FX初心者が1日5,000円の利益を狙える?手順やコツ・注意点を説明

「1日5,000円稼げたらいいのに…」と思ったことはありませんか?

この記事では、初心者がFXで1日5,000円の利益を期待できるのか、また仕組みや手順、コツについて解説しています。1日5,000円の利益を出したいと考えている人、あるいはそれくらい出たら良いけどFXは心配という人に参考になる内容です。

また、子育てや仕事で忙しく、FXをする時間がない人に向けた対策も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

FXで1日5,000円の利益を狙える?

一般社団法人金融先物取引業協会の調査によると、FXで利益を出している人の割合は、60.3%です。年間の取引回数にもよりますが、年間で数十万の利益を出せることから、FXで1日5,000円の利益を狙える可能性はあるでしょう。

【2017年にFXで利益を出した人の割合】

年間利益額割合(%)
~20万円未満35.6
20万円以上~50万円未満10.1
50万円以上~100万円未満7.1
100万円以上7.5

出典:外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査~調査結果報告書~2018年4月

仮に、米ドル円の通貨ペアで1万通貨を購入した場合は1日50pips、5,000通貨購入した場合は1日100pipsの利益を取れば、1日5,000円の利益を出すことができます。

実際にチャートを見てみましょう。1ドル135円のときに1万通貨購入し、135円50銭になったときに全額決済すれば、利益は5,000円です。以下のローソク足は、1時間足、つまり1本が1時間の値動きを表しています。この場合、買い注文から決済まで、おおよそ5時間で5,000円の利益が出たことになります。

FX初心者が1日5,000円の利益を狙う方法

FXには、主に4種類の取引手法がありますが、FX初心者が1日5,000円の利益を狙う方法として適しているのは、「スキャルピング」と「デイトレード」の2種類です。

以下に、スキャルピングとデイトレードの特徴、及び取引例を紹介します。

スキャルピング(数秒〜数分単位で発注・決済)

スキャルピングとは、発注後、数秒から数分単位で決済する取引手法です。スキャルピングは、注文から決済までの時間が短いため、価格変動にさらされるリスクが少なくなるほか、資金効率が良く何度もトレードができるので、取引経験が積めるといったメリットがあります。

しかし、わずかな値動きを見逃さないように、常に集中してFXチャートに向き合っていなければなりません。また、何度も売買するため、取引コストが高くなりやすいなどの点はデメリットといえるでしょう。

こうしたメリット・デメリットから、スキャルピングは素早い値動きに反応できる判断力がある人、FXトレードに十分な時間を費やせる人が向いています。

【スキャピングのイメージ】
スキャルピングで使用するチャートは、1分足、5分足といった短い時間軸がおすすめです。

関連記事:FXのスキャルピングとは?メリットやデメリット・成功するやり方

デイトレード(数時間〜1日で発注・決済)

デイトレードとは、発注後、数時間から1日で決済し、ポジションを翌営業日に持ち越さない取引手法を指します。当日中に損益が確定するため、就寝中に大きな値動きにさらされるリスクがなく、マイナススワップの影響を受けないなどのメリットがあります。

しかし、スキャルピングほどではありませんが、取引コストが高くつく傾向があり、常に売買タイミングを見ている必要があるため、心身共に負担がかかるなどのデメリットもあります。

デイトレードはポジションを翌日に持ち越さないため、損益にかかわらず当日中にポジションを解消できる判断力をもっている人におすすめです。

【デイトレードのイメージ】
デイトレードで使用するチャートは、5分足、15分足、1時間足、4時間足といった時間軸がおすすめです。

関連記事:FXのデイトレードとは?メリットやデメリット・向いている人の特徴

FX初心者が1日5,000円の利益を狙うまでの流れ

FX初心者が、1日5,000円の利益を狙うまでの流れは、次の通りです。

  • デモトレードで練習する
  • 資金を用意する
  • 口座を開設する
  • 取引ルールを決める
  • 通貨ペアを選択する
  • 取引を分析する

順を追って解説していきます。

①デモトレードで練習する

FX会社のなかには、デモトレード機能を用意しているケースがあります。デモトレードとは、仮想の資金を使って、実際のFX取引が体験できる機能のことです。デモトレードを活用すれば、実際の証拠金を使うことなく、操作方法を学べるうえ、取引経験を十分積んだ状態で実際のFX取引をスタートすることができます。

