【だいまん監修_コアレンジャー_スイスフラン/円】レポート

トライオートFXの自動売買セレクトに有名ストラテジスト監修のコアレンジャーが追加されました!
こちらのレポートでは有限会社フォレックス・ラジオ代表、だいまんこと文一雄氏の予想するスイスフラン/円相場の予想レンジをもとに組成した自動売買プログラム「だいまん監修コアレンジャースイスフラン/円」の解説と、相場の先行きについて解説致します。

1.想定レンジ

1-1.設定値

通貨ペア:スイスフラン/円
想定期間:~2021年4月
ストラテジスト想定レンジ
サブレンジ(売り):119~124円
コアレンジ(売り買い):110.5~119円
サブレンジ(買い):105.5~110.5円

自動売買プログラム設定値
※ストラテジスト想定レンジの±100pipsの範囲にてレンジ幅設定

出所:インヴァスト証券作成

1-2.有名ストラテジスト監修コアレンジャーの選び方

有名ストラテジスト監修コアレンジャーは、これまでのコアレンジャーとは異なり、「ストラテジストによる将来の相場予測に基づくレンジ設定」という新しいアプローチで作成されております。
そのことから、過去の相場におけるシミュレーション結果である、自動売買セレクトの期間収益率やリスクリターン評価の値はあまり参考になりません。
自動売買プログラムを選択する上では、ストラテジストの解説レポートを確認し
①運用通貨ペアがレンジ相場を形成すると思えるか
②ストラテジストの相場予測の考え方が腑に落ちるか
③設定値の中で上手くレンジ相場になりそうか
という観点から自動売買プログラムを選択頂くのをお勧めいたします。
ただ、最終的にはお客様のご判断により投資判断をご決定頂ければと存じます。

※コアレンジャーは両建て取引となりますが、両建て取引を推奨するものではありません。両建てはスプレッド・金利が二重にかかること等デメリットがある点をご理解の上ご利用ください。

2.想定レンジ根拠

以下、ストラテジスト執筆のレポートです。
想定レンジの根拠等の解説がなされておりますので、是非ご参考ください。

2-1.ファンダメンタルズ格差は意味がない?

 相場の見通しを見る上では、当該通貨を構成する国の経済格差や政治状況などを見ることになりますが、スイスフラン円を構成するスイスと日本は、両国とも成熟国として、今後強い経済成長を望むような状況にありません

 ファンダメンタルズを見る上で、代表的な金利面でも、日本では、1999年にゼロ金利政策、2016年1月からは、マイナス金利政策を導入、量的・質的緩和も継続していますが、インフレが全く上昇せず、今後も長期に渡って低金利政策を余儀なくされそうです。
 一方スイスも、2015年からマイナス金利を許容する政策を導入、2018年には、それまでの誘導目標となる-0.75%から+0.25%を、更にー1.25%から-0.25%と中央値ベースで、もっとも低い水準にまで引き下げています。 
 現状では、コロナウイルスの感染拡大もあって、最低でも政策金利の引き上げは、当面全く想定されませんし、加えて既にマイナス金利が導入されていますので、更に大きく深堀することも難しいでしょう。

 では、ファンダメンタルズ格差を見る上の例として、両国の金利差とスイスフラン相場の比較をみてみましょう。以下のチャートは、2006年からの両国の10年物国債利回り差とスイスフラン円相場の推移です。 

出所:有限会社フォレックス・ラジオ

 2014年までは、リーマンショックによるリスク回避志向の時期ですが、比較的両国の金利差に、スイスフラン円相場は連動した動きとなっています。ただ、2014年以降は、この連動性が全く機能していません。
 この要因は、一概には言えませんが、恐らくアベノミックスによる日本の景気拡大やトランプ政権で強まったリスク回避の動きが、相場に影響を与えている可能性がありそうです。
 つまり、現状は金利差でさえ相場に影響を与えていないわけですから、スイスフラン円の戦略において、ファンダメンタルズ格差を比較しても意味がないことになります。
 では何に着目したら良いかということですが、スイスフランと円は、両通貨ともリスク回避通貨として、市場で選好されています。ただ、リスクにも「地政学リスク」と「資産リスク」と両方の局面があります。地政学リスクが高まるならスイスフラン買い、資産リスクが高まるなら、円買いと考えると整合性が高そうです。 

2-2.ユーロ円相場と高い連動性

 スイスフラン相場は、スイス中銀が、対ユーロ相場でのスイスフラン高を避けるために、市場介入を続けています。その面では、特にユーロ円相場と連動性が高い通貨ペアです。(円相場も介入通貨であることを考えるとスイスフラン円相場は、膠着性が高いのかもしれません)
 以下のチャートは、2000年からのスイスフラン円相場とユーロ円相場を比較したチャートです。乖離のレベルは、その時々の地政学リスクの状況で異なりますが、総じて同じような展開が続いています。

出所:有限会社フォレックス・ラジオ

 そうなるとスイス円相場は、ユーロ円相場を参考にトレードしたほうが、良さそうです。
 では、以下のユーロ円相場の月足チャートを見てみましょう。
 直近では、反発を137.50できっちりと月足のレジスタンスに抑えられて、最安値からのサポートを割り込みましたが、下落は拡大していません。サイコロジカルな115円前後が支えているようです。また、モメンタムを示すスロー・ストキャスティクスも、反転を続けています。今後120円前後がサポートできると、堅調が続きそうです。その場合上値のレジスタンスとなる130円を目指す動きもありそうです。ただ、こういった位置がまた上値を抑えると上昇も出来ず、当面ざっくりと120-130円のレンジ圏中心の相場が続く可能性が示唆されそうです。
 これを前提にするとユーロ円に連動するスイスフラン円もレンジ的な動きが継続すると見ておきたいと思います。

出所:有限会社フォレックス・ラジオ

2-3.スイスフラン円のテクニカル

 それでは、本丸のスイスフラン円の長期の月足チャートを見てみましょう。

出所:有限会社フォレックス・ラジオ

 スイスフラン円は、過去58.80の安値から2015年の1月のスイスフラン・ショックで、一時155.37の歴史的高値を示現しましたが、流石にこれはやり過ぎとして、無視して良いと思いますが、現状は少なくともこの位置をトップに、2017年以降は揉み合いが続いています。
 このレベルの上限は、④119.18と⑤118.61-56レベルで、これがレンジの上限で抑え続けるなら、相場の上昇は難しそうです。あくまでこの位置を超えて、124円、更には126円などがターゲットとなります。
 一方下値のレンジとしては、⑥の102.00の位置は、大きく上昇した反動からのオーバーシュートの動きであって、無視すると⑦の106.66と過去の高値上限となる②の105.06が基準レベルとなります。
 これを参考にするなら105円から119円が、今後のスイスフラン円の基準レンジとなります。ただ、モメンタムを示すスロー・ストキャスティクスが上昇気味(BからAの動き)ですから、短期的にサポートとして、110円ミドルが支えると堅調が続きそうで、再度このレンジの上限を試す動きも想定されます。 
 あくまで、短期のサポートを維持出来ずに、更にこの105.06-106.66ゾーンをしっかりと割れる動きがあって、過去の戻り高値圏となる③の92.42や①の92.28がターゲットとなる形です。 

 以上を踏まえて、スイスフラン円の来年4月末までの想定レンジは、110.50から119.00とします。
 基本は、前述のユーロ円のテクニカルと合わせて底堅い動きも、上値も大きく拡大しないレンジ的な展開を想定して、このレンジから離れた場合は、中期的な逆張り戦略となります。