~はじめてのTAETF連載企画~ その2「個別株のポートフォリオ!成長に期待するグロース型ETF銘柄」
原資産を個別株とするETFはどのようにポートフォリオが組まれているのでしょうか? これは実にシンプルでそのETFが連動対象とする「指数」と同じ銘柄を保有しています。 「指数」とは実態経済を測る上で開発された指標のようなもので代表的なものに日経平均株価(日経225)やS&P500®などはニュースでもよく聞くものだと思います。
これらは市場の動向を正しく表わすことを目的に作られた指標なので、より良い成長率に見せかけるために恣意的な判断が入ることない賢い人達が作った一定のルールがあります。
S&P500の場合
S&P500®指数は、スタンダード&プアーズ ファイナンシャル サービシーズ エル エル シーが開発した株式インデックスで、ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。 1968年以来、S&P500®指数は、米国経済の主要セクターに連動する米国商務省(US Commerce Department)の景気先行指数のリストの一構成要素となっています。
ETFが大きく人気が出たのはこれら市場平均を取る投資が結局のところ個人投資家にとっては一番シンプルで実際ほとんどのアクティブ型の投資信託などよりも良い成績を残すことができていたという点にあります。加えてインデックス型の一般的な投資信託よりもETFは流動性、透明性、効率性(コスト)の面で秀でていたために米国では個人投資家に大きく普及しました。
日本ではまだこの点について知っている人が少ないのが実情です。 例えばS&P500と連動するS&P500ETF(SPY)の場合には「米国市場の銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化したもの」とあるように米国市場に上場している個別株において時価総額の順位などに変動があれば機動的にポートフォリオの内容が変更されます。
すごくざっくりした言い方になってしまいますが、そういった意味でアメリカに上場している会社の中で評価されている株式トップ500を常にウォッチしてポートフォリオ化してくれている訳です。
そのETFに入っている個別株の価値の変動がETFの価格として現れるので、実質的に対象としている指数とほとんど同じ動きをします。 S&P500ETF(SPY)とS&P500指数
ETF銘柄リストの中では指数の説明文もありますが、若干分かりにくいところもあるかと思いますので簡単な説明文を記載しています。(銘柄リストはツール内だと全ての情報を閲覧することができます。)
世界の株式を網羅するからETFはすごい! 米国の市場を代表するS&P500と連動するETFを初めとして、日本、ヨーロッパ、中国、世界全体、新興国などがトライオートETFにはあります。数多く取り扱うことは難しくはありませんが、シンプルにお取引頂くために各カテゴリーのトップクラスのものだけをまずはご紹介させて頂いております。(純資産、流動性、エクスペンスレシオ等のレーティングをご覧ください)
米国市場を対象にしたETFの数が最も多い理由は世界的に大きな企業が米国市場に集中しているからです。対象とするセクターによってもその成長率は大きく異なりますので、色々見て頂くとアメリカ経済の特徴なども分かって非常に面白いと思います。(スマホアプリでも見ることができます)
トライオートETFのコンセプトとして、為替リスクの影響を出来る限り排除し、現地通貨で換算した値動きをそのまま取って頂きたいと思っています。そのため、例えばヨーロッパを代表する大型銘柄で構成するETFであるウィズダムツリー・欧州・ヘッジド・エクイティ・ファンドなどはアメリカに上場しているのでドルベースですが、ユーロと米ドル間の通貨変動リスクをヘッジしていますのでなるべくこういったものを取扱銘柄に組み込ませて頂いています。(ドルと円の元本為替リスクはトライオートETFの場合はないので)
今後はお客様の数も増えて理解度なども深まってくれば、米国や日本だけでなく各国の取引所へのアクセスを可能とし、オーストラリアの株式を原資産とするETFはオーストラリアの取引所でというような形での提供を目指して行きたいと思います。
現時点で厳選している株式を原資産としているグロース型のETF銘柄は下記のとおりです。これらは原資産が株式なので値上がりによる利益だけでなくしっかりと配当もでます。アメリカ株は配当も高いので注目してください。
取引所 | ティッカー | 銘柄名(正式) | 銘柄名(短縮) |
---|---|---|---|
東証 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX連動ETF |
東証 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経225ETF |
NASDAQ | ACWI | iシェアーズ MSCI ACWI ETF | MSCIワールド |
NYSE | FXI | iシェアーズ 中国大型株 ETF | 中国代表株50 |
NYSE | HEDJ | ウィズダムツリー・欧州・ヘッジド・エクイティ・ファンド | EU大型株ヘッジ |
NYSE | IWD | iシェアーズ ラッセル1000バリューETF | 大型バリュー株 |
NYSE | IWM | iシェアーズ ラッセル 2000 ETF | 小型株 |
NASDAQ | QQQ | パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ | ナスダック100 |
NYSE | SPY | SPDR® S&P 500® ETF | S&P500 ETF |
NYSE | VWO | バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF | バンガード新興国株 |
NYSE | XLE | エネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンド | エネルギー株 |
NYSE | XLF | 金融セレクト・セクター SPDR®ファンド | 金融株 |
NYSE | XLI | 資本財セレクト・セクター SPDR®ファンド | 資本財株 |
NYSE | XLK | テクノロジー・セレクト・セクター SPDR®ファンド | テクノロジー株 |
NYSE | XLP | 生活必需品セレクト・セクター SPDR®ファンド | 生活必需品株 |
NYSE | XLU | 公益事業セレクト・セクターSPDR®ファンド | 公益事業株 |
NYSE | XLY | 一般消費財セレクト・セクター SPDR®ファンド | 一般消費財株 |
NYSE | SSO | プロシェアーズウルトラS&P500® | 米国株レバレッジ |