経済指標が発表されたらどれくらい為替レートが変動するのかといった、ファンダメンタル分析をしたい、あるいは、自分が使ったことのないテクニカル分析を試したいといった場合も、事前にデモトレードで試しておくと、失敗するリスクを少なくすることができるでしょう。

②資金を用意する

デモトレードを十分に行った後は、本番のトレードをするための資金を用意しましょう。

FX会社にもよりますが、数百円から数万円の資金があれば、取引を始めることは可能です。ただし、FXは損失が発生する可能性もあるため、余剰資金の範囲内での取引を心がけましょう。余剰資金とは、手取り収入から食費・住宅費・光熱費・医療費といった「日々の生活に必要な資金」と、車の購入、教育費など「近いうちに使い道が決まっている資金」を引いた金額のことです。

③口座を開設する

次に、FX口座を実際に開設しましょう。FXの口座開設をするためには、本人確認書類とマイナンバーが必要です。FX会社によって必要書類は異なりますが、一般的に、マイナンバーの確認書類となるもの、本人確認書類となるものは、以下の通りです。

【マイナンバーの確認書類となるもの】

  • マイナンバーカード
  • 通知カード
  • マイナンバー付の住民票の写し

【本人確認書類となるもの】

  • 各種運転免許証
  • パスポート
  • 在留カード
  • 外国人登録証明書
  • 住民基本台帳カード
  • マイナンバーカード

【本人確認書類となるもの(顔写真なしの場合)】
顔写真なしの本人確認書類の場合、2種類以上の本人確認書類が必要です。

  • 各種健康保険証
  • 住民票
  • 年金手帳
  • 印鑑登録証明書

④取引ルールを決める

実際のFX取引を始める前に、取引ルールを決めておきましょう。主な取引ルールには、「利益が出たとしても50pipsになったら利益確定をする」「損失が50pipsを超えたら損切りする」「1日100pipsの損失が出たらその日はトレードをしない」「10倍以上のレバレッジはかけない」などがあります。

あらかじめ取引ルールを決めておかないと、利益確定が遅れて利益を取り逃がしてしまったり、損切りが遅れて損失を拡大させたりする可能性が高くなります。取引前にルールを決めて、確実に実行することが大切です。

⑤通貨ペアを選択する

取引ルールを決めた後は、取引をする通貨ペアを選びましょう。初心者の場合は、FXの実質的な取引コストにあたるスプレッドが狭く、流通量が多くて比較的値動きが小さいメジャー通貨の通貨ペアがおすすめです。

【初心者におすすめの通貨ペアの一例】

  • 米ドル円
  • ユーロ円
  • ポンド円
  • ユーロドル

⑥取引を分析する

実際に取引を開始したら、取引の分析を行いましょう。取引をしていると、テクニカル分析をしたうえで発注したものの、予想外の方向に価格が動いたり、経済指標が発表されたにもかかわらず、自分の想定とは異なる方向に価格が動いたりすることがあります。なぜ自分の想定と異なる方向に値動きをしたのか、何か見落としている情報はなかったかなど、1つ1つの取引を振り返ることで、こうした読み違いが少なくなり、トレードの勝率は上がっていくでしょう。

FX初心者が1日5,000円の利益を狙うコツ

FX初心者が1日5,000円の利益を狙うコツは、主に以下の3つです。

  • 順張りで利益を狙う
  • 少額から取引を始める
  • 損少利大を意識したトレードをする

それぞれ詳しく解説します。

順張りで利益を狙う

トレンド方向に沿って売買する方法を「順張り」、トレンド方向に逆らって売買する方法を「逆張り」といいます。例えば、米ドル円の通貨ペアで、一方的な円安トレンドのため、「まだ円安に向かうだろう」と考えて買い注文のタイミングを狙う場合は順張りとなります。

