昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米3月小売売上高、4月NY連銀製造業景気指数や週間新規失業保険申請件数などの経済指標が、軒並み強い結果となったが、米長期金利が低下を強めたことが、ドルの上値を抑えた。ただ、総じて揉み合いから逸脱する展開とはなっていない。米10年物国債利回りは、日本の機関投資家が米国債買いを強めるとの思惑で1.647%から1.529%までじりじりと低下、NY株価3指数は、好調な企業決算を受けて高値を更新する堅調な展開となったが、リスクオンの動きは強まらなかった。また、バイデン政権が、米政府機関へのサイバー攻撃や2020年の米大統領選での工作活動に関わったとして、ロシアに新たな制裁策を発表したが、相場への影響は見えなかった。
 ドル円は108.61まで下落、ユーロドルは1.1993から1.1956、ポンドドルも1.3810から1.3762で揉み合いの動きに留まった。
 一方クロス円では、ユーロ円は130.03、ポンド円は149.69まで売りに押され、オージー円が83.89から84.42、NZD円は78.14から77.82で推移、カナダ円は87.20から86.61まで売りに押された。