今日の裏読み、表読み

昨晩は、ECBや英中銀の結果を受けて、直近のドル売りの巻き戻しとなった。FOMCでドル売り、ECBや英中銀でドル買いとあくまで思惑先導で、結果での利食いの動きとなっていることは注目したい。そうなると本日のこの両日のレンジから相場が離れるか大きな焦点となるが、そうなると米経済指標の結果が大きな比重を占めるのか注目したい。
 経済指標としては、豪12月居住用・投資用住宅ローン、中1月財新サービス業PMI、トルコ1月消費者物価指数、仏12月鉱工業生産、ユーロ圏各国の1月サービス業PMI・改定値、英1月サービス業PMI・・改定値、ユーロ圏12月卸売物価指数、米国では1月雇用統計、1月サービス業と総合PMI・改定値、1月ISM非製造業景況総合指数などが発表される。
 注目としては、中1月財新サービス業PMIは、ゼロコロナ政策の解除の影響は反映される弱い結果となっても、相場の反応は限られそう。トルコ消費者物価指数は、流石に一定の落ち着きが見えた場合、一定の買い戻しとなるか注目。ユーロ圏や英国の1月サービス業PMIは改定値であり、影響は限られそうだが、米国の雇用統計やISM非製造業景況総合指数は、弱い結果がリスクとなることは、留意しておかなければならない。
 その他株価や米長期金利、週末のポジション調整の動きも考慮して対応したい。

戦略としては、ドル円は直近下落が進んでいるが、未だ127.23-57の安値圏と131.12-58の高値圏とのもみ合いの範囲。このブレイクが発生するまではこのレンジの範囲の動きが想定されるが、その面では、この中心値となる129.41の動向が焦点。今後この位置が上値を抑えると下方ブレイクのリスクが高く、超えるならレンジに回帰、また超えた後、この位置が支えると強気が見えると見て対応したい。
本日のところは、まず昨晩の安値128.08が維持されるか焦点で、維持では買っても、上値は129.10-20が押さえると利食いや売りとなるが、その場合も128.08が維持されると利食い優先。また割れるケースからは、127.23-57を睨んで買い直しても、割れるなら止める形。一方上値は129.10-20を越えても129円ミドルではしっかりと利食って、また売りも検討した。このストップは129.87越えとなる。
ユーロドルは、1.1033を高値に調整。一定の調整を見ている可能性もあり、更に突っ込み売りの状況ではない。早期は1.0886が維持されると買っても、上値は1.0950-00ゾーンはしっかりと利食いや売り狙い。ターゲットは同様に1.0886が維持されると利食いとなる。また割れるケースからは、1.08割れをバックに買い直しとなるが、その場合も反発ではしっかりと利食いながら対応したい。 
またポンドドルも未だ1.2436-48のダブル・トップは守られており、突っ込みは出来ないが、戻りは売り場探し。買いは1.2150割れをストップに、1.2200前後から買い下がっても、反発が1.23などで限定されるなら利食っておきたい。
一方クロス円も直近レンジから下値を拡大。突っ込み売りは出来ず、早期は慎重に押し目を買っても、反発では利食いや売り場探しで、売りのストップは1日の高値で対応したい。