昨晩の海外(2024/04/19)

昨晩の海外市場は、米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が、予想を大きく上回り、米10年物国債利回りが4.643%まで上昇、ドルに買い戻しが優勢となった。ゲオルギエバIMF専務理事は、「今年米国で利下げの条件が整ったと見ている」と述べたが、ウィリアムズNY連銀総裁が「利下げの緊急性は感じていない、データが要求するならFRBは利上げするだろう」、ボスティック・アトランタ連銀総裁は「年末まで利下げは出来ないだろう」とタカ派的な発言を続けたこともドルを支えた。また、NY株価3指数は、イランのアブドラヒアン外相が「イスラエルによる武力行使や主権侵害があった場合、イランはイスラエルにその行動を後悔させるために断固とした適切な対応を取る」との発言もあって、リスク回避の展開が続いた。
 ドル円は154.68までじり高、ユーロドルは1.0690から1.0642まで下落、ポンドドルも1.2485から1.2434まで値を下げた。尚、ナーゲル独連銀総裁は「6月の利下げが適切である可能性」、レーン・フィンランド銀行総裁は、「インフレ率が持続的に2%の目標に収束し続けると確信できれば、6月に利下げを開始することが適切」、グリーン英MPC委員は、「利下げが差し迫っているとは思わない」と述べており、この影響かユーロポンドは0.8551まで下落した。
 一方クロス円では、ユーロ円は164.95まで反発後164.52まで利食いに押され、ポンド円は192.79から192.24、オージー円は99.59から99.22、NZD円は91.62から91.20で推移、カナダ円は112.47まで一時反発した。