昨晩の海外

金曜日の海外市場は、パウエルFRB議長が、オンライン会合で、「物価高や供給制約について、予想よりも長く、来年にかけて続く可能性が高い」と述べ、インフレ圧力の長期化を認めたことで、一時ドル買いを強めるも、同時に「我々の見解では、高インフレは緩和する可能性が高い」、「利上げは時期尚早」と発言したことで、米10年物国債利回りが、1.706%から1.634%まで低下したことで、日米金利差に敏感な円の買い戻しつながった。また、NY株価は、ダウが上昇して引けるもナスダックやS&Pが、マイナス引けとなり、総じて影響は限られた。
 ドル円は、113.41までじり安、ユーロドルは、1.1656から1.1622で上下し、ポンドドルは、「欧州連合は、アイルランド国境に関し英国との溝がこれ以上深まれば、ブレグジット合意の破棄を検討している」との観測報道を受けて、1.3736まで売りに押された。
 一方クロス円は、週末を控えて利食いが優勢となり、ユーロ円が131.92、ポンド円が155.93、オージー円が84.61、NZD円は81.00、カナダ円が91.66まで売りに押された。