FX自動売買をやってみた!トライオートFXの設定方法も解説

FX自動売買についていろいろ調べてみたものの、実際に始めてみたら思うようにいかず、あきらめてしまったという人もいるのではないでしょうか?FX自動売買のメリットやデメリット、やり方などは記載されているものの、具体的な設定画面まで紹介しているケースが少ないためと考えられます。本記事では、インヴァスト証券の自動売買FX「トライオートFX」の基本情報や始め方などを紹介しています。

FX自動売買ツール「トライオートFX」をやってみた!

FX自動売買について入念に調べたうえで始めたつもりでも、実際に始めてみると「必要な画面にたどり着けずに苦労した」「想定外の手数料があり思ったような利益が出なかった」など、わからない点が多く出てきます。

実際にFX自動売買を始めるときは、以下の項目をあらためて確認しておきましょう。

  • 設定の簡易さ
  • 操作性の高さ
  • 手数料の安さ
  • 安全性の高さ
  • サポート体制の充実度

今回はインヴァスト証券株式会社のFX自動売買ツール「トライオートFX」を使用した結果を、上記の5つのポイントに分けて解説します。

トライオートFXの基本情報

自動売買FXは大きく、自身で1からトレードルールをつくる「開発型」と、あらかじめ用意されたトレードルールのなかから選べる「選択型」の2種類がありますが、トライオートFXはどちらも対応しています。

取引通貨ペアは20種類で、1,000通貨から取引が可能です。ただし南アランド/円のみ最低取引通貨単位が、10,000通貨となっています。売買手数料は2024年9月1日より無料となりました。ただし注文方法ごとに、同一通貨ペア、同一売買で100万通貨を超える場合、約定価格に大口マークアップが加算されます。大口マークアップについては後の章で詳しく解説しています。

またスプレッドは変動制となっているため、為替レートの動きが大きくなる重要指標発表後や流動性が低い時間帯は、スプレッドが拡大する可能性があります。

【トライオートFXの基本情報】

ツールの種類開発型・選択型
取引通貨ペア数20種類
最低取引通貨単位1,000通貨単位(南アランド/円のみ10,000通貨単位)
取引手数料無料
スプレッド変動制
スマホアプリ対応
無料デモ
提供会社インヴァスト証券

【トライオートFXの特徴】

  • ルールがつくれる

自分のトレードルールを簡単につくることができます。つくったルールに基づき、システムが自動的に取引を繰り返します。

  • みんなのルールが使える

ストラテジスト、人気ブロガー、トライオートユーザーなど、上級者が考案したルールを選んで運用を始めることもできます。

  • 投資機会を逃さない

トライオートはあなたに代わって24時間、取引を行います。時間を節約することができ、ライフスタイルのなかで無理なく続けることができます。

  • 感情に左右されない

裁量取引で自分の決めたルールを守るのは難しいもの。トライオートは機械的に売買を行うため、感情に負けないトレードが可能です。

  • あらゆる相場に対応

上昇相場、下落相場、レンジ相場。予想にあったトレードルールをつくることができます。あらゆる局面で利益をねらいます。

申込者のうち「FX投資経験が1年未満」と回答したFX初心者が、トライオートFXを使ってトレードしたときの勝率は91.5%、そのうち入金額100万円以上の人の勝率は96.7%となっています。

なお勝率は、インヴァスト証券の自動売買FXで人気がある、ユーロ/英ポンド、豪ドル/NZドルの集計です。また2022年12月から2023年11月末の顧客別、月別の実現損益がプラスになった場合を「勝ち」として勝率を計算しています。

設定の簡易さ

FX初心者が開発型で自動売買を始めようとしても、トレードルール作成画面を見た時点では設定項目が多すぎて、何から手を付ければ良いかわからないケースがほとんどでしょう。1つ1つ項目についての知識を身に着ければ、いつかは利用できるようになりますが時間がかかってしまいます。

