FX取引には、常にチャートを見ていなくても自動的に売買できる「FX自動売買」があることを知っていますか?FX自動売買では、あらかじめ設定された自動売買プログラムから選ぶだけで、取引を始められます。また、FX自動売買で利益を狙うのは難しいといわれますが、コツをさえつかめば利益は狙えます。この記事では、FX自動売買のメリットや利益を狙うためのコツについて解説しています。
インヴァスト証券のFX自動売買システム、トライオートFXはトレードルールに基づいて、自動的に売買が繰り返されます。自身が寝ているときも、仕事しているときも、遊んでいるときも24時間、FXで利益が狙えます。また、あらかじめ用意されたトレードルールのなかから、
自身に合ったものを選ぶことも可能です。
FX自動売買は「おすすめしない」と言われる理由は?
FX自動売買は利益を出しにくく儲からないので、おすすめしないと言われる場合があります。FX自動売買は利益が出ないと言われる理由は、主に次の4つです。
- 短期間で大きな利益は狙えない
- 多くの資金が必要
- 相場の急変には対処できない
- 評価損を抱えたままになる
なぜ利益が出ないと言われるのか詳しく見ていきましょう。
短期間で大きな利益は狙えない
FX自動売買は要件を満たせば売買される仕組みのため、スキャルピングやデイトレードのように自分の判断で利益が出るポイントを見つけて機動的に売買できるわけではありません。そのため、FX自動売買は、スキャルピングやデイトレードほど稼げない可能性があります。
また、FX自動売買は多くの場合、コツコツと小さい利益を積み重ねる仕組みであることから、短期間で大きな利益が得られない可能も高いのです。
多くの資金が必要
FX自動売買は、多くの資金(証拠金)を用意し、多くのポジションを持っていると利益を出しやすい傾向があります。逆に、資金が少ないと、多くのポジションを保有できません。保有するポジションが少なければ、利益確定される頻度も少なく、結果的にFX自動売買は利益が得られないと結論付けられてしまうのです。
相場の急変には対処できない
FX自動売買は、ある程度決まった価格帯で売買を繰り返します。そのため、予測不能な為替変動には対処できません。FX自動売買は、基本的に、チャートを常に注視しておく必要はありませんが、完全にほったらかしで良いというわけでもありません。
FX自動売買で運用していて、急な相場変動による損失を経験した人にとっては、FX自動売買は稼げないというイメージを持ってしまう可能性があります。
評価損を抱えたままになる
FX自動売買はトレードルールに基づいて売買が行われるため、評価損を抱えてもそのままになることがあります。評価損が出ている場合、状況によっては、一旦損切りして新たに売買しなおす、あるいは通貨ペアを変えて取引をしたほうが、効率が良いケースもあるでしょう。
裁量トレードであれば柔軟に対応できますが、頻繁にFX自動売買の動向を確認していないと、こうした柔軟な対応が難しい場合があります。
FX自動売買ツールとは
FX自動売買ツールとは、あらかじめプログラミングで設定しておいた要件を満たした場合、自動的に売買を繰り返すツールのことです。一方、自分の判断で取引することを裁量取引といいます。裁量取引との違いを、以下にまとめてみました。
【FX自動売買と裁量取引の違い】
FX自動売買 | 裁量取引 | |
売買の判断 | 事前にプログラミングした要件を満たせば自動的に売買される | 自分の判断 |
売買方法 | 自動 | 手動 |
メリット | ・常にチャートを注視している必要がない ・利益確定が確実に行われる ・初心者でもできる | ・より利益が狙えそうな相場では、機動的に自分の判断で利益を最大化できる ・初心者でもできるが、勉強した方が勝率が上がる |
関連記事:FXの自動売買とは?メリットやデメリット・初心者向けのコツ
FX自動売買は実際に利益が出せるのか
