昨晩の海外(2024/04/11)

昨晩の海外市場は、米3月消費者物価指数が、予想を上回ったことで、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測の高まりから「フェドウオッチ」の6月のFOMCでの利下げを予想確率が28.4%まで低下、米10年物国債利回りが、入札の不調もあって4.568%まで上昇し、ドルが急騰した。また、3月19-20日開催分のFOMC議事録では、「ほぼ全員が年内の利下げが適切と判断」としながらも、「インフレが安定的に低下しているとの自信は深まっていない」、「インフレの進展が停滞した場合、当局者らは金利を高水準に維持することで合意」と示されたこともドルを支えた。
 ドル円は、34年ぶりの高値となる153.24まで上昇、ユーロドルは、1.0729ポンドドルは1.2520まで下落した。
 一方クロス円は、NY株価3指数が米利下げ開始時期が後ずれするとの見方から急落したことで、リスクオフの売りが強まった。ユーロ円は、165.00から164.03、ポンド円は192.93から191.48、オージー円は100.65から99.40、NZD円は92.36から91.21まで下落、カナダ円は、加中銀が政策金利を据え置き、マックレム加銀行総裁が「予想通りの展開になれば、利下げが適切になるだろう」と発言したことあって、112.01から111.40まで一時売りに押されたが、その後値を戻した。