■短期の相場見通し
S&P500指数の向こう1か月のターゲットはこれまでの3180を3250へ引き上げます。
12月は米国株に弱気だった投資家の多くが強い相場の地合いを見て、慌ててフル・インベストメントにポジションを高めました。つまり年末の駆け込みの買いが多かったわけです。
その反動で1月は相場が反落するリスクがあると思います。
通常ですと1月は相場が強いです。従って基本シナリオは2020年の1月も良い相場を想定しています。
それを断った上でマーケットは息もつかせず上がってきたので、ここらで一服が欲しいところです。
問題はその一服がどのくらい深い調整になるか? です。私は1月・2月に調整局面があってもそれは浅いと考えています。
ただひょっとして深い調整になるケースがあるかもしれません。その確率は低いですけど、もしそうなった場合は注意深く全体のシナリオを見直したいと考えています。
その理由は大統領選挙の年(=2020年もそうです!)の1月・2月に相場が悪いとそれは現職大統領が敗北する予兆だと考えられているからです。この点を下のチャートで確認してみましょう。
グレーの線は「現職大統領が敗北したケース」を示しています。1月・2月に相場が安い点に注目してください。
繰り返せば、基本シナリオとしては青の「現職大統領が勝利するケース」を想定しているけれど、もし1月・2月に相場が安かったなら、もう一度じっくり考えなおしてみたい……そういうことです。
■経済の現況
米国経済は堅調です。2020年は前年比+2.0%前後で成長すると予想します。注目されたクリスマス商戦期間ですけどマスターカード・スペンディングパルスによると11月1日からクリスマスイヴまでの期間の小売売上高は前年比+3.4%でした。この調査は実店舗とネット通販の両方を含んでいます。
全米小売業協会(NRF)は今年のクリスマス商戦を+4.0%と予想していたので、それにほぼ匹敵する数字です。
つまり「クリスマス商戦に異常なし」ということです。
■企業業績
2020年のS&P500の一株当たり利益(EPS)の前年比は「V字型」に回復すると見られています。
つまり企業業績には異常は感じられないということです。
■注目イベント
1月末にスイスのダボスで世界経済フォーラムがあります。その場でトランプ・習近平会談が実現し、既に発表されている米中貿易交渉第1ラウンド合意に調印するのではないか? という観測があります。これはあくまでも事後的な「儀式」に過ぎず、マーケットには織り込まれている筈です。
ただ両国のトップが仲良く握手する場面を投資家は期待していると思います。
米中貿易交渉自体は息の長い材料であり2020年中も再び対立が目立つ場面もあると予想されます。その時のためにも今回少なくとも「両国が折り合いをつけることだって、ちゃんとできる」ということを見せておく必要があると思います。
■注目ETF
例年1月は「1月効果」と呼ばれる小型株相場があることで知られています。米国を代表する小型株指数はラッセル2000指数です。トライオートETFではiシェアーズ・ラッセル2000ETF(コード:IWM)という銘柄になります。
年始はテクノロジー株が買われる場合も多いです。そこでテクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(コード:XLK)を買うのも良いストラテジーでしょう。
もし、もっとアグレッシブに行きたいのであればプロシェアーズ・ウルトラプロQQQ(コード:TQQQ)があります。これはナスダック100指数の変動率の3倍の動きをするように設計されています。
あるいは米国大型金融株指数の3倍の値動きをするDirexionデイリー米国金融株ブル3倍ETF(コード:FAS)をトレードする手もあります。
ダボス会議での米中貿易交渉第1ラウンド合意調印に向けてiシェアーズ中国大型株ETF(コード:FXI)をトレードしてみるのも面白いと思います。
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