今日の裏読み、表読み(2024/04/30)

昨晩は、当局の市場介入の思惑から円が乱高下となった。実際介入があったかは確定できないが、少なくとも本日も警戒感が残ることは、留意しておきたい。また、本日は月末であり、日本のGWを前に、フローの動きも出易いが、基本は輸入の買いが出易く、追いかけて売るのは得策ではない。加えて円買い介入もあくまで円安が大きく進んだケースに限られることで、売るなら噴いた局面を考えておきたい。
 本日の経済指標としては、日本の3月失業率・有効求人倍率、3月鉱工業生産・速報値、3月小売業・百貨店・スーパー販売額、NZ月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、豪3月小売売上高、3月住宅ローン・民間部門貸付、中国の4月国家統計局の製造業と非製造業PMI、4月財新製造業PMI、日3月新設住宅着工・建設工事受注額、仏独ユーロ圏の第1四半期GDP・速報値、仏3月消費支出、独3月輸入物価指数と小売売上高、仏4月消費者物価指数・速報値、スイス4月KOF景気先行指数、トルコ3月貿易収支、独4月失業者数・失業率、英3月住宅ローン貸付額・承認件数、ユーロ圏4月消費者物価指数・速報値、日本の外国為替平衡操作の実施状況・介入実績、南ア3月貿易収支、メキシコ 第1四半期GDP・速報値、加2月月次GDP、米国では、第1四半期雇用コスト指数、2月月次住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、4月シカゴ購買部協会景気指数とコンファレンスボードの消費者信頼感指数、4月ダラス連銀・サービス売上高指数と信頼感指数などが発表される。
 材料が多く注意が必要だが、豪3月小売売上高や中国のPMI、ユーロ圏各国の第1四半期GDP・速報値、米国では、住宅指標やセンチメント指標の強弱で一定の動きが出るだろうが、1日のFOMCの結果発表を控えており、円を除くと動きは限られそうだ。
 その他高止まりの米長期金利や不安定な株価も注目しておきたいが、日本の外国為替平衡操作の実施状況では、今回発表されるものは、3月28日から4月25日の期間分であり、実態は見えないので気にする必要はなさそう。あくまで日銀当預のやり取りからは、5月2日までは判明しないことは承知しておきたい。
 また、神田財務官は、「(介入を)やる場合は24時365日いつでも」と述べているが、実際の介入は断定的内が、IMFのルールでは、市場介入は3営業日内とされており、その面では、明日までは介入の可能性は残るが、2日以降は介入できないことは留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、一時上値を160.17まで拡大も、介入の思惑で上値は抑えられている。ただ、本日も介入するかは不透明であり、月末の仲値フローからは、突っ込み売りは推奨でいない。上値は、156.90-157.18が押さえると、買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、159.58をストップに、利食い場や売り場を探す形。下値は介入がない前提なら、155.09を前に下げ止まりでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、再度154.54をストップに買い直しとなる。また、もし、これも割れるなら153.85-96、152.59、151.58、150.80、150.26、149.94、148.91をストップに順次買い直し場を探したい。 
 ユーロドルは、1.0932まで再反発後、1.0602まで下値を拡大も、現状はこれを維持する形。下値は1.0674が維持されると強く、売りは買い戻しとなるが、割れるなら1.0624-39前に、下げ止まりでは利食いで、買いは買い下がって、ストップは1.06000割れ。割れても1.0563や1.0448をストップに買い場探しとなる。上値は、1.0753-57を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.0885、1.0943-81、1.0996-98をストップに、順次売り場探しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2300まで拡大もこれを維持する形。下値は、1.2423-49を前に下げ渋りでは売りは利食い買い狙い。買っても割れるなら止めて、1.2300-32をストップに買い場探し。割れての1.2265、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、1.2570-70を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、これをストップに売り狙い。超えるなら止めて1.2710、1.2803-23、1.2895、1.2996をストップに、順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、171.56まで一時上昇も、更なる展開とならず、上値は、168.56を前に上げ渋りでは、買いは利食いで、売りは来れるなら止めて、171.00や171.56を前に上げ渋りでは買いは利食いやこれをストップに売り直しとなる。下値は165.66を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、165.39、164.40-63、163.02、162.28、160.88-06、160.22や158.90割れをストップに順次買い直しとなる。
 ポンド円は、下値を187.97で維持して、200.55まで上値を拡大も、上値追いは避けたい。上値は197.06を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、199.85や200.55越えをストップに売り直しとなる。下値は、193.61-63を前に下げ渋りでは、売りは利食い、買いは192.42割れをストップに買い場探し。割れても190.83-10。190.00-30、188.58、187.97、186.85をストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を104.95まで上値を拡大も上値追いは避けたい。上値は、103.19を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い101.38を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、99.71、れ99.37-42、97.78、97.25-27、96.90、96円割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、95.40まで上値を拡大。上値は、93.87を前に上げ渋りでは、買いは利食いで売っても、超えるなら止めて、95.16や95.40をストップに売り直しとなる。下値は、92.20や91.75を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、90.92-96、89.77-96、89.26割れをストップに買い直し場を探す形となる。