テラス2019年4月マンスリーレポート「ストラテジーのみのフルオート2019年+1,368pips」

直近1ヶ月の円相場は、2019年の年初からの円安トレンドに反して、3月は一旦円が買われましたが、再び4月に入り円安へと戻してきています。それでも、昨年2018年10月の1ドル114円台という円安ゾーンまでは余地が残っています。以前まで世界経済の減速が懸念されていましたが、若干の緩和ムードや株高に後押しされてリスク回避の動きは少ないように感じます。今後4月24・25日に日銀金融政策決定会合、4月30日・5月1日に米FOMCが予定されており、ゴールデンウィーク期間中の相場変化が5月のトレンドを作る可能性もありそうです。

クロス円ストラテジーが活躍した「テラス・ストラテジーのみフルオート(設定は後述)」が2019年1月から4月22日までの期間でプラス1,368pips(決済ベース)と大きな利益となりました。

「テラスのみフルオート」の設定は、「(1ヶ月)収益率降順 / PF1.2以上 / 3ポジション以上(その他はデフォルト設定のまま)」としています。ご自身で設定する必要があります。

2019年1月から現在までに決済したトレードは57あり、期間中6つのストラテジーが利用されています。ストラテジー毎の成績は、以下の通りです。

Foreknowledge AUDJPY・5週利用14トレード・プラス633.3pips
MAX GBPJPY・3週利用20トレード・プラス477.1 pips
Krakyen AUDJPY ・2週利用9トレード・ プラス754.3pips
Minotaud AUDJPY・2週利用3トレード・マイナス117 pips
Toyotomi AUDJPY・1週利用6トレード・マイナス41.6 pips
Toyotomi CADJPY・ 1週利用5トレード・マイナス337.4 pips

フルオートの設定に選ばれ続ける(=利用期間が長い)ストラテジーが利益に貢献していることが分かります。テラスが提供しているストラテジーは、比較的「平均取引時間」が長いタイプが多くあります。これはトレンドで利益を伸ばすタイプとも言い換えることができます。トレンドが継続していれば利益が伸びている状態であり、フルオートとしても継続しているトレンド期間中は同じストラテジーを選ぶという好循環となっています。

「テラスのみフルオート」が連続でストラテジーを選択しているときは利益が伸び、逆にストラテジーを毎週変更しているような1月や直近4月では利益が伸び悩んでいます。

フルオートの設定を考える上で、好調なストラテジーを連続で採用するような“シンプルな設定”は、フルオート活用方法の一つだと感じています。非常に多くのパラメーターを利用し、フルオートを緻密に制御するのもよいと思いますが、過剰最適という落とし穴にはまってしまうこともありますので、どのようなフルオートがよい?と迷ったときは、“シンプルな設定”を使ってみるのもよいと思います。

今後に期待したいストラテジーその1
「MAX GBPJPY」
12ヶ月実現損益ランキングで、2位以下を大きく離し、全ストラテジーの中で1位を突き進んでいます。4月はGBPJPYの値動きが小さかったこともあり、損切りが続いていますが、今後相場が動けば、大きな利益が狙えると考えています。イギリスのEU離脱が10月まで延期されEU残留の可能性も見えてきたことで相場が落ち着いていますが、EU離脱問題は相場を大きく動かす材料なので、MAX GBPJPYにとって利益を狙える相場が今後やってくるのではないでしょうか。

今後に期待したいストラテジーその2
「ZEN_HAKU GBPCHF」
金のストラテジーの中でも取引回数が少なめのタイプですが、大きな値動き時に一発(一回の利益が大きいトレード)で利益を伸ばしてきています。数か月ドローダウンすることがあるため、短期運用には向いていませんが、今後数か月というスパンで見た場合、に期待したいストラテジーです。


今後に期待したいストラテジーその3
「fluegel EURUSD」
今年の2月ぐらいから大きなトレンドが発生しておらず、利益も伸ばせていません。対して昨年春から夏にかけての下降トレンド(ドル高)では、急激に利益を伸ばしているので、相場の大きな動きを必要としていることが分かります。月初の金曜日に発表される米雇用統計は、最近ではインパクトが弱まってきていますがそれでもトレンド発生のきっかけともなり得ます。5月の相場で期待したいストラテジーのひとつです。