今日の注目はECB理事会 マーケットは「全部のせ」を期待

こんにちは!インヴァスト証券の山口です。

 

昨年末以来、原油安、人民元切り下げ、米利上げ期待の後退、欧州株の下落などを要因にリスクオフで円が買われています。(ドル円をはじめクロス円は下落しています。)

そういった中で、米ドル/円やNZドル/円、英ポンド/円の売り追尾仕掛けが好調な結果となっています。

 

 

【ラーメンでいえば「全部のせ」を待ってる】

さて、今日21時45分にはECBの金融政策の発表があります。

追加緩和はある程度、相場に織り込んでいるかもしれませんが、マーケットの思惑はラーメンに例えればチャーシューも、海苔も、煮卵も、ネギものってる「全部のせ」。

 

チャーシューが「マイナス金利の拡大」

海苔が「資産買い入れの増額」

煮卵が「資産買い入れ期間の延長」

ネギが「資産買い入れ対象の拡大」

他にも日銀がやったような階層的なマイナス金利など、トッピングや工夫があるかもしれません。

 

仮にそんな具材をイメージしていたとして、出てきたラーメンにのってる具材が、上の4つなのかどうなのか、更にその量がどの程度なのかが問題です。

 

個人的には「えっ!これだけ!」となる可能性が高いのではないかと想像していますが、その場合ユーロは買い戻されやすいと思われます。逆に、本当に「全部のせ」だった場合、ユーロは売られやすいと考えます。

 

【具材の内容以外に、手品の披露も期待されている】

最近巷では、手品が見られるバーやレストランが若い方の間でも人気があるそうです。

さて、ECB理事会後におこなわれるドラギECB総裁の定例会見(22時半)では、細かい具材が説明されますが、それ以外にも金融政策に対するECBの考えがわかります。

 

そして、このドラギ総裁の会見と言えば「ドラギマジック」です。

マーケットはドラギ総裁の会見でECB今後どのような政策を執るのかを想像するわけですが、「今回はこの程度(どの程度かはわかりませんが)だけど、これからも期待してね」というメッセージと、そのトーンによって、ユーロが乱高下する可能性があります。

 

 

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