【奥村尚監修_コアレンジャー豪ドル/NZドル】レポート

現在、当該ロジックは自動売買セレクトに掲載されておりません。

トライオートFXの自動売買セレクトに有名ストラテジスト監修のコアレンジャーが追加されました!
こちらのレポートではトリオアセットマネジメント株式会社代表、奥村尚氏の予想する豪ドル/NZドル相場の予想レンジをもとに組成した自動売買プログラム「奥村尚監修コアレンジャー豪ドル/NZドル」の解説と、相場の先行きについて解説致します。

1.概要

1-1.設定値

通貨ペア:AUD/NZD
想定期間:~2021年4月
ストラテジスト想定レンジ
サブレンジ(売り):1.09310~1.10000NZドル
コアレンジ(売り買い):1.05100~1.09310NZドル
サブレンジ(買い):1.04000~1.05100NZドル

自動売買プログラム設定値
※ストラテジスト想定レンジの±100pipsの範囲にてレンジ幅設定

出所:インヴァスト証券作成

1-2.有名ストラテジスト監修コアレンジャーの選び方

有名ストラテジスト監修コアレンジャーは、これまでのコアレンジャーとは異なり、「ストラテジストによる将来の相場予測に基づくレンジ設定」という新しいアプローチで作成されております。
そのことから、過去の相場におけるシミュレーション結果である、自動売買セレクトの期間収益率やリスクリターン評価の値はあまり参考になりません。
自動売買プログラムを選択する上では、ストラテジストの解説レポートを確認し
①運用通貨ペアがレンジ相場を形成すると思えるか
②ストラテジストの相場予測の考え方が腑に落ちるか
③設定値の中で上手くレンジ相場になりそうか
という観点から自動売買プログラムを選択頂くのをお勧めいたします。
ただ、最終的にはお客様のご判断により投資判断をご決定頂ければと存じます。

※コアレンジャーは両建て取引となりますが、両建て取引を推奨するものではありません。両建てはスプレッド・金利が二重にかかること等デメリットがある点をご理解の上ご利用ください。

2.想定レンジ根拠

以下、ストラテジスト執筆のレポートです。
想定レンジの根拠等の解説がなされておりますので、是非ご参考ください。

2-1.リスク分析

 株にせよ、FXにせよ、予想するにはいくつかのアプローチがある。過去のチャートやパターンから読むテクニカル、ミクロ経済、マクロ経済、政治などの動向から読むファンダメンタルは代表であろう。
 今回は、リスク分析、つまり、クォンツアプローチで予想したので、その内容を紹介する。

 まず、過去3年間のAUD/NZDの価格推移を眺める。日次リターンをベースに標準偏差を算出し、それをリスクとして合わせてプロットした。

老婆心ながら、チャート分析を好んで行う人は、この期間の選択を間違えると結果を見誤る。
見たい将来の期間の数倍の過去を見るのが原則だ。一日先を見たい場合、1年前から見ても意味がないし、半年先を見たいのに、3カ月程度しか遡らないのも問題だ。

出所:ロイター FXレートをもとにTrioAM作成

 日次データをもとに、昨日買って本日売る、ということを毎日繰り返すと日々のリターンが計算できる。リスクは、リターンの標準偏差を一定期間計算すると数字で出るので、それをオレンジ色で示した。

これをみると、おおむね、以下のようなことが言えよう。
価格上昇時も、下落時も、急であればあるほどリスクが大きくなる
リスクが小さくなる局面では、AUDNZDは下落する

2020年に入りリスクは上昇してきた
2020年秋(ただし南半球は春であるが)になってリスクは下降してきた

 オレンジ色のリスク曲線は、2020年に突然大きくなっている。このリスク上昇は、言うまでもなく新型コロナウィルスの理由である。2020年秋のリスク下降は、一時期のコロナ相場が収まってきていると見てよい。この収まりによって、AUDNZDレートは下がってきている。

リスクとリターンの関係もみてみよう。
 同じ期間の、リスクとリターンをX-Yプロットすると、このようになる。横軸がリスク、縦軸はリターンである。

出所:ロイター FXレートをもとにTrioAM作成

 こうした市場のリスクは価格に応じて、リアルタイムに微動するが、このリスクが一定期間同じものと想定すると、今後の価格幅を一定期間、統計的に確率で予想できる。

2-2.トワイライトゾーン

 当社が開発したトワイライトゾーンという考え方では、8割の確率で一定ゾーンに入る。そして、残り2割の確率でゾーンを超える。ゾーンを超えるとき、上に1割、下に1割の確率となる。

 多くの方のFXトレードでは、通常、半年間もポジションを保有することは考えづらく、短いと数十分、せいぜい数日が普通と思う。
 トワイライトゾーンもそのように短期トレードに最適化しているが、今回は、今後半年を予想せよという課題であるので、一定期間を半年と設定し、トワイライトゾーンのパラメタを半年にあわせて調整し、半年間のトワイライトゾーンゾーンを推計した。
(具体的には、トワイライトゾーンの考え方では、ゾーンは一定時間で有効期限切れとなり、新しいゾーンに移行する。短いと2時間、長いと8営業日という期間でゾーンを入れ替える。しかし、今回は、今年11月から来年4月までの半年間という期間で同じゾーンが継続できるように、長期足をもとにリスク計算をした)。

まず、このロジックでトワイライトゾーンを過去2年間計算し、その成果をみた。

出所:ロイター FXレートをもとにTrioAM作成

 この過去のゾーンを見る限り、今回のトレードの戦術にぴったりはまる。具体的な売買タイミングは私にはわからないが、8割の時間帯でゾーンに入っており、ゾーンから一度出たあとも、すべてのケースでちゃんとゾーンに戻ってきている。

 10月19日に切り替わった新しいゾーンの上は 1.0931 である。下は1.051、いずれもAUD/NZDレートとなっている。この区間がトワイライトゾーンであり、今後半年間のコアレンジとする.
トワイライトゾーンをトレードに活用する場合、相場がゾーン上を上へのトレンドが発生するので買い、相場がゾーン下を下抜けたら下へのトレンドが発生するので売り、という戦略をとるが、トライオートFXのコアレンジャーというロジックは「レンジ相場に仕掛ける」ロジックである為、相場がゾーンを抜けた際に順張りする手法ではなく、あえてゾーンを超えて相場が推移する場合は逆張りを仕掛けるとで、ゾーンの範囲内に相場が戻ってくることを想定した。

サブレンジ売りの想定は1.0931~1.10、サブレンジ買いの想定は、1.04~1.051とする。
 もし、その限界を超えて上がる(あるいは下がる)場合、現在想定できぬ異常事態がおきている可能性があり、コアレンジに戻らぬ恐れがある為、その点は留意して頂きたい。