一方、「ここまで円安が進んだため、そろそろ円高に反転するだろう」と考え、売り注文のタイミングを狙うことが逆張りです。

トレンドの反転ポイントをつかむ必要があることから、一般的に順張りよりも逆張りの方が難しいといわれています。初心者は、逆張りをしてしまいがちですが、まずは順張りで利益を狙うことを心がけましょう。

少額から取引を始める

初心者は、少額から取引を始めましょう。

仮に、1ドル140円の米ドル円のトレードを1万通貨単位で始めたとしましょう。1万通貨購入するために必要な資金は、1万通貨×140円で140万円になります。ここで100pips変動すると、1万円の損失が発生してしまいます。しかし、1,000通貨単位で始めれば、必要な資金は、14万円となります。100pips変動しても、損失は1,000円となるため、初心者のうちは、まず少額取引で経験を積むことがおすすめです。

損少利大を意識したトレードをする

FXのすべての取引で全勝することは、ほぼ不可能です。そのため、損切りの遅れによる大きな損失を出さないようにしつつ、小さな利益を積み重ねていくことが1日5,000円の利益を出す近道になるでしょう。

損切りの遅れを回避して小さな利益を積み重ねていくためには、自分の取引ルールを定めて理論上勝てる「損切りライン」「利益確定ライン」を定めておくことが重要です。

こうした、理論上勝てる損切りライン、利益確定ラインを見極める際も、デモトレードが活躍します。

1日5,000円の利益を目指す際の注意点

レバレッジとは、「てこの原理」のことで、FXではレバレッジをかけることで少ない資金で大きな金額の取引ができます。

1ドル100円で1万通貨の取引をするためには、本来100万円の資金が必要です。しかし、レバレッジ25倍とした場合、100万円の25分の1、つまり4万円で100万円分の取引が可能になります。

国内のFX会社は25倍までレバレッジをかけることができるため、4万円の資金で50pipsの利益が出れば1日5,000円の利益を出すことが可能です。ただし、50pipsが予想と反対の方向に動けば、4万円の自己資金で5,000円の損失が出る可能性もあるということを覚えておきましょう。

少ない自己資金で1日5,000円の利益を出すことを目指すあまり、レバレッジをかけすぎてしまわないよう注意しましょう。

FX初心者には自動売買ツールの活用もおすすめ

一般的なFX取引のように、自分の判断で売買することを「裁量トレード」といい、あらかじめ売買の基準をプログラムで設定しておき、その設定に基づいて自動的に売買が繰り返される仕組みを「自動売買」といいます。

こうした自動売買を実行する「自動売買ツール」を利用すると、自分自身が常にチャート画面に向き合っていなくても、設定した要件を満たせば、自動売買ツールが自動的に売買を繰り返えしてくれます。

そのため、自動売買ツールを活用すれば、子育てや仕事で忙しくてFXをする時間がとれないという人でも、FX取引をすることができます。初心者にとっては、自動売買ツールの動向を見るだけで、トレードの勉強にもなるでしょう。損切りや利益確定も自動的に自動売買ツールが行なうため、判断が遅れることもありません。

まとめ

FX初心者が1日5,000円の利益を狙うためには、スキャルピングとデイトレードといった取引手法がおすすめです。しかし、スキャルピングやデイトレードは、売買のタイミングを逃さないよう、

多くの時間FXのチャート画面に向かっている必要があります。子育てや仕事で忙しいけれど、FXで1日5,000円の利益を狙いたいという人は、あらかじめ設定した条件に基づいて自動的に売買が繰り返される、自動売買ツールを活用してみましょう。

インヴァスト証券のトライオートFXは、あらかじめ用意された設定から自分にあったものを選ぶだけ。もちろん、オリジナルの自動売買を作成することも可能です。また、スマホアプリで簡単に操作ができるので、ぜひ活用してみてください。