一般社団法人金融先物取引業協会の調査によると、年間のFX取引で利益を出した人の割合は60.3%となっています。FX自動売買はおすすめしないと言われることがありますが、この後紹介するFX自動売買でコツをつかめば、利益を狙うことは可能です。
【2017年にFXで利益を出した人の割合】
年間利益額 | 割合(%) |
~20万円未満 | 35.6 |
20万円以上~50万円未満 | 10.1 |
50万円以上~100万円未満 | 7.1 |
100万円以上 | 7.5 |
出典:外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査~調査結果報告書~2018年4月
FX自動売買がおすすめの人・おすすめしない人
FX自動売買で実際に利益を出している人はいますが、自己資金や投資スタイルによって向き不向きがあります。
一般的に長期的な視点で取引をしている人は、FX自動売買で利益を狙いやすいと考えられます。
また自己資金が多い人は複数のポジションが保有できるため、購入時期を分散させる、あるいは複数の値動きが異なる通貨ペアを保有して分散投資をするなど、リスクを抑えた運用が可能です。
ここで挙げた事例も含め、FX自動売買がおすすめの人、おすすめしない人の特徴は以下の通りです。
おすすめの人 | おすすめしない人 |
•長期投資を前提として考えている •50万円程度の投資資金~70万円くらいの投資資金を用意できる •損切り、利益確定が苦手 •忙しくてトレードをする時間がない | •短期間で大きな利益を出したい •投資資金が少ない |
FX自動売買がおすすめの人
FXの自動売買がおすすめの人の特徴は、以下の通りです。
- 長期投資を前提として考えている
- 50万円程度の投資資金~70万円くらいの投資資金を用意できる
- 損切り、利益確定が苦手
- 忙しくてトレードをする時間がない
FX自動売買は、基本的に小さな利益を積み重ねていくものですが、長期投資前提での運用を心がけましょう。また、FX自動売買は投資資金が多いほうが有利です。資金は少なくても運用可能ですが、十数万円~70万円くらいの投資資金は用意しておきたいところです。
自動的に売買をしてくれるため、損切り・利益確定が苦手な人や、忙しくてトレードをする時間がない人にも向いています。
FX自動売買をおすすめしない人
一方、FX自動売買をおすすめしない人の特徴は、以下の通りです。
- 短期間で大きな利益を出したい
- 投資資金が少ない
FX自動売買は多くの場合、スキャルピングやデイトレードのように短期間で大きな利益を出すことを前提としていません。短期間で大きな利益を出したい人は、裁量取引を検討しましょう。また、FX自動売買は、投資資金が少ないと保有できるポジションが少ないため、利益を出しにくい傾向があります。
FXの自動売買で現実的に利益を狙うコツ
FX自動売買で実際に利益を出している人はいますが、仕組みを理解したうえで活用しないと失敗するリスクもあります。
FXの自動売買で現実的に稼ぐには、以下の4つのコツを心がけてください。
- 十分な投資資金を用意する
- メジャーな通貨ペアで取引する
- 短期間で利用をやめず長期運用を基本とする
- FX自動売買ツール選びが最大のポイント
それぞれの内容について、解説します。
十分な投資資金を用意する
FX自動売買は、十分な投資資金を用意したほうが、利益が出やすくなる傾向があります。ただし、十分な投資資金とは、FX自動売買の最低必要資金量のことではありません。FX自動売買はチャートを監視していないことから、気づかないうちに急な相場変動でロスカットになるかもしれません。FX自動売買で取引をするときは、レバレッジ10倍程度に収まる資金量は確保しておきましょう。
また、FX自動売買で損失が発生しても、日常生活に影響を及ぼすことがないよう、投資資金は余剰資金から準備することを心がけてください。余剰資金とは、手取り収入から食費・住宅費・光熱費・医療費といった「日々の生活に必要な資金」と、車の購入、教育費など「近いうちに使い道が決まっている資金」を引いた金額のことです。
