【水上紀行監修_コアレンジャー_スイスフラン/円】レポート

現在、当該ロジックは自動売買セレクトに掲載されておりません。

トライオートFXの自動売買セレクトに有名ストラテジスト監修のコアレンジャーが追加されました!
こちらのレポートではバーニャ マーケット フォーカスト代表、水上紀行氏の予想するスイスフラン/円相場の予想レンジをもとに組成した自動売買プログラム「水上紀行監修コアレンジャースイスフラン/円」の解説と、相場の先行きについて解説致します。

1.概要

1-1.設定値

通貨ペア:CHF/JPY
想定期間:~2021年4月
ストラテジスト想定レンジ
サブレンジ(売り): 117.40~121.40円
コアレンジ(売り買い): 111.00~117.40円
サブレンジ(買い): 106.40~111.00円

自動売買プログラム設定値
※ストラテジスト想定レンジの±100pipsの範囲にてレンジ幅設定

出所:インヴァスト証券作成

1-2.有名ストラテジスト監修コアレンジャーの選び方

有名ストラテジスト監修コアレンジャーは、これまでのコアレンジャーとは異なり、「ストラテジストによる将来の相場予測に基づくレンジ設定」という新しいアプローチで作成されております。
そのことから、過去の相場におけるシミュレーション結果である、自動売買セレクトの期間収益率やリスクリターン評価の値はあまり参考になりません。
自動売買プログラムを選択する上では、ストラテジストの解説レポートを確認し
①運用通貨ペアがレンジ相場を形成すると思えるか
②ストラテジストの相場予測の考え方が腑に落ちるか
③設定値の中で上手くレンジ相場になりそうか
という観点から自動売買プログラムを選択頂くのをお勧めいたします。
ただ、最終的にはお客様のご判断により投資判断をご決定頂ければと存じます。

※コアレンジャーは両建て取引となりますが、両建て取引を推奨するものではありません。両建てはスプレッド・金利が二重にかかること等デメリットがある点をご理解の上ご利用ください。

2.想定レンジ根拠

以下、ストラテジスト執筆のレポートです。
想定レンジの根拠等の解説がなされておりますので、是非ご参考ください。

2-1.「安全資産」とされる円とスイスフラン

上記レンジに設定した、第一の理由は、スイスフランも円も安全通貨であり、リスク発生時には、リスク回避のスイスフラン買い、円買いになる(リスクオフ)一方、リスクが回避された時には、スイスフラン売り、円売り(リスクオン)となるため、スイスフランと円はパラレルに(平行に)動くと考えられたからです。

リスクオフ:リスクが発生すると、株・原油などのリスク商品を売って(オフ)、安全資産である、米国債、金、円、スイスフランを買うこと。

リスクオン:リスクが回避されると、安全資産である米国債、金、円、スイスフランを売って、株・原油などのリスク商品を買う(オン)こと。

しかし、実際は、今年のドル/円は、3月にコロナ騒動があって、瞬間11円の値幅がありましたが、スイスフラン/円は、5月から一本調子の上げに9円の値幅がありました。

つまり、円とスイスフランはパラレルには動いていませんでした。

ドル/円の一時的な上げ下げによる11円より、スイスフラン/円の一定の速度で上げてきた9円の方が、ある意味しっかりしていると言えます。

2-2.対基軸通貨のリターンエースから考える

なぜ、スイスフランが、5月から一本調子で上げたかと言えば、それはユーロ/ドルの上昇に連れて上げたためでした。

スイスフランについては、その基軸通貨がユーロであり、今後のユーロ/スイスフランの動向が重要です。

そして、ユーロ/スイスフランを語るにあたっては、ユーロ/ドルの動向が重要です。

ユーロ/ドルの月足を見ますと、テクニカル的に、大きなリターンエースが形成される過程にあると見ています。

リターンエースとは、大陽線、大陰線、連続陽線、連続陰線が出現するとその広い意味での窓(広義の窓)を埋めにいく習性が相場にはあります。これを、リターンエースと呼んでいます。

ユーロ/ドルは、2014年7月に1.3692近辺から連続陰線を出して急落しています。

その後、一つ目の底値圏、中間の山、二つ目の底値圏という典型的なリターンエースの底値圏を形成した後、今年の5月から上昇に転じています。

これがリターンエースであれば、連続陰線のスタート点である1.3692近辺まで上昇する可能性があります。

ユーロ/ドル 月足

出所:TradingViewのデータより水上紀行氏作成

そして、ユーロ/スイスフランの月足も、ユーロ/ドルに連れて、今後上昇する可能性があります。

ユーロ/スイスフラン 月足

出所:TradingViewのデータより水上紀行氏作成

ただし、ユーロ/スイスフランの上昇は、主にユーロ/ドルに連れて上昇する(ドル安)ということで、ドル/スイスフランも連れ安(ドル安)にはなるものの、ユーロ/ドルほどではないものと思われます。

一方、ドル/円も、ドルの全般的な下落傾向から、下げるものと思われますが、ボラティリティー(価格変動率)は低くいものと思われます。

2-3.重要ポイントからコアレンジを導く

さて、スイスフラン/円のレンジを決める上で、ユーロ/ドル、ユーロ/スイスフラン、ドル/円それぞれの重要ポイントを使いました。

まず、ユーロ/ドルは、

200週移動平均線のサポート1.1390

200カ月の移動平均線のレジスタンス 1.2620

次に、ユーロ/スイスフラン

SNB買い介入点 1.0500
(SNB:スイス国立銀行、スイスの中央銀行)

120カ月移動平均線のレジスタンス 1.1505

そして、ドル/円の予想レンジ 98.00~110.70

これらから導き出された下と上のサブレンジが、106.40と117.40という数字でした。

そして、これに、過去のチャートを加味して、コアレンジを算出しました。

スイスフラン/円 週足

出所:TradingViewのデータより水上紀行氏作成

既に申し上げましたように、ユーロ/ドルの買い圧力を受けて、上向きのプレッシャーはかかると思われます。

しかし、やはり安全通貨の通貨ペアとして、限定的なレンジ内での取引に終始するものと見ています。