FX自動売買は、設定の簡易さが重要です。トライオートFXは以下の4つからトレードルールを選ぶだけで、簡単に自動売買FXが始められます。

ルール概要
セレクト金融ストラテジスト、人気ブロガーが考案したルール、トライオートユーザーが実際に稼働しているルールを利用できる
ビルダー売買アイデア、リスク管理をルールにすることができ、自分にあった取引を自動で行うことができる
チャートメイクチャートに予想する値動きを指で描くだけで、簡単にトレードルールをつくることができる
テクニカルビルダー移動平均線などのテクニカル指標のシグナルに応じて稼働するトレードルールを作成できる

セレクトはすでに利用可能なトレードルールを選ぶだけで始められるため、FX初心者にもっともおすすめの方法です。しかしビルダー、チャートメイク、テクニカルビルダーも、設定項目の一部は複数の選択肢のなかから選ぶだけです。また、残りの項目も数値を設定するだけなので、さほど始めるまでのハードルは高くありません。以下、各自動売買の設定画面を具体的に見ていきましょう。

【セレクト】の設定

セレクトは、あらかじめ用意されたトレードルールのなかから選べる自動売買FXです。まず自身が希望するトレードスタイルを選び、そこからトレードルールを選んでいくため、FX初心者でも非常に選びやすいのではないでしょうか?

例えば、レンジ相場で利益を狙うトレードスタイルの方は「コアレンジャー」「ハーフ」から、スワップポイント狙いの人は「スワッパー」、上級者のつくったトレードルールをそのまま使ってみたい方は「ストラテジスト」「認定ビルダー」のなかからトレードルールを選びましょう。

自身のトレードスタイルがまだ確立できていない方は、「ピックアップ」のなかからトレードルールを選ぶ方法もあります。

インヴァスト証券取引画面より

【ビルダー】の設定

ビルダーを選択して、トレードしたい通貨ペアを選んでロジック設定に進むと、新規注文の条件設定画面に移動します。

条件設定画面を見ると、FX初心者は何から設定してよいか一瞬戸惑うかもしれません。しかし各設定項目の「?」マークを押すと、説明を見ることができます。

また左上にある「設定の流れ」ボタンから、各項目の詳細や設定の流れを確認することもできます。「新規注文の方向(売りか?買いか?)」と「スタート価格」は二者択一で、pipsや本数などの細かい数値の設定は「+」と「-」ボタンで操作するため簡単です。

インヴァスト証券取引画面より

【チャートメイク】の設定

チャートメイクは通貨ペアを選び、自身が選んだ通貨ペアの将来の値動き予測に基づいてトレードルールを作成する方法です。パソコンの場合、マウスで操作をして将来の値動きについて線を描いていきます。スマートフォンの場合、インヴァスト証券のアプリを利用すれば指で線が描けるので簡単です。

将来の値動きを予測したあとは、「コアレンジャー」「ハーフ」「コアレンジャーベア(ブル)」のなかから選び、各ロジックについて詳細の設定をしていくだけです。いずれも、選択肢のなかから選択するか、「+」と「-」ボタンで数値を変更するだけで簡単に設定できます。

インヴァスト証券取引画面より

※上記画面は米ドル/円の通貨ペアで円高になる予測をしていますが、あくまでも予測であり、将来の結果を約束するものではありません。

【テクニカルビルダー】の設定

テクニカルビルダーは主要なテクニカル指標が売買シグナルを示したときに、自動的に売買が行われる仕組みです。「新規注文の方向(売りか?買いか?)」「使用するチャートの時間足」「使用するテクニカル指標(インジケーター)」は選択式、残りの数値は「+」「-」で操作するため簡単に設定ができます。

また1つのテクニカル指標だけでは騙しにあう可能性もあるため、複数のテクニカル指標を組み合わせてトレードルールを作ることも可能です。

インヴァスト証券取引画面より

操作性の高さ

自動売買ツールのなかには、高性能でも操作が難しいものがあります。操作が難しいと、トレンドの急変や勝率の低下でトレードルールの見直しが必要になっても対応が遅れてしまい、損失につながるかもしれません。

トライオートFXはトップ画面が整理されており、わかりやすいアイコンが表示されるので、自身が利用したいサービスに迷わず移動できます。また外出先でトライオートFXを利用するときは、スマートフォンアプリの利用が特におすすめです。

