CFD(差金決済取引)は、近年注目を集めている金融商品です。株式や為替、金などの価格差に投資できるため、少額の資金で取引を始められる点が魅力です。しかし、CFDにはメリットだけでなくデメリットも存在します。この記事では、CFDの仕組みやメリット、デメリット、リスク管理について初心者にもわかりやすく解説します。
CFDとは? CFD初心者にもわかりやすく解説!
CFDは「Contract For Difference」の略称で、日本語では「差金決済取引」と呼ばれます。現物を売買するのではなく、価格変動を予測して利益を得る取引方法です。つまり、取引開始時の価格と終了時の価格の差によって、利益か損失かが決まります。
CFDでは、国内外の株式、為替、金、原油、株価指数など、幅広い金融商品に投資することができます。また、レバレッジと呼ばれる仕組みを活用することで、少ない資金で大きな利益を目指すことも可能です。
CFDの「5つのメリット」を解説
国内外の魅力的な銘柄へ手軽に投資できる
CFDでは、国内外の株式に投資することができます。そのため、日本の株式市場だけでは投資できない、米国のハイテク企業や金や原油といったコモディティなどの銘柄にも投資することが可能です。
レバレッジ効果で少ない資金から取引できる
レバレッジとは、証拠金を用いて自己資金の何倍もの取引を行う仕組みです。例えば、レバレッジ10倍で取引する場合、1万円の証拠金で10万円分の取引を行うことができます。レバレッジを効かせることで、少ない資金で大きな利益を目指すことができます。
取引手数料は基本的に無料
CFD取引では、多くの場合、取引手数料が無料です。そのため、コストを抑えて取引を行うことができます。
買いからも売りからも取引を始めることができる
CFDでは、株式の現物取引とは異なり、売りから取引を始めることができます。つまり、価格が下がると思う銘柄に投資することも可能です。
ほぼ24時間、何かしらの銘柄が取引できる
CFDでは、為替市場のように、ほぼ24時間取引することができます。そのため、日中に時間がない方でも、取引に参加することができます。
CFDの「3つのデメリット」を紹介
銘柄が多すぎて、どれを取引すればいいか迷う
CFDでは、株価指数を始めとして金や原油などの商品まで数多くの銘柄が取引できるため、どの銘柄に投資すればいいか迷ってしまうことがあります。
銘柄によっては、取引に必要な情報が少ない場合もある
新興市場の銘柄など、情報が少ない銘柄の場合、十分な情報収集が難しい場合があります。情報が乏しい場合、想定以上にリスクが大きくなることがあるため注意が必要です。
リスクコントロールに注意する必要がある
レバレッジを効かせることで、大きな利益を目指すことができますが、損失も大きくなります。そのため、リスク管理をしっかりと行うことが重要です。
CFD取引で重要な「ロスカット」の意味とは?
ロスカットの仕組みとは?
ロスカットとは、一定の損失が出た際に、自動的にポジションを決済する仕組みです。これは、投資家が大きな損失を被るのを防ぐために設けられています。一般的には証拠金維持率が50~100%になった際にロスカットがされるように設定されています。ロスカットのルールについては各社異なるため事前に確認するようにしましょう。
ロスカットを回避するには?
ロスカットを回避するには以下の方法が考えられます。
追加の資金を入金する
追加の資金を入金することで証拠金維持率が上昇するため、一時的にロスカットを回避することができます。一方でロスカットになるような状況においては、相場の急変などトレンドが継続しやすいこともあるため、余裕を持った資金を入金することが大切です。
ポジションの一部を決済する
複数のポジションを保有している場合は、一部のポジションを決済することで証拠金維持率を上げることができます。ただし、ポジションを決済する必要があるため、ポジションを継続して保有したい事情がある場合には注意が必要です。
CFD取引における「税金」の仕組みを理解しよう!
CFD取引で利益が出た場合は、雑所得として課税されます。一方、損失が出た場合は、FX等との損益通算が可能となります。
利益が出た場合の対応方法とは?
例外はありますが、原則としてCFD取引で利益が出た場合は、確定申告をして納税する必要があります。税率は利益の大きさに関係なく20.315%で、1年間で一定以上の利益が発生した場合は確定申告をおこなって納税する義務があります。
損失が出た場合の節税方法とは?
例えば、CFD取引で発生した損失をFXで発生した利益と通算をすることで、その分だけ税金を減らすことができます。また、損益通算してもマイナスになった場合、確定申告を行うことで最長3年間に渡り損失を繰り越して控除することができます。
まとめ
CFDは、少額の資金で取引を始められる、魅力的な金融商品です。しかし、メリットだけでなくデメリットも存在するため、しっかりと理解した上で取引を行うことが重要です。
CFD取引を始める前に、以下の点に注意しましょう。
- 取引前に、CFDの仕組みをしっかりと理解する
- 自分に合った証券会社を選ぶ
- リスク管理を徹底する
CFD取引は、正しく利用すれば、資産形成に役立つツールとなります。この記事を参考に、CFD取引について理解を深め、投資に活用してください。
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