今日の裏読み、表読み(2024/04/16)

昨晩も、米長期金利の上昇やリスクオフの動きで、ドルが堅調な推移となった。ただ、イスラエルとイランの紛争で、米長期金利に質への逃避の動きが見えていないのは不透明。現状はあくまで株価の動きだけとなるが、兎も角今後もイスラエルとイランの問題は目が離せない。
 経済指標としては、中国の第1四半期GDP、3月住宅価格指数、3月小売売上高・鉱工業生産 ・固定資産投資、3月失業率、英3月雇用統計、独3月卸売物価指数、独ユーロ圏4月ZEW景況感調査、ユーロ圏2月貿易収支、加3月消費者物価指数、米国では、3月住宅着工・建設許可件数、3月鉱工業生産・設備稼働率、またIMFの世界経済見通しなどが発表される。
 今夜は米国の指標に注目度が低く、中国の第1四半期GDPを始めとした経済指標、独ユーロ圏4月ZEW景況感調査、加3月消費者物価指数などが焦点となるが、中国指標は総じて立ち直りが見えても影響は限られそう。独ユーロ圏4月ZEW景況感調査や加3月消費者物価指数は、強弱次第で一定の動きが出る可能性は留意しておきたい。
 また、注意はIMFの世界経済見通しとなるが、中東リスクに大きな懸念を示すなら、株式市場の良い影響を与えないので注目しておきたい。
 その他要人発言の機会も多く、パウエルFRB議長やマックレム加中銀総裁などの発言にも注目しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、34年ぶりの高値となる154.45まで上値を拡大。引き続き上値追いは厳しく、早期は戻り売場探し。ストップは、サイコロジカル的に強く、市場介入の可能性もある155円越え。下値は介入がない前提では、153円ミドルから153円前後維持されると売りは利食いで、買いは買い下がって、ストップは152.59割れ。割れても152円前後までは買い下がりで、このストップは151.58割れ。割れても150.80、150.26や149.94、148.91をストップに買い直しを検討したい。尚、もし円買い介入が入った場合、過去の例からは4-5円動くケースが多いが、現状では下げても150円前後が維持されてしまう可能性もありそうだ。
 ユーロドルは、1.0932まで再反発後、1.0620まで下値を拡大。ただ、突っ込み売りは出来ず、下値は、1.0563や1.0448をストップに買い場探しとなる。上値は、1.0757を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.0885をストップに売り直し。超えても1.0943-81、1.0996-98をストップに、売り場探しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2427まで下値を拡大。ただ、突っ込み売りは避けたい。これが維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、1.2374、1.2265、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、1.2579を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、1.2710をストップに売場探し。更に超えても1.2803-23、1.2895、1.2996をストップに、売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、下値を160.22で維持して、165.36まで反発も、現状はこれが上値を抑える形。上値は、164.70を前に上げ渋りでは、買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、再度165.18-36越えをストップ、超えても166円をストップに売り直しとなる。下値は、162.28を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、160.88-06、160.22や158.90割れをストップに順次買い直しとなる。
 ポンド円は、下値を187.97で維持して、193.54まで上値を拡大も、これが上値を抑える形。上値は192.93を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、193.54、194円や195円越えをストップに売り直しとなる。下値は、190円を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、188.58、187.97、186.85をストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を100.81まで上値を拡大。上値は、100.25や110.81を前に、上げ渋りでは買いは利食い、売りは越えるなら止めて、101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、98.74を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは割れるなら止めて、ストップを98.18-26や97.85割れとして買い直し。更に割れても97.25-27、96.90、96円、95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、93.46からの調整を90.37で維持して、92.36まで再反発。上値は、92.02-36を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えても92.95-15、93.36や94.03をストップに、順次売り直しとなる。下値は、90.71を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、90.08、89.77、89.26割れをストップに順次買い直しとなる。