2021年1月21日にプロシェアーズ ウルトラプロQQQ(TQQQ)はコーポレートアクションにより1:2の分割が発生しました。
当記事は分割後の修正版認定ビルダープログラムの解説記事となります。
修正前の認定ビルダープログラムの解説記事はコチラをご参照ください。
はじめまして、医師・研究者として共働き中・子育て中の兼業投資家・兼業ブロガー、2億り夫婦と申します。
2億り夫婦は2019年10月からインヴァスト証券トライオートETFのビルダー機能を使ってカスタム自動売買をしています。ナスダック100トリプル(TQQQ)の自動売買を運用することによって、500万円でスタートした証拠金は1年足らずで1,000万円以上に膨らみました(ちなみにトライオートFXのリピート系自動売買も2020年1月から運用を始め、2021年1月現在、証拠金は約400万円増えました)。
今回の【認定ビルダー】プログラムでは、2億り夫婦が証拠金を約2倍にしたカスタム自動売買の運用法を元にプログラムを組んでいます。2020年11月のTQQQ分割前からこの運用法をもとに運用していますが、約84万円の推奨証拠金(開始当時)をもとに、9週間で57,643円の利確があり、年換算利回りは34.7%となりました。バックテストの結果(トリプル&トリプル運用開始時点では期間収益率15.1%と出ていました)と実際の運用結果は一致しないことが多いので、ご注意ください。
2億り夫婦のトライオートETF・トライオートFX運用実績はブログでご紹介していますので、興味があればご覧ください。
1.ETFナスダック100トリプルで自動売買をする理由
ナスダック100トリプル(TQQQ)はナスダック100指数(QQQ)を3倍した株価指数です。
そして、ナスダック100指数とは、アメリカの株式市場の一つであるNASDAQに上場する時価総額上位100社の銘柄から構成される株価指数です。銘柄数はナスダック市場全体の4%程度ですが、時価総額ベースでは約75%を占めます。
構成銘柄はGAFAM(Google(持株会社アルファベット)、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)に代表される世界最大級のテクノロジー企業が主力を占め(右表)、社会のテクノロジー化が進む流れの中で今後も中長期的な成長が見込まれる上に、ナスダック100の構成銘柄は定期的に入れ替えられます。このことから、2億り夫婦はナスダック100指数が常にいいとこ取りをしながら将来指数が上がっていくと期待しています。
左上のグラフを見ていただくと、ダウ平均やS&P500指数と比較してもNASDAQ総合指数の長期的な上昇率が大きいことがわかります。ナスダック100トリプルはNASDAQ指数を3倍したものなので、非常に大きな上昇を示しています。
一方で、ナスダック100指数のコロナショック時の下落率は他の指数よりも小さく(左下の表)、ここでもテクノロジー企業の強みが出ています。
株価指数でも必ずしも長期的に上がっていかないものも多くありますが、個人的にはTQQQは長期的に上昇する可能性が高いと考えて運用しています。
2.ナスダック100トリプルで自動売買する理由
上記のように、ナスダック100指数は激しく上下しながら長期的に上昇していくことが期待されますが、このような動きは、「下がったら買い、上がったら売る」という自動売買のシステムにうってつけです。特に、長期的に上昇していく中で複数回利確してくれるポジションが増えれば増えるほど、現物を長期保有するよりも利益率が上がります。
<例>
模式図(左)では、10USDごとに利確するトラップを仕掛けています。この場合、100→150USDに上昇する間に7回利確してくれますから、利益は10 x 7 = 70 USDとなります。一方で長期保有する場合(右)の利益は150 − 100 =50 USDです。
これがトライオートETFの自動売買でナスダック100トリプルを運用する理由です。
実際にうまくハマったときのトライオートETFナスダック100トリプルの破壊力はすさまじく、寝ている間に一晩で+40万円を越える利確が発生したことも↓
3.単純な自動売買システム:1 USDおきに買いトラップを設定
医師であり、科学者である2億り夫婦は、信頼性の高いデータに基づいた資産運用を目指しています。そして、信頼性の高いデータとは、後ろ向きではなく前向きのデータです。
過去のデータをもとにしたバックテスト(後ろ向きデータ)の結果ももちろん参考になりますが、バックテストの結果を元に考えた運用法が実際にうまくいくのか、前向き試験で検証することは大切です。
そのような考えから、2億り夫婦は下記の複数のメニューでトライオートETFを運用して、前向きに運用結果を比較してきました。
運用メニュー(TQQQ分割前の利確幅です)
●ナスダック100トリプル カスタム自動売買 利確幅10 USD
●ナスダック100トリプル カスタム自動売買 利確幅7.5 USD
●ナスダック100トリプル カスタム自動売買 利確幅4.5 USD
●ナスダック100トリプル_ヘッジャー
仕組みは単純で、例えば利確幅を10 USDにする場合には1 USDおきにトラップを敷き詰めて、それぞれのトラップから10 USD上昇したところで決済されるように設定しました。
4.ナスダック100トリプル-複数の運用法の成績比較
