「投資の神様」ウォーレンバフェットが勧める投資法とは?

投資の神様と呼ばれている伝説の投資家、ウォーレンバフェットをご存じでしょうか?

ウォーレンバフェットとは・・・世界長者番付にも名を連ねる投資家。世界最大の投資持株会社バークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同時に会長兼CEOも務める。2016年の世界長者番付では資産608億ドルで世界第3位にその名を馳せており、バークシャー・ハサウェイが投資をした銘柄は、恩恵にあずかろうと追随の買いが入りそれだけで上げ相場になるとまで言われています。
それもそのはず、このバークシャー社は、バフェット氏に買収されてからの50年で、たった2回しか年間を通しての成績がマイナスになっていないという奇跡のファンドです。

投資に関しては右に出るもののいないウォーレンバフェットの投資法は、長期投資=バイ&ホールドを基本としています。これから伸びる銘柄を見つけ出し、長い目で成長を見守るというスタンスで、大きな成功を収めました。彼が保有している銘柄は、コカ・コーラ、ナイキ、ウォルトディズニーといった有名企業ばかり。それで多い時には30%、平均しても10%以上ものリターンを生み出し続けている、驚異の投資家なのです。いったいどうすればそんな投資ができるの?プロでもないし彼ほどの資金力もない一般人にはマネできないに決まってる。と思ってしまいますよね。

そんなバフェット氏が、自分が亡くなった時に備えて、妻への遺産相続の方針をすでに決めているのですが、その相続のための信託で「現金の10%を政府短期債で、残り90%はS&P500のインデックスファンドで運用するよう指示しました(超低コスト投信で知られるバンガード社の投信を勧めます)。こうした方針をとることにより、高額な手数料をとる運用者を抱えている他の投資家よりも、長期では優れた結果を残せると確信します」としています。

そう、ETFでもお馴染みの分散投資です。バフェット氏は、妻への遺産をインデックスで運用するよう指示しているのです! 彼はかねてより、普通の人が銘柄選びや売買のタイミングを見極める事は困難であるとし、コストの低いインデックス投資、それも長期で分散して投資することを勧めています。

また、インデックス投資の対極とも言えるアクティブ投資(様々なアプローチで銘柄を選定し、ベンチマークを上回る運用成績を目標とする運用方法)や、それらを行うヘッジファンドに対しては、高コスト体質であること、運用成績が長期的な視点から見るとインデックス投資を下回ることなどを挙げ、特に個人投資家には不向きであると考えています。

実際に、現在バフェット氏は、アメリカのヘッジファンドであるプロテジェ・パートナーズと2008年からある勝負をしているのですが、これは、投資額100万ドルを2008年1月から運用スタートし、その後10年間でどちらがより良いパフォーマンスを出せるかを競うというものです。

バフェット氏が投資するのは前出のS&P500連動投資信託のみ、一方で投資ファンドのプロテジェ・パートナーズは5つのヘッジファンドにそれぞれ投資して競っています。

ここまでの運用成績は、ご覧のようにバフェット氏の圧勝。勝負終了まであと2年ありますが、ここから巻き返すのは難しいように見えます。

比較表

パッシブ投資(インデックス投資)とアクティブ投資について考えさせられる勝負なので、今後の行方が楽しみですね。