今日の裏読み、表読み(2024/03/20)

昨晩は、FOMCを控えて様子見ムードが残る中、円売りだけ目立つ展開。少しやり過ぎ感もあって、巻き戻しのリスクも考慮しておきたい。
 金融政策としては、中国人民銀行が5年と1年物貸出基礎金利を公表、米国ではFOMCの結果が公表される。
 中国人民銀行に関しては、現状緩和策を強めており、利下げが発表されると一応中国株などは好感する見通し。一方FOMCは、政策金利は据え置かれる見通しだが、今回はFRBメンバーの景気見通しやFOMCメンバーのFF金利見通しが発表される。直近のインフレの状況を鑑みると今年の金利見通しが引き上げられる可能性があり、その場合今年の利下げが2回に留まることから、米長期金利の上昇やドル買いが強まるリスクは考慮しておきたい。
 経済指標としては、独2月生産者物価指数、英2月消費者・小売・生産者物価指数、トルコ2月消費者信頼感指数、南ア2月消費者物価指数と1月小売売上高、ユーロ圏1月建設支出と3月消費者信頼感・速報値、NZ第4四半期GDPなどが発表される。
 注目としては、独英の物価やユーロ圏の消費者信頼感、NZ第4四半期GDPなどとなるが、個別の指標で動いても、FOMCを睨んで、動向は限られる見通し。
 その他東京市場の休場で、アジア時間は動意に乏しくなるが、欧州時間からは、ユーロ圏要人の発言が続き、今後利下げに関して、ハト派的な発言が続くと、ユーロ相場の上値を押さえそうだ。

 戦略としては、ドル円は、159.96まで上値を拡大。ただ、上値追いも厳しく、上値は、151円ミドルや151.91-95越えをストップに、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。下値は、150円前後の維持では売りは利食い、買いは148.91割れをストップに買い下がりとなる。割れても148円ミドル、148円前後まで買い下がって、ストップは147.93割れ、割れても147.60-80での買い狙いで、これは147.43割れをストップ、更には146.49をストップに買い直しとなる。
 ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0695まで広げる形もこれが維持して1.0981まで再反発も更なる展開とならず、上値は、1.0906が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、1.0964や1.0981をストップ、更には1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り場探しとなる。下値は、1.0835前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、1.0790-97、1.0762や1.0732割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。 
 ポンドドルは、下値を1.2518で維持して、1.2895まで反発も更なる展開とならず、上値は、1.2823や1.2895を前に、上げ渋りでは買いは利食い、売り狙い。超えるなら止めて、1.2996越えをストップに、売り直しとなる。下値は、1.2668を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.2579-97、1.2518-36、1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、下値を160.22で維持して、164円まで反発。ただ、上値を追いも厳しく、164.30を前に上げ渋りでは、利食いやこれをストップに売り狙い。超えても165円をストップに売り直しとなる。下値は、162.95を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い下がり。割れるなら止めて160.88-06をストップに買い直し。更に割れるケースでは、160.22や158.90割れをストップに買い直しとなる。
 ポンド円は、下値を187.97で維持して、192.18まで上値を拡大。上値追いは避けて、192.50や193円を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。下値は、191円前後の維持では、売りは利食いで買いは、190.44-58をストップに買い下がり、割れても188.58をストップに買い直しとなるが、割れるなら止めて、187.97、186.85をストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を99.06で抑えられて、96.90まで下落もこれを維持する形。上値は、98.63が押さえるか見て対応。超えても99.06、99.50や100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、97.85を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買っても、割れるなら止めて、97.25-27をストップ、更には96.90、96円、95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、93.46からの調整を90.37で維持して再反発。上値追いは厳しく、上値は、91.45-67を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えても91.83、92.95-15、93.36や94.03をストップに、順次売り直しとなる。下値は、90.79を前に下げ渋りでは、売りは利食い、買いもこれをストップ、割れて90.37、89.77、89.26をストップに順次買い直しとなる。