インヴァスト証券取引画面より

ホーム画面を除く5つのアイコンだけで主要な操作が可能。

インヴァスト証券取引画面より

通貨ペア選択画面は、一つの画面に買値、売値、スプレッド、前日比など、多くの通貨ペアに関する情報が記載されているので分かりやすい。

手数料の安さ

自動売買ツールはスプレッドに加え、1取引ごとに売買手数料がかかることがあります。手数料はFXの利益に影響を与えるため、安いほうが有利です。例えば1,000通貨あたり片道20円のかかる場合、トレードで500円の利益が出ても往復40円の手数料がかかっているため、実際の利益は460円です。

トライオートFXは2024年9月1日(日)から自動売買手数料が撤廃され、約定価格と取引価格が同一になりました。これにより、仮にトレードで500円の利益が出れば、売買手数料が引かれることなく500円がそのまま手元に残るようになります。

ただし成行注文・逆指値注文・決済注文・ロスカット注文で、注文方法ごとに同一通貨ペア、同一売買で100万通貨を超える場合、約定価格に大口マークアップが加算されます。加算される大口マークアップは、通貨ペアや通貨量によって異なりますが、参考までに米ドル/円、ユーロ/円の大口マークアップをご覧ください。

通過ペア100万通貨超300万通貨以下300万通貨超500万通貨以下500万通過超
米ドル/円0.3pips0.9pips3.0pips
ユーロ/円0.5pips1.5pips5.0pips

安全性の高さ

偽サイトやSMSから偽サイトに誘導して情報を抜き取ろうとする「フィッシング詐欺」や、FX事業者になりすまして情報を盗もうとする「なりすまし詐欺」などにより、自身の口座から証拠金が盗まれてしまう可能性があります。FX自動売買をするときは、万全のセキュリティ対策が施されているFX会社を選びましょう。

インヴァスト証券のトライオートはセキュリティ強化のため、マイページのログインパスワードを大文字・小文字・数字・記号から2種類以上組み合わせる必要があり、出金パスワードと同じものは使用できません。

また出金依頼時には、登録しているメールアドレスに送信された認証コードを入力する、「他要素認証機能」を採用しています。

さらに複数の端末からログインができない仕組みで、ログインをしたときは登録しているメールアドレスに通知が届くため、不正にアクセスがあってもわかる仕組みとなっています。

サポート体制の充実度

どれだけ調べても操作方法や設定項目の意味がわからず、自分の力だけでは解決できないことがあるかもしれません。そのようなときでもFX会社のサポート体制が充実していれば問題がすみやかに解決するため、最適なトレードルールの選定に意識を集中させることができます。

トライオートはログイン方法から通常のトレード方法、自動売買の設定方法まで細かく記載されたマニュアルを用意しています。また電話での問い合わせも受け付けています。土日・元日を除く祝日も対応しているため、安心です。急ぎでなければ、問い合わせフォームでの問い合わせも受け付けています。

さらに操作法で困ったときは、インヴァスト証券のオペレーターが遠隔操作でサポートする、リモートサポートにも対応しています。リモートサポートはパソコン、スマートフォンどちらでも使用可能です。

FX自動売買ツール「トライオートFX」をやってみた結果

トライオートFX最大の特徴は、少ない設定項目で自動売買がスタートできる点です。特にセレクトは、トレードスタイルごとに複数のトレードルールが用意されているため、あまりFXの知識がなくてもすぐにFX自動売買が始められます。そのためトライオートFXはFX初心者に特におすすめできる自動売買ツールと言えます。

また自分でトレードルールを作成するビルダーも、多少の設定項目はありますが、慣れてしまえばさほど難しいものではありません。セレクトに慣れてきたら、挑戦してみても良いでしょう。

仮に設定方法がわからなくても、詳細まで記載されたマニュアルを完備しているうえ、どうしてもわからなければコールセンターのサポートも利用ができます。

売買手数料が無料で簡単に自動売買が始められ、サポート体制も充実しているトライオートFXは、多くのFX初心者に活用してほしいサービスです。

ただし注文方法ごとに同一通貨ペア、同一売買で100万通貨を超える場合、約定価格に大口マークアップが加算されます