メジャーな通貨ペアで取引する
FX自動売買は、流動性が低く、値動きの粗い通貨ペアで取引をすると、自動売買がうまく機能しない可能性があります。そのため、FX自動売買は、流動性が高いメジャー通貨同士のペアで運用しましょう。メジャー通貨とは、米ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドル、カナダドルなど、取引量の多い通貨同士のペアのことです。
FX自動売買は、同じような価格帯を行ったり来たりするレンジ相場で、利益を狙うのが基本です。そのためメジャーな通貨ペアのなかでも、レンジ相場を形成しやすいものを選ぶと良いでしょう。
レンジ相場を形成しやすい、FX自動売買に向いている通貨ペアは以下の通りです。
近隣国同士の通貨ペアは、物価や景気動向も連動しやすい、密接な経済関係があるといった理由から、レンジ相場を形成しやすいと言われています。
【FX自動売買に向いているメジャーな通貨ペアの例】
- 豪/NZ
- ユーロ/ポンド
- ドル/カナダ
短期間で利用をやめず長期運用を基本とする
自動売買は、為替相場のトレンド次第で、一時的に複数のポジションで含み損を抱えることがあるかもしれません。しかし、すぐに損切りをしてしまうと、大きな損失が確定してしまいます。
不安に感じるかもしれませんが、為替レートは長いスパンで上昇・下落トレンドを繰り返すものです。FX自動売買は、短期的に大きな利益を出すものではなく、長期運用を基本とするものと考えましょう。
FX自動売買ツール選びが最大のポイント
FX自動売買で稼ぐ最大のポイントは、ツール選びです。FX自動売買ツールを選ぶときは、以下のポイントを比較すると良いでしょう。
- 損益率
「(一定期間の勝ちトレードの平均利益)÷(一定期間の負けトレードの平均損失)」で計算します。1を超えていれば、利益が損失を上回っていると考えます。
- 必要証拠金
建玉を維持するために必要な証拠金、あるいは新規注文をする際に必要な証拠金など、選択する自動売買によって異なりますが、十数万円~70万円の証拠金が必要になります。
- 期間収益率
「(一定期間の総合損益)÷(推奨証拠金額)」で算出します。月間の場合、20%を超えていれば、良好なパフォーマンスと考えられます。
- 取引回数
FX自動売買は、設定したプログラムがどれくらいのパフォーマンスを出せるか、事前にシミュレーションを行います。このテスト取引回数が多いトレードルールは、信頼度が高いと推測できます。
- 最大ドローダウン
資産運用で資産総額が減少することを、ドローダウンといいます。最大ドローダウンとは、ドローダウンの中でも最も値が大きかったドローダウンのことです。最大ドローダウンは、起こりうる数値として捉えておく必要があります。
インヴァスト証券のトライオートFXは売買条件を設定するだけで、自動的に売買が繰り返されるため、チャートパターン分析が苦手な初心者でもFX取引で利益が狙えます。自分でトレードルールを設定するのが難しいときは、あらかじめ用意されている売買条件のなかから
選ぶことも可能です。
まとめ
FX自動売買で利益は狙えない言われがちですが、今回紹介したコツさえ意識すれば、利益を狙う可能です。FX自動取引は、取引機会を逃さない、損切りや利益確定が遅れない、初心者でも取引ができるといったメリットがあります。FX自動売買が向いている人の特徴に当てはまった人は、さっそく検討してみましょう。
インヴァスト証券のトライオートFXは、あらかじめ用意された設定から自分にあったものを選ぶだけ。オリジナルの自動売買を作成することも可能です。スマホアプリでも簡単に操作ができます。
インヴァスト証券のFX自動売買システム、トライオートFXはトレードルールに基づいて、自動的に売買が繰り返されます。自身が寝ているときも、仕事しているときも、遊んでいるときも24時間、FXで利益が狙えます。また、あらかじめ用意されたトレードルールのなかから、
自身に合ったものを選ぶことも可能です。