今日の裏読み、表読み

週初から、日経特報「日銀次期総裁、雨宮副総裁に打診 政府・与党が最終調整」の報道で、強い円売りでスタートしているが、雨宮氏の場合、日銀の政策が現状維持となる思惑なのだろうが、これはあくまで海外勢の反応であり、本邦では「想定の範囲」であることで、この円売りの巻き戻しリスクは注意しておきたい。
 本日の経済指標としては、豪第4四半期小売売上高、独12月製造業新規受注、英1月建設業PMI、ユーロ圏12月小売売上高、加1月景気先行指数とIvey購買部協会指数、米1月雇用傾向指数などが発表される。
 あまり大きな指標はないが、豪第4四半期小売売上高やユーロ圏12月小売売上高などは強弱で一定の動きがあるかもしれないが、大きな動きにはつながらないk。一方米1月雇用傾向指数は、週末の米雇用統計が、想定外の強い結果となったが、統計上のブレが要因の可能性があり、1月雇用傾向指数などが弱いと一定の反応が出る可能性には注意しておきたい。
 その他株価や米長期金利の動きも引き続き注目されるが、一応日経平均株価に関しては、今週から決算発表が本格化する。直近日本の株価は決算発表後に売られるケースが多いことは、留意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、強い米雇用統計に加えて週初から大きく円安が拡大しているが、追いかけるのは危険。早期は戻り売り場を探して、一応ギャップの下限となる131.15-25が維持されると堅調で買い戻し。割れても130円ミドルは堅い位置となりそうで、利食いや買い狙いとなるが、この場合のストップは129.85割れなどで対応するが、この場合は反発では適時利食いながら対応したい。
ユーロドルは、1.1033を高値に調整が深まっている。ただ、突っ込み売りの状況ではなく、ここからの調整は買い場探しとなるが、理想は1.07ミドルまでの買い下がりで、慎重に対応したい。ストップは1.07割れで対応できればベターだが、上値は1.09ミドルをしっかりと超えるまでは、反発では利食いを優勢したい。また売りも1.1033をバックに検討される。
またポンドドルも1.20前後から買い場探し。ストップは1.1839割れで対応となるが、利食いは1.2183-1.2266ゾーンが押さえると利食い優先や売り狙いとなる。 
一方クロス円も早朝からギャップを明けて上昇しているが、ここからは売り場探しで、ターゲットは、ギャップの下限が維持されると利食いながらの対応となる。