらに、顧客の資金がFX業者の資産としっかり区別して管理されているかどうかも重要なチェックポイントです。国内の登録業者は、金融商品取引法に基づいて顧客資産の分別管理が義務付けられており、万一の破綻時でも顧客の資金を保護できる体制が整っています。

システムの透明性と理解しやすさ

FX自動売買システムを選択する際は、システムの仕組みやトレードルールがどの程度公開され、理解しやすい形で説明されているかをしっかり確認しましょう。内容や仕組みを特定の関係者しか把握できない、いわゆるブラックボックス型のシステムは、何を根拠にエントリーや決済を行っているのか明らかでないためリスクが高く、結果として大きな損失を被る恐れがあります。

トレードルールがあまりに複雑で意味がつかめない場合も要注意です。少なくともエントリーと損切り・利確の条件が大まかにでも把握できれば、不安材料を減らして運用に臨めるでしょう。また、過去の運用実績が開示されている場合でも、その成績が過去の相場環境に依存している点や、好調なデータだけを強調していないかなどを吟味する必要があります。

優良な業者であれば、相場急変リスクやシステム障害リスク、スリッページなどのデメリットなど、掲載されている情報量が比較的豊富です。さらに、トレードルールやリスクについて情報開示を積極的に行い、問い合わせにも誠実に対応している業者のFX自動売買システムなら安心して利用できるでしょう。

初心者におすすめの自動売買ツール|トライオートFXとは

画像:インヴァスト証券

インヴァスト証券のトライオートFXはあらかじめ設定したトレードルールに基づいて、機械的・自動的に売買が繰り返される自動売買サービスです。就寝中や仕事中でFXの画面を見ていなくても、常にトレードチャンスを狙い続けます。

トレードルールは1から設定することもできますが、「セレクト」という機能を利用すれば、自身に合ったトレードルールを選んで、すぐに運用が始められます。

最低入金額に制限はなく、最低取引単価は1,000通貨と少額から取引が可能です。

取引通貨の数は全部で23通貨ペア。米ドル/円や、ユーロ/米ドルといったニュースなどで情報を集めやすいメジャー通貨同士の通貨ペアも扱っているため次のような方におすすめです。

  • FX初心者
  • これからFX自動売買を使ってトレードをしたい
  • 長期運用で少しずつ資産を増やしていきたい
  • 仕事や家事で忙しく、あまりFXの画面に向かい合ってトレードをする時間がない
  • メジャー通貨でリスクを抑えた運用をしたい

FX自動売買のおすすめの設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
FX自動売買をやってみた!トライオートFXの設定方法も解説

まとめ

FXの自動売買は、リスクがゼロではありません。しかし完全に放置することなく定期的に見直しを行う、レバレッジを低く設定する、裁量トレードを組み入れないと言った運用を心がければリスクを抑えられます。また十分な資金を用意して基本的なFXに関する知識を学習して、長期運用を意識すると成功しやすくなるでしょう。

今回紹介した自動売買のリスクや活用のコツを理解して、ぜひ自身にあった自動売買ツール選びに役立ててください。