FXの手数料とは?スプレッドとの違いや手数料の種類を徹底解説

FXは手数料がかかるので、利益がほとんど出ないと思ってはいませんか?確かにFXには多くの手数料があります。しかし最近のFX会社はほとんどの手数料を無料にしており、スプレッドがFX取引の実質的なコストになっています。

この記事では、FX取引にはどのような手数料があるのか解説しています。「これからFXを始めてみたい」「FXを始めたいけれど手数料がかかるかもしれないので不安」という方は、ぜひ最後までお読みください。

FXの手数料とは

FXでかかる手数料について紹介します。なお、ここで紹介する手数料のうち、いくつかを無料としているFX会社もあります。

  • 入金手数料
  • 出金手数料
  • 取引手数料
  • ロスカット手数料
  • 両替手数料
  • 口座開設手数料
  • 口座維持手数料
  • FX手数料の消費税

入金手数料

FXで取引をするため資金を、FX口座に振込む際の手数料です。多くのFX会社は無料としていますが、金融機関から振込む際は振込手数料がかかることがあります。

出金手数料

自分のFX口座からお金を出金するときにかかる手数料です。出金手数料も多くのFX会社は無料としています。

取引手数料

FX取引で通貨を売買する際にかかる手数料のことです。

ロスカット手数料

ロスカット手数料とは、ロスカットが発生したときにかかる手数料のことです。

ロスカットとは、取引の損失が大きくなり、FX口座の資金(証拠金)が一定の水準まで減少したために、保有しているポジションが全て清算されてしまうことです。ロスカットは投資家の損失が拡大しないための、セーフティネットとしての役割を果たしています。 ただし、流動性の問題などによりロスカットの取引が成立せず、証拠金以上の損失が発生する可能性があります。

両替手数料

FX会社で円を外貨に両替するときにかかる手数料のことを両替手数料と言います。FX会社によっては、FX会社に預けた口座を使って円を外貨に両替するサービスがあり、銀行よりもはるかに手数料が安いため利用されることがあります。

口座開設手数料

FX口座を解説するときにかかる手数料のことです。

口座維持手数料

FX口座を維持するためにかかる手数料のことです。

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FXの手数料とスプレッドの違い

ここまでたくさんのFXに関する手数料を紹介してきましたが、最近のFX会社ではこうした手数料がかかることはほとんどありません。

しかし、FX取引をしているとスプレッドというコストが発生します。手数料とスプレッドはどのような違いがあるのか、解説していきます。

スプレッドとは

相場環境に応じて、通貨の売値と買値の差額のことをスプレッドと言います。

このスプレッドがFX取引にかかる実質的なコストです。スプレッドには特定の要因で変動する「変動性スプレッド」と、スプレッドが変動しない「固定スプレッド」があります。

また、急激な相場変動要因が生じた場合に、スプレッドが変動する「原則固定スプレッド」もあり、国内FX会社の多くが採用しているのはこの原則固定スプレッドです。

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手数料は固定だがスプレッドは変動する

国内FX会社のほとんどは原則固定スプレッドを採用しており、急激な相場変動要因が生じたときのみ変動しますが、手数料は固定で、相場環境に応じて変動するということはありません。

FXの手数料に関する注意点

FXでは、特定の価格になると自動的に購入、売却する自動売買ツールを提供しているFX会社があります。自動売買ツールを利用すると、裁量トレード※1)をしなくても、あらかじめ定めた指示に基づいて自動的に売買が繰り返されます。

大変便利なツールですが、片道数十円程度の手数料がかかります。売買する価格を小刻みに価格設定していると、小さな利益は頻繁に発生するものの、手数料も都度発生するため、トータルではほとんど利益が出ていないことがあるので注意が必要です。

自動売買ツールは手数料を踏まえて、売買価格を設定しておけば、本業の仕事中でも、寝ている間にも絶えず売り買いを繰り返してくれます。長期にわたる上昇トレンドや、下降トレンドでは機能しないこともあるので、こうした自動売買ツールは状況に応じて取り入れていきましょう。

※1)その場で判断して手動売買すること

FX会社はスプレッドの狭さで選ぶとよい

FXでは様々な手数料がかかりますが、ほとんどのFX会社が手数料を無料にしています。FX取引における実質的なコストはスプレッドのみであるケースがほとんどなので、FX会社を選ぶ際は、スプレッドの狭さは重要な要素と言えるでしょう。

FX会社を選ぶときは、スプレッドの狭さを重視すると、コスト削減になるためFX取引の収益にプラスの影響を与えます。

まとめ

FXにはさまざまな手数料が存在しますが、最近のFX会社ではほとんど手数料はかからず、スプレッドが実質的なコストになっています。

スプレッドが狭ければ、コスト削減になるのでFX取引の収益にプラスに働きます。FX会社を選ぶときは、スプレッドの狭さで比較するとよいでしょう。


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