本日8日(金)午後9時30分に米国雇用統計の発表があります。
今回の発表は対象が4月のものであるため、寒波明けの米国経済の状況を確認する意味で注目を集めています。
雇用統計の前哨戦ともいえるADP全米雇用報告において、予想20.0万人に対し結果16.9万人と弱い結果であったことから、ある程度弱い数字を織り込んでいる可能性もあります。
なお、バカラ村氏は本日のコラムで「118.50が異常な底堅さ」と述べていますが、主要通貨ペアにおいて、今はドル円が一番分かりやすいかもしれません。
(シカゴIMMポジション ※4/28時点)
シカゴIMMのポジション動向を見ると、ユーロドルは大きく売り越されていますが、ドル円はほぼトントンとなっており、偏りがなくなっています。
IMMのポジションはある意味人気のバロメーターです。国際的な投機筋から見ると、ドル円の関心は低く、ユーロドルへの関心は高いということになります。
つまり、ドル円は変な投機筋に狙われておらず、安値は国内の年金等による下支えが見込まれるため、押し目を狙いやすい状況と考えられます。
実際、先だってゴールデンウィーク前に紹介したドル円の安値狙いの仕掛けも順調に稼働しています。
【仕掛けあり】 ゴールデンウィークの安値を狙え! 為替一筋30年、水上紀行氏のドル円戦略
【仕掛けあり】仕掛けの目利きは天下一品!連続ランキング入り「ガツ」氏の5月戦略はこれだ!!
ドル円は118円~121円のレンジが見込まれるため、今後も運用を継続させる予定の仕掛けです。ドル円の仕掛けは過去記事からも取得が可能ですので、よろしければご確認ください。
また、週明けからはギリシャ問題が再度クローズアップされる流れとなりそうです。
週明け月曜日からユーロ圏財務省会合が開催され、翌火曜日5月12日にはギリシャからIMFへの7億5000万ユーロの返済期限を迎えます。
財務省会合において交渉進展がないようであれば緊急支援を制限するとのニュースも流れており、ギリシャの資金繰りが悪化、ひいてはユーロ圏からのギリシャ離脱が本格的に懸念される事態も考えられます。
なお、最近はユーロ安の影響でユーロ圏の景気が軒並み良くなっているため、これまでユーロドルの重しと見られていたギリシャ離脱が必ずしもユーロ下落につながる訳ではなくなってきていることを認識しておく必要があります。
長期的にはユーロ売り、ただ5月に関してはファンドの決算がらみでユーロ買いの発生が見込まれるとの見方もあり、来週のユーロドルは荒れ模様となることが予想されます。ポジションサイズ等には十分ご注意ください。
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