成績比較の結果です。カスタム自動売買のいずれの利確幅も効率よく利確してくれることがわかります。なお、最適な利確幅はそのときの相場によって異なります。
例えば、上の表を集計した1か月前の週平均利確額は、「利確幅7.5」が1位でした。結局このあたりの順位はその時の相場の振幅幅で容易に変わりますので、一つの利確幅に決めない方が、「利確されない」リスクを避けることができると2億り夫婦は考えています。
以上の結果を踏まえて、今回2億り夫婦は、3種類の利確幅を組み入れた
「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」
をご提案します。
2021年1月のTQQQ分割を受けて、新たに自動売買セレクトからプログラムを稼働する方のために「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」のカバーレンジを広くしました。
仕組み
TQQQ = 40-130 USDのレンジに1 USD間隔で買いトラップを以下のように設置します。
3種類の利確幅を同時に設定することによって、様々な相場に対応したパフォーマンスが期待できます。
「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」の詳細設定(ビルダー機能を使って自作する場合の入力情報)
マルチカスタム→ナスダック100トリプルと選択した後、下記の表のように3つに分けて入力します。
TQQQ分割後の新しい「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」は40-132USDのレンジにトラップを設定していますが、将来このレンジを外れた場合にも、上の表の「スタート価格」を調整することによって、同様の条件でトラップを設定することが可能です。
5.「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」の運用上の注意点
「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」を運用する上で注意点がいくつかあるのでご説明します。
① 資金量に合わせて数量調整を。
「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」は、1セットあたりの推奨証拠金がおよそ80―100万円程度です。資金量にあわせて数量を調整して発注してください。
② 推奨証拠金を入金しておくことで比較的安全に運用が可能だと思われます。
<簡単なシミュレーション>
仮にTQQQが180 USDまで上昇して、その後急落したとします。
1 USD = 105 円として計算すると、この時、含み損が推奨証拠金分の約-84万円にまで膨らむのは、およそTQQQが180 USDから50 USDまで、約130 USD暴落した場合です。実際には証拠金が必要なため、 50 USDよりも上でロスカットになります。
そんなに下落することはないだろう、と思われるかもしれませんが、このくらいは序の口↓
コロナショックのときには約75%下落しました。
上の図はTQQQ分割前の値動きですから、分割後は50USD程度の下落は見込んだ方が安全かと思います。十分な証拠金を準備の上、運用するようにしてください。
③ ○○ショックのときにはすごい勢いで下落していきます。概して上がるのは遅く、下がるのははやいのが特徴です。十分な証拠金を入れておけば、泰然自若として構えていることができます。一方で、暴落を指をくわえて見ている必要は必ずしもありません。
下落時の含み損を抑えるための運用法は、すべて放置とはいきませんが、比較的簡単に実行することができます。
2億り夫婦のブログでは、そのあたりの運用法(いわば「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」の応用版)もご説明していますので、よろしければご覧ください。
④ ナスダック100トリプルの分割時
ナスダック100トリプルは今回のように分割されることがあります。その際にはTQQQの値も大きく変わることになります。ただ、インヴァスト証券さんが自動で設定をすべて変更してくれますので、同じプログラムをそのまま運用する場合は特に手を加える必要はありません。
※今回の修正版プログラムはレンジを以前のものよりも広げていますので、以前より稼働中のプログラムを稼働停止して、修正版を新たに稼働するのをお勧めします。
ビルダー機能の使い方がわかれば、自分でビルダー機能を使った設定をすることにより、アレンジすることも可能です。
分割が起きた際にはなるべく早くに2億り夫婦のブログでも対処法を記事にするつもりですので、ご参照頂ければ幸いです。
6.最後に
2億り夫婦が今回ご提案する「トリプル&トリプル_ナスダック100トリプル」は、ナスダック指数が将来的に上昇していくことを前提にして、
① 利確は2.5〜5.0 USDの幅でしっかりと利益を積み上げる
② 様々な相場で取りこぼしがないようにする
ことを想定してデザインしています。含み損が膨らんでも、ゆったりと構えてしっかり利確していきましょう。
よろしければ運用してみてください。
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