AIはまだ!?昨今のストラテジー開発の傾向とReverseSAR P4の将来予測

明けましておめでとうございます。
昨年は、Beatrice 07ユーロドルを2015年年間最優秀ストラテジーに選んでいただき、とても有り難く素晴らしい一年でした。

今年も成績優秀なストラテジーをピックアップして行きたいと思いますが、ストラテジーの進化の具合について、昨年後半から、少しそれまでとは違った傾向も見え始めて来ましたので、ご紹介したいと思います。

弊社は、fx-onというサイトに、主に日本のトレードに詳しくプログラミングも出来る方々からストラテジーを出品いただき、審査したり改修を施したりしています。

そんな中で、昨今話題のAIが使用されているかといえば、まだそこまでは至っていません。
ビッグデーターも使用しているものは皆無です。

ただ、余談ながら、先週ご紹介した記事 
Beatrice 07ユーロドル 選出の御礼と有効な使い方
https://www.invast.jp/blogs/g28/
に書きました機関投資家の自己トレードでは、AIも使われています。

東京大学、京都大学・・・のドクター、マスターが多数在籍していますので、その持てる知識を使い自分達でプログラムを作るといったことを言っていました。

さて、話を元に戻しますと、fx-onに集まるストラテジーにAIは使われていませんが、非常に多数のストラテジーを内蔵し、常にそのすべてをフォワードテスト(実際のレートで稼働すること)し続け、その中から成績の良いものを実際のトレードに使用するという設計が為されたストラテジーが登場して来ています。

弊社でのテストも始まったばかりですので、本当にパフォーマンスが優れたものとなるかは不透明ですが、今後は、そういったストラテジーも含め今までにないロジックのストラテジーを集めてご提供して行きたいと思います。

さて、そんな新しいタイプのストラテジーではありませんが、通貨ペアの癖を利用し「6ヶ月実現損益ランキング1位」に躍り出たReverseSAR P4ドルフランを、本日はご紹介したいと思います。

まずは、ReverseSAR P4ドルフランの最近6ヶ月の成績、週足チャートをご覧ください。
ドルフランレート0.925~1.025の中でレンジ相場を形成する期間もありながら、徐々にレートが上昇して来ていますが、平均取引時間116時間強の中で、非常に勝率高く平均利益130.95pipsを記録し、一気に大きく獲れたトレードでは、最大479.90pipsの利益を計上出来ています。

ReverseSAR P4
ドルフラン6ヶ月


何故こうも上手くトレードで来ているかといえば、週足チャートで見てレンジ相場が続いているタイミングでは、逆張りのエントリーが上手く機能し、細かいレンジ相場であるため大きな利益は獲れないものの、非常に勝率が高くなります。

他方、チャートを見れば週足ロウソクが伸びるタイミングでグンと損益曲線が上昇していますが、やはり逆張りのエントリーがどんぴしゃりと精度よくはまり、最大479.90pipsをはじめとする大きな利益を得ることが出来ているのです。

ReverseSAR P4ドルフランのロジックは、Parabolic SARとADXを基本に使用し逆張りのエントリーを行なうというものであり、それが、ドルフラン相場の動きに上手くマッチしているからこそ起こり得ることです。

しかしながら、この好調は今後も続くかということが疑問として上がると思います。
その答えは、12ヶ月チャートを見れば解消されます。

ReverseSAR P4ドルフラン12ヶ月


2015年1月のスイス政府がペッグ制(フランレートを特定の通貨に対し一定に保つ制度)をやめたことで生じたスイスショックでドルフランが一気に下落したタイミングでのみ損失を記録していることが注目ポイントです。

つまり、それ以降の0.9~1.025付近の中でレンジを形成する相場では、ロジックが面白い様に機能していることが、損益曲線の上昇を見れば明らかです。

今後もスイスショックの再来が生じる可能性は否定できませんが、やはり、ファンダメンタルズに十分注意しながらストラテジーの停止タイミングをうかがうという使い方になると思います。